殺人鬼フジコの衝動

「殺人鬼フジコの衝動」を読みました。

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感想(ネタバレなし)

「はぁ、疲れた・・・」

これが、読み終わった後に出た言葉です。

とにかくエグい。

ある日、一家惨殺事件が起こります。

1人生き残った11才の森沢藤子。

彼女は叔母夫婦に引き取られます。

そして、母親のような不幸な人生ではなく、幸せな人生を求め続ける藤子。

そんな彼女が、なぜ殺人鬼になるのか?

まだの方は、ぜひ読んでみてください。

ただし、気力がある時の方がいいですよ。

感想(ネタバレ)

すごかったです・・・。

気力を持っていかれました。

やはり、蛙の子は蛙なのでしょうか?

幸せを求める藤子は、吸い寄せられるように不幸になっていきました。

選ぶ男もダメ男。

わたしは、とにかく辻山祐也にイライラさせられました。

口だけ男は嫌いじゃ!!

しかし、藤子と祐也は似てますよね。

いつも自分の不幸を人のせいにするところが。

だから惹かれあったのかな。

そして、何気に藤子を殺人鬼に誘導していたのは、叔母の茂子です。

彼女は、母親と似ていると言い続ける事で、どんどん藤子を追い込んでいくのです。

悪意がないようで、実は強烈な悪意!!

恐るべし茂子。

この小説に漂う恐怖は何でしょう?

作品中には、藤子の心の声が描かれています。

その声は、とても身勝手で、自分の良いように思い込み、殺人に向かいます。

実は、この声は誰もが少しは心に持っています。

そこが怖いのです。

誰でも、一歩足を踏み外したら、藤子のように転げ落ちてしまいそうになる・・・。

そんな人の嫌な部分をえぐってくるこの小説は、心にズシンと鉛のように残りました。

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