マネーボール

「マネーボール」を観ました。

マネーボール – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、過小評価されていると感じた事はありますか?

わたしはありますよ。

「こんなもんじゃなか!!」と雄叫びをあげ、“きのこの山”と“たけのこの里”よりも過小評価されている“きこりの切り株”を買いに走ったのは、良い思い出です。

今回は、仕事にもかなり通じる考えじゃないの・・・と思った物語“マネーボール”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

ビリー・ビーンは、オーナーと会います。

「彼らは?」

オーナーは仲間たちの状況を心配そうに尋ねます。

「みんな相当へこんでいます」

ビリーは答えます。

「がんばったよ。精一杯やった」

「しかし、結果がでなかった」

ビリーは、落ち込みます。

オーナーは、あわててはげまします。

「惜しかったよ。もうちょいだった。自信を持っていいよ」

「誇りに思っています。しかし、来年はもっと厳しい・・・」

「なんで?」

「骨を抜かれました。高橋みなみ、倉持明日香、内田真由美・・・彼女らが卒業する。終わりです」

「また探せばいい。ファンとして」

「金がいる!もっと金が。グッズを買うには資金不足すぎる」

「金持ちと競争する気はない。我々は制約の中で戦う。君はその中で、最高のメンバーの応援方法を発掘しろ」

「ほんの少しでいい!ほんの少し資金があれば、AKB48に全てをささげられる。僕はそのために生まれたんだ」

ビリーは吠えます。

「覚えてもらわければ。僕の狙いはここだ。狙いは顔を覚えてもらうことだ」

「ビリー。うちは小さな私設ファンクラブで、君はそこのGMだ。頼むから、ありもしない金を使うのはやめてくれ」

ファンクラブオーナーは、ビリーをなだめます。

「気を落ち着けて、無くしたものは忘れ、部屋に戻って、今ある金で替わりの方法を探すんだ」

「戻れない。そんな答えじゃ戻れない・・・」

ビリーは、握手券付きCDの大量購入を模索するのです。

3.感想

おもしろかった!!

