見知らぬ医師

「見知らぬ医師」を観ました。

見知らぬ医師 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、人形を持っていますか?

わたしは、ぬいぐるみはありますが、人形はありません。

精巧にできた人形って、何か動きだしそうで怖いです。

もし、テッドがクマのぬいぐるみではなく日本人形だったら・・・ここまで人気が出たでしょうか。

ホラーだ。

今回は、胸が開いて心臓が鼓動する人形が出てくる物語“見知らぬ医師”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

子供たちが、ゴム跳びをして遊んでいます。

その様子をジッと見つめる男が1人。

「リリス!!」

名前が呼ばれ、1人の女の子が遊びの輪から離れていきます。

目が合う男とリリス。

1960年 パタゴニア

リリスは、引っ越しのため、車に荷物を積んでいます。

その荷物から、人形が落ちます。

先ほどの男が近付き、人形を拾い上げます。

「カツラをつけるの。返して」

「もちろん。君のだからね」

男は、人形をリリスに返します。

「人形の名前は?」

「バッファローマン」

「人形にしては、ガタイが良くない?」

「超人強度はいくつだと思う?」

リリスは得意げに尋ねます。

「9万パワー?10万パワーかな?」

「1000万パワーよ」

「1000万パワーか。失礼したね」

男は照れくさそうに、頭をかきます。

「いいの。慣れてるわ」

「慣れてる?」

「バッファローマンは過小評価されているの」

そこに、兄がやってきます。

リリスと荷物を車に積み込みます。

「南へ行くの?」

男はリリスに尋ねます。

「ついていってもいい?このあたりは、何もないんだ」

「父に聞いてください」

男は、やって来た父にかけあいます。

「いいですよ。外国人は皆この道を怖がる。夜は特に危険だ。今出れば、日暮れ前に着くよ」

こうして、ヘルムート・グレゴールとリリスの一家は、ドイツに向かって出発するのです。

3.感想

怖い話でした。

ドイツに存在した、ヨーゼフ・メンゲレというナチス親衛隊の将校で医師という男の物語です。

今作では、ヘルムート・グレゴールと名乗っています。

彼は、バリローチェ家畜病院で医師をする事になっていました。

バリローチェに向かう途中、パタゴニアでリリスという12歳の少女と出会います。

彼女は未熟児で生まれ、見た目は8歳くらいです。

リリスに興味を持ったヘルムートは、彼女の家族に近づきます。

リリスの家族は、母のエバの故郷のドイツに引っ越すことになっていました。

エバの亡くなった母の民宿を再開させるためです。

そして、エバは双子を妊娠中です。

彼女たちと顔見知りになったヘルムートは、まだ再開していない民宿に泊まります。

リリスは、新しく入学したドイツの学校で、体が小さいことを理由にいじめられます。

そのため、体へのコンプレックスが強くなっていきます。

そこにヘルムートが、治療を持ちかけます。

リリスに成長ホルモンを注射して、身長を伸ばすというのです。

本人とエバは前向きでしたが、父のエンゾは反対でした。

やはり、エバは同じ女性として、リリスの将来を心配しているのです。

外見の大切さは、女性の方が男性よりも大きいですし。

そして、エンゾのこのままでよいというのも分かります。

副作用の心配もあります。

そして、リリスには恋人もいます。

普通に生きていける可能性があります。

結局、エンゾに内緒で、リリスとエバは治療を受ける事にします。

彼女たちにとっては、ヘルムートは救世主だったのでしょう。

エンゾは人形の職人です。

手作りで作る人形は、胸が開き、そこにゼンマイ式の心臓が入っていて脈を打つのです。

ヘルムートは、エンゾに人形の工場を作り、大量生産をしないかと持ちかけます。

そのためのお金も投資をすると言うのです。

渋るエンゾでしたが、ヘルムートは話を強引に進め、工場を作ってしまいます。

リリスの件もあるので、彼に気に入られるという目的もあったのでしょうが、この人形が気に入っているようです。

もともと、人体実験をするような医師です。

人の体を偏執的に愛しているのかもしれません。

成長ホルモンの注射を続けるリリスですが、量を2倍にしたら副作用が出ました。

高熱とアレルギー症状です。

そして、これによりエンゾに治療がバレてしまいます。

ヘルムートを追い出そうとするエンゾですが、エバが産気付きます。

そして、双子を生むのですが、1人は肺が正常に発達していませんでした。

ヘルムートは、その子を治療します。

その頃、リリスの学校の職員で、カメラマンのノラ・エルドックがスパイ活動をしていました。

彼女は、アイヒマンとメンゲレを調査していました。

そして、アイヒマンは、イスラエルの工作員に誘拐され、逮捕されます。

それを知ったメンゲレことヘルムートは、パラグアイに逃亡を企てます。

逃亡する前、ヘルムートは民宿のパーティーにまぎれて、ノラに何らかの薬をうちます。

その様子を目撃したリリス。

そして、逃げようと荷造りをしているヘルムートに、話しかけます。

「いずれ、私の事は忘れる」と、ナイフで脅されるリリス。

彼女への口止めだったのでしょう。

リリスにとっての救世主は、悪魔でした。

メンゲレは、双子を使って対照実験を行っていました。

また、妊婦に対する実験も行っていたようです。

それを考えると、リリス達は大きな被害が出なかった分、良かったのかもしれません。

リリス一家の民宿の横に大きな家があり、そこは病院のようでした。

あそこは、メンゲレの病院であり、人体実験場だったのでしょうか。

リリスは、自分の人形に“ワコルダ”と名前をつけていました。

ヘルムートにとって、リリスはワコルダだったのでしょう。

(Visited 2,658 times, 1 visits today)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存