イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」を観ました。

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、パズルは得意ですか?

わたしは得意ですよ。

自慢じゃありませんが、ルービックキューブの一面だけそろえられます。

数独は、時間をかければできます。

えっへん!!(ドヤ顔)

今回は、パズル好きの天才が世界一難解なパズルに挑む物語“イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

取調室で、彼は刑事に話し始めます。

「ちゃんと聞くか?」

刑事はうなずきます。

「よろしい。注意を払っていないと、大事なことを聞き逃してしまう」

刑事は、イスに座りなおします。

「中断しないし繰り返さない。話の邪魔もされたくない」

彼は、しゃべり続けます。

「我々は、今こういう状況で座っているから、君に主導権があると思うだろう。だが違う、主導権は私にある。君が知らないことを知っているのだから」

刑事は、そっと汗をぬぐいます。

「君に約束してほしい。注意して聞き、話が終わるまで私を批判しないこと。約束できないなら出ていってくれ。ここに残るなら、それは君が決めたことだ」

刑事は生つばを飲み込みます。

「これから起きることは、私の責任ではない。君の責任だ。注意して聞け」

彼は、テーブルの上で手を組みます。

「まず、会見でなぜ“ミニにタコ”と言ったかだが・・・」

3.感想

ただただ、すごい物語でした。

これは、事実なのですね。

ロバート・ノック刑事の立場なら、呆然としてしまうでしょう。

アラン・チューリングは、数学の天才でした。

ブレッチリー無線機器製造所で、ナチスの暗号機“エニグマ”の解読に挑みます。

アランは、アラステア・デニストン中佐の面接で、「わたしはパズルが好きだ。世界一難解なパズルを解きたい」と言います。

エニグマは、午前0時に設定が変えられ、午前6時に爆撃の暗号が通信されます。

だから、猶予は午前6時から翌0時までの18時間しかないのです。

そして、その暗号は、15900000000通りあります。

こりゃ無理だ・・・。

この暗号に挑むのは、ヒュー・アレグザンダーをリーダーとするチームです。

アランはそのチームの一員です。

しかし、アランは協調性がありません。

コミュニケーション能力が極端に低いのです。

そして、目的を達成するのに、冷酷になります。

デニストン中佐より指揮権を持つために、ウィンストン・チャーチル首相に手紙を送り、自分がいらないと思うチームメンバーをクビにしたりします。

これは、組織ではやっちゃいけない事ですよね。

案の定、アランは恨みをかうことになり、仲間から距離を置かれます。

また、彼は、暴力を極端に嫌います。

「人はなぜ暴力を好む。気分がいいからだ」と常に言います。

だから、大きな暴力である戦争を、終わらせようと思ったのかもしれません。

彼は、学生時代はいじめられていました。

この性格は、敵を作りやすいでしょう。

それでも唯一の親友がいました。

クリストファーです。

彼は、アランと同じくらい頭が良かったようです。

そして、暗号を薦めてくれ、手紙のやり取りも暗号で行っています。

また、周りとうまくコミュニケーションが取れず悩むアランに、「時として誰も想像しないような人物が、想像できないような偉業を成し遂げる」と励まします。

アランは、クリストファーに恋心を抱きます。

しかし、クリストファーは突然去ってしまいます。

彼は、結核で亡くなったのです。

余命いくばくもない状態でした。

アランは、それを知らされていませんでした。

親友だと思っていたクリストファーに、大事な事実を知らされず、急にいなくなってしまった・・・。

アランは、クリストファーの幻影を追いかけるようになります。

エニグマに挑むアランは、「マシンにはマシンで対抗だ」と、エニグマを解読するためのマシンを作ります。

金額は10万ポンドもかかっています。

1950年代は1ポンドが約1,000円だったようです。

という事は、当時の日本円で1億円!!

よく作らせてもらえたなぁ。

彼は、このマシンに“クリストファー”と名前をつけます。

そんなアランに出会いがあります。

暗号解読チームが人手不足になり、新たに人員募集をすることになります。

その方法は、クロスワードパズル。

新聞にこのパズルを載せ、10分で解けた者を募集するのです。

そして、応募者を集めたテスト当日。

バスのパンクで遅刻をしてきたジョーン・クラークという女性がいました。

受付をしていた男性は、女性差別のような発言で、追い返そうとします。

しかし、アランは彼女にテストを受けさせます。

アラン自身も、学生時代の体験があったので、救ってやったのでしょう。

そして試験です。

アランが8分で解くパズルを、制限時間6分で解かなければなりません。

それを、ジョーンは5分34秒で解きます。

かなり頭が良い女性です。

ジョーンと出会ったアランは、徐々に変わっていきます。

彼女に「皆に嫌われたら、助けてもらえない」と忠告を受けたアランは、チームのメンバーとも打ち解けようと努力します。

暗号解読マシンのクリストファーが暗号を解読できず、撤去されそうになった時には、ジョーたちチームの仲間がアランを助けてくれました。

そして、初めてアランはチームのメンバーに「ありがとう」とお礼を言うのです。

エニグマは、暗号に必ず入る言葉、“ハイル”と“ヒトラー”をキーワードに解読に成功します。

これで、ドイツの攻撃を未然に防げると沸くチームですが、アランは冷静でした。

もし、ドイツの攻撃を先回りして全て防いだら、エニグマが解読された事を知られてしまいます。

そうしたら、エニグマは使われなくなるのです。

アランは、阻止する攻撃、無視する攻撃を統計的に判断して選択し、少しでも早く戦争に勝利する道筋を作る事を提案します。

チームの目標は“暗号解読”だったのですが、アランはその先の“戦争終結」”を目標にしていたのでしょう。

“ウルトラ”と作戦名がつけられました。

しかし、これは辛い作業です。

命の選択をするわけですから。

それを2年続け、戦争に勝利をします。

アランは同性愛者でした。

そのため、戦争後は不幸な人生です。

当時、同性愛者に対しては、とても厳しかったのです。

彼は、わいせつ罪で有罪判決を受ける事になります。

投獄か、ホルモン投与による治療を選択しないといけなくなり、治療をとります。

戦争後、チームの資料は全て破棄させられました。

しかし、アランは“クリストファー”のマシンの一部を自宅に置いています。

彼は、やはり学生時代に出会った“クリストファー”を追い求めているのです。

そんなアランのもとに、ジョーンが訪れます。

有罪判決の記事を読んで、駆け付けたのです。

アランは、ボロボロになっていました。

彼女はアランに「あなたが普通じゃないから、世界はこんなにすばらしい」と伝えます。

そして、「時として誰も想像しないような人物が、想像できないような偉業を成し遂げる」と、クリストファーと同じ言葉をかけるのです。

アランは、自分が偉業を成し遂げた事を知り、救われます。

そして、ホルモン投与で変わってしまう自分から逃げるように、クリストファーの元に旅立ったのです。

アラン・チューリッヒは、不遇の天才です。

しかし、この時代には必要な人物でした。

原作が読みたくなりました。

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