ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男

「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」を観ました。

ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは最高の魂(ソウル)を持っていますか?

わたしは持ってますよ!!

見てくださいこの魂!!

ほらほら・・・。

すみません。

お遊びが過ぎました。

ちょっと滝にうたれてきます。

その前に、

今回はゲロッパの人の物語“ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

「思い知らせてやる!!俺のトイレを使う権利はないってな!!」

男は、自分専用のトイレを使われた事に怒り狂っています。

車からショットガンを持ってきて、トイレを使ったと思われる人間がいる会場に入ります。

異変に気付き、逃げようとする人達を一喝します。

「座れ!立つんじゃない。座れ!」

みんな、恐る恐る席に戻ります。

「日曜ってことで、想像してみてくれ・・・。皆は教会にいる。説教はためになるが集中できない」

男はショットガンを手に語り出しました。

「急にもよおした。クソがしたい!!もう限界。だが教会だから我慢する。そして思う。『家に帰って自分ちの広いトイレでしたい』と」

男は様子がおかしいです。

「なんの話だった?そうだ。クソの話だ。想像しろ。もし自分ちのトイレでドアを開けて俺がいたら?ジェームス・ブラウンがトイレに座ってひと休み。どうする?どうする?」

いきなりの大喜利問題に戸惑う笑点メンバー。

そう、ここは笑点の収録会場。

ジェームス・ブラウンは大喜利中にショットガンを手に乗り込んだのです。

おずおずと手をあげる林家木久扇師匠。

「下痢ッパ!!」

3.感想

ジェームス・ブラウンの人生を描いた映画です。

わたしは井筒監督の「ゲロッパ」と、膝をついたところでマントをかけられ、起き上がるというパフォーマンスくらいしか知りませんでした。

あ、あと『黄金のラフ』で彼をモデルにしたマーベラスというキャラがいました。

この映画は年によって区切られています。

そして、ジェームス・ブラウンのキャッチフレーズがついています。

1939年 リトル・ジュニア

1949年 ミュージック・ボックス

1955年 ミスター・プリーズ・プリーズ・プリーズ

1962年 ミスター・ダイナマイト

1965年 ショービズ会1の働き者

1968年 ソウル・ブラザー・ナンバーワン

1968年 ヒズ・バッド・セルフ

1971年 ミニスター・オブ・ザ・ニュー・ニュー・スーパー・ヘヴィー・ファンク

1993年 ジェームス

ジェームス・ブラウンがどんどん大物になっていく過程がわかりますね。

ジェームスは、自分に自信を持っています。

彼は幼いころ、母親が出ていき、DVの父親と生活をしていました。

ジェームスは、自信満々の仮面をかぶらないと生きていけなかったのかもしれません。

それは母親が植え付けたのでしょう。

ジェームスが「お腹が空いた」という場面があります。

すると、母親は「空いてない」と思い込ませるのです。

そのような教育が、自分で自分に暗示をかけるような形になったのかもしれません。

幼かった彼は、父親が軍隊へ行くため、ハニーおばさんに預けられます。

彼女はクラブを経営しており、そこでジェームスはエンターテイメントに触れます。

また、彼は教会を訪れます。

そこの教祖はダンスを踊り、派手なパフォーマンスをしていました。

そて、後のジェームスを思わせるしゃがみこむポーズもしています。

そこを訪れた人達は、教祖に合わせ踊り、ステップをふんでいます。

教祖は、「足を動かせ。聖霊が降りてくる。神を愛せ!!」と叫んでいます。

ジェームスは、このパフォーマンスが頭にこびりついていたのかもしれません。

17歳になったジェームスは、車からスーツを盗み、逮捕されます。

彼は、この時いい靴を履いているのです。

この靴は、幼いころに首吊り自殺をしていた白人男性から盗った物でした。

あまり褒められた行為ではありませんが、彼の美意識の高さを表すエピソードの1つかもしれません。

そして、刑務所である男と出会います。

慰問ショーに来ていたボビー・バードです。

ボビーは、ジェームスの才能に惚れ込み、保証人になりジェームスを家に住まわせるのです。

彼らはリーゼントにして『フェイマス・フレイムズ』というグループを作ります。

そして、リトル・リチャードの舞台の休憩中に勝手に上がり、曲を披露するのです。

