悪女/AKUJO

「悪女/AKUJO」を観ました。

悪女/AKUJO – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは息止めが得意ですか?

水の中で何秒耐えられるかっていうあれです。

わたしは苦手なんですよ。

全然、耐えられない。

多分、あれは恐怖心もあるのでしょうね。

わたしは、すぐにパニックになっちゃうから、息も続かないのだと思います。

今回は、実は息止めが得意な女性の物語“悪女/AKUJO”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

スクヒはジュンサンの指導のもと犯罪グループの殺し屋として育った。

そのトレーニングは厳しく辛いものだった。

ジュンサン「いくぞ!」

スクヒ「はい!」

カアーン

パシ

カアーン

パシ

延々と繰り返されるノック。

ジュンサン「そんな事では巨人の星にはなれないぞ!」

スクヒ「はい!」

ジュンサン「よーし、次はうさぎ跳びだ!」

3.感想

悲しい物語だ。

スクヒは悪女なのか?

いや悪女になってしまったのか?

物語の時系列が混乱してしまうので、まずは整理をします。

スクヒの父親がホワイト・オーバルを盗んだ事を兄貴に言う。

ホワイト・オーバルを手に入れようとした兄貴がジュンサンにスクヒの父親を殺させる。

売春宿?にいるスクヒをジュンサンが助ける。

スクヒは、延辺にあるジュンサンの犯罪組織に入り、訓練を受ける。

「今日、お前は死んだ。死んだと思って俺のために生きろ」とジュンサンがスクヒに言う。

スクヒが、父親を殺した犯人だと推理していた兄貴を襲撃。

彼女が捕まったところをジュンサンが助ける。(同時に、ジュンサンは兄貴を裏切った事になる)

ジュンサンとスクヒが結婚。

新婚旅行中、ジュンサンが殺される。(実際は殺されていない)

チェ・チュンモがスクヒに犯人はパクだと伝え、彼女がパクの組織を襲撃。(その裏で、ジュンサンとチュンモはハードディスクを奪う)

逮捕されたスクヒは、クォン部長により国家情報院に送られる。

ジュンサンとチュンモは、ハードディスクの情報を使い、組織を巨大化する。

こんなところでしょうね。

さて、この作品のすごいところは、アクションでしょう。

オープニングから、いきなり長回しのハードアクション。

しかもスクヒの目線。

まるで「ハードコア」

しかし、この作品は一歩その先に行きました。

なんと、途中からナイフアクションになるのです。

これがすごい!!

そしてエグい!!

ガンアクションは相手との距離があるので遠くで人が倒れるのですが、ナイフアクションは目の前でバタバタ人が倒れるのです。

血しぶきをあげながら・・・。

そして、音を聞いていると、スクヒの息づかいがだんだん荒くなっていくのがわかります。

そして、疲れがたまっていくと、次第に彼女がやられる回数も増えていくのです。

これがリアル。

もう、このオープニングで一気に心を鷲掴みにされました。

そして、アクションが優れていたところをもう1つ。

カメラワークです。

すべてのアクションをどの様に撮っているのか全くわからない。

戦っている2人の間をカメラが通り抜けたり、走っているバイクをいらいろな角度から撮ったり。

また、ラストのアクション。

スクヒが車のボンネットに座り、バスを追いかけるのですが、カメラが車の中から外に出たり回り込んだりするのです。

どうやって撮っているの!?

あんなの宙を飛ばないと撮れないよ。

そして、バスの中のアクション。

カメラが窓から外に出たり、中に入ったり、スクヒを後ろから追いかけたり。

めちゃくちゃ凄かったです。

韓国映画のアクションは、もしかしたら頭1つ抜き出たかもしれませんね。

さて、スクヒについてです。

気になったのは、警察に囲まれた時の顔です。

パクの組織を壊滅した後、警察に囲まれた時の彼女の顔は悲しそうです。

しかし、ラストで警察に囲まれた時には笑みを浮かべるのです。

なぜか?

これを語るには、まずはジュンサンについて整理しないといけません。

彼は、少なからずスクヒに愛情はあったと思います。

そうじゃないと、兄貴を裏切ったり、彼女を何度も助けたりしませんよ。

しかし、ジュンサンはスクヒの父親を殺してしまいました。

その罪悪感があり、彼女を対等に愛せませんでした。

だから、ジュンサンはスクヒを手下にしたのです。

恋人関係になれないから師弟にしたのですね。

そして、ジュンサンは謀略を立てます。

夫となった自分が殺される事により、スクヒにパクの組織を壊滅させたのです。

ハードディスクを手に入れるために。

自分の組織を大きくするために、スクヒの愛情を利用したのですね。

しかし、愛する人を陥れた事で、ジュンサンは苦しむ事になります。

「愛する人を愛せない」という矛盾を、2度も自らの手で作ってしまったのです。

それで苦しんでいたのですね。

そして、スクヒです。

彼女は、ジュンサンを追いつめ、自らの手で殺しました。

これにより、彼と同じ「愛する人を愛せない」という矛盾を作り出してしまいました。

しかも、スクヒはウネとチョン・ヒョンスも巻き込んで亡くしています。

彼らに対する罪悪感もあります。

彼女は愛する人を全て亡くしてしまったのですね。

そして、スクヒはこの罪悪感を背負い、修羅の道を進むしかないのです。

まさに無間地獄。

それが、あのラストの夜叉の様な歪んだ笑顔になったのですね。

スクヒ。

なんて悲しい人生なんだろう。

彼女を救えるのは、クォン部長くらいしかいないでしょうね。

どうか彼女を救ってあげてほしいなぁ。

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