思い出のマーニー

「思い出のマーニー」を観ました。

思い出のマーニー – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、秘密の友達はいますか?

わたしにはいますよ。

紹介します。

ヒミ・ツノ・トモ・ダッチです。

ハムスター四兄弟です。

ま、冗談はほどほどにして・・・。

あ、モノは投げないでください。

今回は、秘密の友達の物語“思い出のマーニー”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

幼稚園で、スケッチの授業が行われています。

佐々木杏奈は、一人でベンチに座り、スケッチをしています。

【私は絵が得意なのよ。なめんなよ】←杏奈の心の声

杏奈は、自分の持ち得る技術を駆使して、スケッチを完成させていきます。

そして、チラッと周りを見ます。

スケッチもしないで、友達と楽しそうに話をしている同級生たち。

「きゃははは!本当に付き合っていたんだー!!」

「そうなのよー。朝、食パンをくわえて走っていると、曲り角でぶつかってねー」

杏奈はうつむきます。

【この世には、目に見えない魔法の輪がある】

近くでは、先生と同級生が話をしています。

「先生。ぜんぜん描けないよ」

「動きの一瞬を捉えるんだよ。考えるな、感じろ・・・」

「そんなブルース・リーみたいなことできないよ。難しいよ」

「どれ、見せてみろ」

先生は手を差し出します。

「ちょっとのぞかないでよ。エッチ!訴えるぞ!」

「おっと。先生には妻も子もあるんだ。それだけは・・・」

ちょっとした事件が勃発しているのを眺めながら、杏奈は考えます。

【輪には内側と外側があって、この人たちは内側の人間。そして私は外側の人間。でもそんなのはどうでもいいの】

「お前なー。こんな事で訴訟しても、誰も得はしないぞ。いいから早くスケッチ完成させろよ」

先生が杏奈のところにやってきます。

「どんな具合?」

杏奈は、いきなり現れた先生に、驚きます。

「あ、あの、ちょっと失敗しちゃったみたいで・・・」

「どれ、見せてみろ」

杏奈は、自分の持ち得る技術を駆使したスケッチを、先生に差し出します。

【どうしよう・・・これで褒められて、有名画家から声がかかり、パリへ留学することになってしまったら・・・】

エーン!!!!!!

突然、園児の泣き声が響き渡ります。

どうも、遊具を踏み外し、落ちたようです。

「なんだ?なんだ?」

先生は、杏奈の絵を見ないで、行ってしまいました。

【私は・・・私がキライ】

杏奈は、胸が苦しくなっていきます。

喘息の発作が出てしまったようです。

彼女は運ばれていきます。

そこに残ったスケッチブックには、彼女が、考えずに感じて描いたブルース・リーの似顔絵スケッチが残されていたのでした。

3.感想

なんか心に深く入ってくる映画でした。

以下、ネタバレで感想を綴ります。

佐々木杏奈は、小さい頃に目の前で、自分の押し付けあいを見ました。

そのため、自分は必要のない人間だと思い込み、自己評価がかなり低い状態です。

オープニングの幼稚園のデッサンで話す、魔法の輪の内側と外側では、自分は輪に入れない外側の人間だと話しています。

しかし、内側に入りたいのですよね。

彼女は、絵が得意なのです。

だから、先生に見せてみろと言われて渡すときには、頬を赤らめて、ちょっと得意気です。

結局、子どもの事故があり、見せる事ができず、ストレスで発作が起きてしまいます。

そして、彼女は学校で孤立しています。

養母の頼子が言うには、「いつも普通の顔で感情を表に出さない」と。

自分の殻に閉じこもってしまっているのでしょう。

きっかけは、頼子が自治体からの助成金をもらっている事を知ったためでした。

養子を育てている親がもらえる助成金です。

お金をもらうために、自分を育てていると思い込んでしまったのです。

杏奈は、まだ12才です。

子供を引き取り育てることが、どれだけ大変なのかはわかっているけれど、心の折り合いがつかないのでしょうね。

そんな杏奈が、喘息の療養で、大岩のおじさんとおばさんのところで居候をする事になりました。

彼女は、なかなか人に心を開きません。

あと、目に青色が入っていることもコンプレックスのようです。

そんな杏奈は、湿っ地屋敷でマーニーと出会います。

マーニーはお嬢様で、自宅でパーティーなどが開かれ、幼なじみとダンスをしたりしています。

杏奈とマーニーは、秘密の友達になります。

生きた時代の違う杏奈とマーニーは、時空を越えた関係です。

彼女たちは、お互いに夢の中で出会っていたのでしょうか。

杏奈がみつかる時は、眠った状態でした。

杏奈は、気持ちの変化でマーニーを思い出したり、忘れたりしています。

私生活で嫌な事があると、マーニーを思い出して会いに行き、充実してくると、彼女の存在を忘れてしまうのです。

初めてマーニーに会った時も、信子とケンカをした後でした。

象徴的なシーンがあります。

杏奈とマーニーが、お互いに3つの質問を出しあっている時に、杏奈は大岩のおじさんとおばさんの事を思い出せないのです。

杏奈を、マーニーと杏奈の周りの人たちが引っ張りあいをしている感じなのでしょうか。

そして、マーニーのトラウマの崖の上のサイロです。

彼女は、杏奈の事がわからず、幼なじみで後に結婚する和彦の事を口にして、彼のコートを着ています。

マーニーも杏奈と同じで、私生活が充実してくると、杏奈を忘れるのでしょう。

マーニーは、このサイロの件がきっかけで、和彦と結婚するわけですから。

杏奈は、大岩のおばさんに、頼子が彼女をどれだけ大切に育てたか聞き、自分の価値を見いだしました。

マーニーは、和彦との結婚に向けて進む決断をしました。

お互いに、自分の人生が大切になってくると、どんどん相手を忘れてしまうのですね。

だから、二人の別れの「忘れないで」は、お互いにとっての決意であり、重い言葉なのですね。

マーニーは、杏奈のおばあちゃんでした。

そして、杏奈の両親が亡くなった後に、少しの間、マーニーが彼女を育てていたのですね。

杏奈は自分のルーツを知り、辛い人生を生きたマーニーの分も、血を受け継いでいる自分が幸せになろうと考えたのかもしれません。

そして、十一さんです。

年齢からして、マーニーや久子さんより少し上くらいでしょうか。

彼も、マーニーのパーティーに出席していたのかもしれませんね。

そして、いじめられていたマーニーを可哀想に思っていたのでしょう。

そう考えると、湿っ地屋敷のマーニーに興味を持っていた杏奈や彩香を手助けするのも分かる気がします。

あと、角屋信子です。

彼女は、いい子ですよね。

だから、あんな扱いになってしまった事が悲しいです。

彼女は委員長をしていました。

責任感からなのか、杏奈と自分の友達の橋渡しをしようとがんばっていました。

杏奈に“ふとっちょぶた”と悪口を言われても、怒らず自分の意見を伝え、「この話は終わり」としていました。

13才でこの大人の対応!!

マーニーがいない今、杏奈は信子を大切にしてほしいです。

大人になると、彼女の良さが分かるのですよね。

杏奈は、実は自分がいい人たちに囲まれている事に気づいたのでしょうね。

だから、大人の階段を登ったのでしょう。

よかった、よかった。

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