アウトレイジ

「アウトレイジ」を観ました。

アウトレイジ – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは歯医者が好きですか?

好きという人は少ないですよね。

入った時のあの湿っぽい空気。

独特のにおい。

「痛い時には手を上げてくださいね」という言葉。

それから全く止まらないキーンという音。

物怖じしてしまいます。

でも、歯は大切にしたい。

定期的に通うのが良いのでしょうね。

今回は、そんな歯医者に行く気持ちを無くさせるようなひどい事をする男の物語“アウトレイジ”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

関東一円を取り仕切る巨大暴力団組織・山王会。

若頭の加藤は池元組・組長の池元に苦言を呈す。

加藤「お前に一言もの申~す!」

池元「え!?」

加藤「なんで池本じゃなく池元なんだ?」

池元「え!?」

加藤「それを調べてこい」

池元「えぇ・・・」

池元はとりあえず探偵!ナイトスクープにハガキを書くのであった。

3.感想

はあ~。

おもしろかった。

やっぱり北野武はすごい。

小さな火種がどんどん大きくなり、やがて取り返しのつかない事態になっていく。

これが任侠の世界だから、また・・・。

すごく怖いですね。

一般の人の多くは、任侠の世界を物語でしか知りません。

しかし、この作品は感情移入をして観てしまいます。

なぜか?

それは、描かれている世界が、会社と同じだからです。

大友は、池元に命令され、村瀬組と火種を作ってしまいます。

みなさんも身に覚えはありませんか?

仕事で意にそぐわない命令をされる事。

上司が責任を取ってくれるのかと思ったら、のらりくらりとかわされる。

池元の言う「形だけだからよ」

嫌な言葉ですよね。

これで押しきられてしまう。

そして、大友はどんどん悪い立場に追い込まれてしまうのです。

彼には子分がいます。

格好悪いところは見せられない。

会社員もそうですよね。

部下に格好悪いところは見せられない。

威厳が無くなりますからね。

そう。

大友は中間管理職なのです。

これが、観る人が感情移入をしてしまう理由なのですね。

みんな大友のツラい立場を自分と重ね合わせてしまうのです。

そういえば、大友組が違法カジノで成功した時にも池元が絡んできますよね。

しかも、池元が入り浸り、売り上げを下げてしまうという・・・。

いますよね、こんな上司。

観ている人は、誰かを池元と重ね合わせてしまう。

そして、大友のイライラと苦悩を共有するのです。

北野監督うまいですね。

結局、追い込まれた大友は、警察に自首する道を選びます。

グッと悔しい気持ちを飲み込み生き残る方を取る。

すべてをぶっ潰すみたいなヒロイックな結末にしなかったのは良かった。

親分になったのは加藤。

大友は最後まで中間管理職でした。

最後まで報われない彼の姿が、わたしたちの胸を締め付けるのです。

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