ラストキング・オブ・スコットランド

「ラストキング・オブ・スコットランド」を観ました。

ラストキング・オブ・スコットランド – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、海外旅行で危ない目にあったことがありますか?

わたし自身はありませんが、交通事故を見かけたことはあります。

あれは、インドネシアでした。

スクーターに何人も乗り、すごいスピードで走っているのですが、滞在中に三度ほど道に倒れている人を目撃しました。

すごく衝撃的な光景でした。

今回は、海外派遣された医師がどんどん黒い渦に飲み込まれていく物語“ラストキング・オブ・スコットランド”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

ウガンダで海外派遣医師をしているデヴィッド・メリットと妻のサラ、新たに来た医師のニコラス・ギャリガンが診察を終え、家に戻っています。

「メリット先生」

ウガンダの男性が、デヴィッドを呼び止め、メモを渡します。

「何なの?」

妻のサラが尋ねます。

「赤ん坊が合併症を起こしたらしい。すまないね。1~2時間で戻る」

そう言い残して、デヴィッドはウガンダの男性と車で走っていきました。

ふたたび、家に向けて歩き出すサラとギャリガン。

「はっきり言っていい?」

サラはギャリガンを見ます。

「この仕事を選ぶタイプに見えない」

ギャリガンは苦笑いをします。

「新しい自分探しさ!!」

その目はキラキラしています。

「そう?」

サラは心配そうに見つめます。

「ああ、そうだよ。楽しみながらね。少しの冒険と新たな自分を」

キラキラ光線は止まりません。

「新たな自分を見つけたら、オレは白魔術士から白魔道士へクラスチェンジするんだ」

ギャリガンは握りこぶしを作り、夢を語ります。

サラは言います。

「それじゃあ、早く『ケアル』を使えるようにしないとね」

3.感想

実際の人物と出来事を基にした映画だそうです。

すごい話でした。

ニコラス・ギャリガンは、父と同じ医者になりました。

しかし、真面目で優秀な父親に耐えられず、海外派遣の医師になる決意をします。

そして、地球儀を回して指を差し、当たったウガンダへ行くのです。

この国では、前の大統領オボテが追放され、新たな大統領イディ・アミン・ダダが誕生した時期でした。

ウガンダには、先に派遣されている医師のディビッド・メリットと妻のサラがいました。

サラはギャリガンに、なぜ海外派遣の医師になったのか聞きます。

「新しい自分探し。楽しみながら、少しの冒険と新たな自分を」と答えるギャリガン。

サラは、彼に対していつも不安気な眼差しをしています。

彼の『無知ゆえの無鉄砲さ』が気掛かりだったのでしょう。

サラは、この国の真実を知っているのですから。

ギャリガンは、アミン大統領付きの主治医になります。

彼の無知ゆえの無鉄砲さを、アミン大統領が気に入ったのです。

ギャリガンがサラに言い寄り、気まずくなったのも理由の1つでした。

恐れずに発言をする彼は、アミン大統領の顧問に出世します。

アミン大統領は命が狙われる事が多くなり、精神的に不安定になってきます。

彼の政敵は、一人残らず抹殺されました。

在任中に殺されたウガンダ人は、三十万人以上と言われています。

虐殺をするたびに、アミン大統領自身の心も削られ、誰も信用できなくなっていったのでしょう。

ギャリガンは、保健大臣ジョナ・ワスワが行方不明だと知ります。

彼が、バーでワスワと白人が話をしていた事を、アミン大統領に報告した直後からです。

何となくウガンダに来て、大統領の主治医になり、顧問になり、いい生活が出来ていた彼に、突き付けられた現実でした。

恐怖を覚えたギャリガンは、スコットランドに帰ろうとします。

しかし、ウガンダとアミン大統領の中枢まで入ってしまっている彼を帰してくれるわけがありません。

困った彼は、イギリスに助けを求めます。

しかし、助けてもらう条件は、アミン大統領を殺す事でした。

さらにギャリガンは、アミン大統領の妻の1人のケイとデキてしまいます。

しかも妊娠までしてしまいました。

もう袋小路です。

ケイは、不倫、妊娠が知られたのか、処刑され見せしめにされます。

それは、両腕と両足を切られ、肩から足、腰から腕が接合された姿でした。

ひえ~!!!

この姿を見たギャリガンは、アミン大統領を殺害する決意をするのです。

アミン大統領に、頭痛薬と言って毒薬を渡すギャリガン。

その時、パレスチナの同胞がエールフランス機を乗っ取り、エンテベ空港に降りるという事件が起きます。

アミン大統領は、全世界の目がウガンダに注がれていると言い、ギャリガンたち側近を連れて空港に向かいます。

毒薬は飲まないままです。

ギャリガンの策略は、空港でバレてしまいます。

若い兵士に薬を飲まそうとしたのを、止めたためです。

兵士を救ったのは、医者としてのプライドでしょうか。

ギャリガンは、空港内の部屋に連れ込まれます。

すでに顔などを殴られ、無残な姿です。

そして、アミン大統領は言うのです。

「全て遊びだったのか?」

ギャリガンが、まるでゲームをしているようで、ウガンダに来て起こった出来事が現実だと、どこか感じていない事を見抜いていたのです。

そして、ケイの相手がギャリガンだと知っていた事も伝えます。

ギャリガンは言い返します。

「あなたは子供だ。そのことが余計に怖い」

お互い、相手をよく観察していたのですね。

アミン大統領たちは、ギャリガンに対して拷問を始めます。

「わたしの村では、もし長老の妻を寝とったものがいると、そいつを木に吊るす。それも皮膚だけでな。痛さのあまり叫ぶたびに、悪魔が盗人の体からぬけ出ていく」

そして、2つの大きなフックを両胸の皮膚に突き刺し、天井から吊り下げるのです。

いだだだだだだだ!!!

観てるこちらが痛い・・・。

しかし、ギャリガンは一度も叫び声をあげませんでした。

それは、アミン大統領への意地と、ケイへの懺悔なのでしょう。

アミン大統領たちが部屋から去った後、ギャリガンを助けてくれる男がいました。

ギャリガンが来るまで主治医だったトマス・ジュンジュです。

彼は、アミン大統領の病院に対する政策、にこやかに記者会見をする裏で、拷問や虐殺をしている姿に嫌気が差していました。

「君は死んで当然だが、死んだら何もできない。命があれば罪をあがなうこともできるだろう。私は憎しみを見すぎてしまった。この国を覆っている憎悪。あまりにひどい。アミンの実像を世界に知らせてくれ。人は信じる。君は白人だから」

ジュンジュは、応急処置をして逃がします。

しかし、彼はその事がバレて、銃殺されてしまいます。

一方、ハイジャック事件は、イスラエル以外の国籍の人質が解放される事になりました。

ギャリガンは、その人質にまぎれて、飛行機に搭乗して脱出をするのです。

新たな自分を探しにウガンダにやって来たギャリガン。

若さゆえの経験の無さからくる無鉄砲な行動で、良くも悪くもいろいろな経験をしました。

かなりハードでしたが。

彼は、その後どうなったんでしょうね・・・。

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