シューマンの指

「シューマンの指」を読みました。

シューマンの指 – amazon

感想(ネタバレなし)

まず、1ページ目をめくってびっくりです。

血がついてる!!

凝りすぎ・・・。

この物語は、里橋優の回想を独白するという形で進んでいきます。

友人の天才ピアニスト永嶺修人との日々を綴っていきます。

里橋は、友人の鹿内から手紙をもらいます。

ドイツでのコンサートで、永嶺がピアノを弾いたというのです。

しかし、里橋の記憶では、永嶺は中指を失っているはずなのです!!

なぜ、指がない永嶺がピアノを弾いているのか・・・。

本の帯には「ラスト20ページに待ち受ける、未体験の衝撃と恍惚」とありました。

確かにラスト20ページは衝撃でした。

あと、ピアノを経験した人だと、より感情移入して読めると思います。

感想(ネタバレ)

わたしは音楽に疎いので、専門的な話はちんぷんかんぷんでした。

しかし、『音楽』を『言葉』で表す技術はすごかったです。

表現力にただただ感心しました。

ラストの2回のどんでん返しは、びっくりしました。

初めは、音楽に魂を売った永嶺に恋をした里橋の話かと思っていました。

そうしたら、ちょうど中盤に殺人事件が起こり、犯人は永嶺では?となります。

そうしたら吾妻が犯人では?となり、さらに永嶺は里橋の作り出した人格だと・・・。

なんなんだ!!この展開!!

正直、里橋の手記は「読みにくい文章だなぁ」という印象でした。

これは、彼が精神的な病を抱えていたという計算だったの?

最後にある里橋の妹の手紙は、すごく読みやすかったのです。

ということは、わざと読みにくい文章にしたのか。

すごいな・・・。

よく練り込まれたミステリーでした。

そういえば、伝説のアーティストは27歳で亡くなっているという話があります。

カート・コバーンやジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョップリンなどです。

彼らは「27クラブ」と呼ばれるそうです。

この話には、都市伝説があります。

27歳までしか生きられない代わりに、天才的な音楽の才能をもらうという悪魔の契約を交わしたのでは?というものです。

このミステリーを読んでいて、ふと、この話を思い出しました。

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