リチャードはジェームスの才能に目を見張ります。

彼は、「100ドル持ってWIBBへ行き、リトル・リチャードに聞いたと言って、レコードを作る。10枚。それをこの連中に送れ」とメモを渡します。

しかし、忠告します。

「売れたあとに白人社会が出てくる

あなたは対峙できる?」

当時は、人種差別がまだまだひどい時代です。

この忠告は現実になります。

キング・レコードに所属することになったフェイマス・フレイムズは、ニューヨーク最大のブッキング・エージェントの社長でユダヤ人のベン・バートと出会います。

そして、レコードを作るのですが、そのアーティスト名は『JBと彼のフェイマス・フレイムズ』となっていました。

「キングやユニバーサルの大手では君らは必要ない。だが彼に名前を残してくれと頼まれた。だから、残っていい。」

こう言われたフェイマス・フレイムズのメンバーは、ジェームスを残してみんな辞めてしまうのです。

1人残ったジェームスは、自腹を切ってアポロ劇場でライブを行い、ライヴレコードを作ります。

彼は、成功を納めます。

そして、ボビー・バードがジェームスの元に帰ってきます。

彼は天才に触れ、才能に惚れ込んでいました。

また、アポロ劇場のライブの後の楽屋に、母親が訪ねてきます。

久々の再会に、ジェームスは不信感を持ちます。

母親は「子供は欲しくなかった。でもできちまった。だから生んだの。あんたを選んだの。里子に出さずに」と話します。

「あんたは無用だ」と答えるジェームス。

「わたしは精一杯のことをした。本当よ。でも後悔した。会えてうれしい。」

「俺はJBだ。JBは何も要らない。JBは誰も要らない。本当はなぜ来た?何が望みだ?」

そして、100ドル渡して帰らせるのです。

母親は、悲しい顔をして帰ります。

もしかしたら、彼女は本当に顔を見にきただけかもしれません。

しかし、頑なに拒み、人を信用しないジェームスを見て、あきらめて帰ったのかもしれません。

そして、「俺はJBだ。JBは何も要らない。JBは誰も要らない。」という言葉のとおり、彼は孤立していきます。

彼を支えていたベンが亡くなってしまいます。

ベンは「自分らしく行け、今まで通りに」とジェームスにアドバイスをしています。

それが裏目に出ます。

脱税でもめていたジェームスに、バンドメンバーのうっぷんが爆発します。

ギャラが何週間も未払い、休日に毎回練習を入れる、レコーディングのギャラも別払いではなく給料に込みになっている・・・。

キレたジェームスは、みんなをクビにします。

「俺は要求が高いだけだ」と。

しかし、これはわたしはジェームスが悪いと思います。

身近にいて協力してくれている人を大切にできないのはダメだと思います。

そんなジェームスの元に1人だけ残ります。

ボビー・バードです。

彼を大切にしないと、ジェームスはダメになってしまうでしょうね。

しかし、ボビーが離れる時が来てしまいます。

彼は自分の実力を試したくなり、ジェームスの元から旅立とうとします。

本来なら、その決断を尊重して、温かく送り出すでしょう。

しかし、ジェームスは彼をけなすのです。

自分の才能に惚れ込んでいるボビーが、離れられるわけがないと思っていたのでしょうね。

しかし、その自信が裏目に出ます。

「あんたは独り残されるんじゃない。すでに独りだ。昔からずっとな」

この言葉を残して、ボビーはジェームスの元を去っていきました。

不幸は続きます。

ジェームスの前妻との息子テディが交通事故で亡くなってしまうのです。

1988年 ジョージア州オーガスタ

あの有名なカーチェイスが行われます。

警察に包囲され、車から出てきたジェームスは子供の姿でした。

自信満々の仮面をはぎ取られた瞬間だったのでしょう。

そして、1993年。

彼は、スーパースターからジェームスに戻ります。

ヴィッキーと結婚したバードに会いにいきます。

そして、ライブのチケットを2枚渡すのです。

ライブを観に行くバード夫妻。

すると、2人を見つけたジェームスはオープニング曲を止め、ラブソングを歌い出すのです。

それはまさにジェームスからバードに送られたラブレターでした。

わたしは号泣です。

このシーンは最高でした。

孤独だったジェームスは、自分にとって誰が大切かやっと気付いたのですね。

この映画は主役を演じたチャドウィック・ボスマンが見事です。

スーパースターのパフォーマンスを再現するのは大変だったと思います。

そして、そのパフォーマンスは今観てもかっこいい!!

やっぱり一時代を築いた人のパフォーマンスは色褪せないのですね。

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