こんなアプローチをしたGMがいたんですね。

ビリー・ビーンは、オークランド・アスレチックスのGMです。

予算が無く、いい選手を育てても、お金のあるチームに移籍してしまいます。

なんか広島カープを思い出します・・・。

ビリーは、学生時代、有望で期待された野球選手でした。

当時、口説きに来たスカウトは、彼をべた褒めしました。

そして、スタンフォード大学の奨学生になれたのに、一位指名でニューヨーク・メッツに入ったのです。

しかし、メジャーリーグの世界は厳しく、結果が出ません。

やがて、彼は、過大評価されていたことに気付くのです。

そして、引退して、スカウトに転身するのです。

現在、GMのビリーは、少ない予算の中で、優勝できるチームを作らないといけません。

そんな彼に出会いがあります。

クリーブランド・インディアンスのスタッフのピーター・ブランドです。

彼は、独自の野球理論を持っていました。

「球団の人々は、金で選手を買おうと思っている。だが本当は選手でなく勝利を買うべきだ」

ビリーは、彼に学生時代のビリー自身の実力を尋ねます。

ピーターは、『九位指名で契約金なし』と答えます。

これで、ビリーはピーターの実力を信用して、インディアンスから引き抜くのです。

ビリーは、ピーターの野球理論を実践する事にします。

当時は、見た目や印象、目につく欠陥などで選手の価値を決めていました。

ピーターは、選手のデータを取り、その数字を分析して、獲得する選手を決めていきます。

だから、過小評価されている選手を引き抜き、予算内で勝てるチームを作れるのです。

しかし、ビリーとピーターに野球界の古い慣習が立ちはだかります。

2人は、着実に塁に出ることと、アウトをとることを徹底するチーム作りをします。

そして、スコット・ハッテバーグという選手を獲得します。

彼は、出塁率は高いのですが、肘を壊した捕手です。

一塁手にコンバートして試合に出すつもりなのです。

このようなやり方をしていたら、スカウトから反発が出ます。

彼らは、自分の経験値や目利きを信じて仕事をしています。

確かにスカウトたちの方法も間違っていないのですよね。

しかし、これは、資金が豊富にあるチームのやり方なのです。

資金がないチームは、どんな有望な選手を見つけて育てても、移籍されてしまうのですから。

だから、資金がないチームは、一芸に秀でた過小評価されている選手を使い、優勝して資金を増やしていくしかないのです。

結局、自分の仕事のやり方を変えられなかったスカウトは辞めてしまいます。

そして、ビリーは、野球経験のないクボタをヘッドスカウトにするのです。

余計な知識がないから、ビリーの考え通りに動いてくれますからね。

ピーターは、ビリーにスカウトされた時にこう話しています。

「野球で何を把握すべきか誤解している人が多すぎる。メジャーリーグを運営する人たちが、選手やチームを理解していない」

そして、一番の問題は、アート・ハウ監督でした。

彼は、自分のやり方を曲げず、連敗を続けます。

それはそうでしょう。

ビリーやピーターは、選手の配置や使い方まで考えて、選手を選んでいます。

それをその通り使わなければ、うまく機能するはずはありません。

チャーハンの材料を用意しているのに、ピラフを作ろうとしているようなものです。

特に問題なのは、スコットを使おうとしない事でした。

ビリーは、アート監督にスコットを使うよう何度も指示をします。

しかし、頑として使わないアート監督。

結局、正一塁手をトレードして、スコットを使わざるを得ない状況にしてしまいます。

そして、ビリーとピーターは、選手にもどんどんデータを教えていきます。

勝つ確率を上げるために、選手にも学んでもらうのです。

そうすると、アスレチックスはどんどん連勝していきます。

そして、史上初の20連勝がかかった試合。

なんと、一切試合を観なかったビリーが球場にやって来ます。

その時は、11対0でアスレチックスのリード。

しかし、ビリーが来た途端、あれよあれよと追いつかれてしまいます。

彼は、「選手をトレードしたりクビにしたりするから、個人的に付き合えない」と、一切試合を観ない理由を話していました。

しかし、実際は「自分が観るとチームが負けてしまう」というジンクスを持っていたのかもしれません。

彼は、試合の途中で帰ってしまいます。

試合では、アート監督はカンが働きます。

11対11の9回裏、代打にスコット・ハッテバーグを送り出します。

彼は、ビリーが獲得した選手です。

そして、スコットはホームランを打つのです。

それは、まさにビリーとピーターのデータ野球と、アート監督の経験とカンが融合した瞬間でした。

そして、シーズンが終わります。

結局、アスレチックスは優勝できませんでした。

ビリーに、ボストン・レッドソックスのオーナーから連絡が来ます。

レッドソックスのGMにならないかという話です。

契約金は、スポーツGM史上最高額の1,250万ドルです。

ビリーは、一度保留します。

そして、ピーターに相談します。

彼は、ビリーにマイナーの捕手ブラウンの映像を観せます。

ブラウンは、体重が108キロあります。

ある打席で、センターにフライを打ったブラウンは、一塁を周ったところで転んでしまいます。

あわてて、ほふく前進で一塁に戻るブラウン。

しかし、周りはみんな笑っています。

実は、センターに飛んだボールは、ホームランになっていたのです。

ピーターは、ブラウンを指して、「これが君だ」とビリーに言います。

これは、すごいことをしているのに、本人だけ気付いていないという事なのでしょうか。

そして、ビリーは、車の中で娘の歌を聴きます。

その歌が、また胸に染み入ります。

とてもきれいなラストでした。

ビリー・ビーンは、オークランド・アスレチックスに残ります。

そして、ピーターの理論での優勝を目指しています。

彼は、かつてスカウトに「誰でも少年野球を卒業する日がやってくる」と言われました。

ビリーが少年野球を卒業する日は、アスレチックスを優勝させた時なのでしょうか。

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