彼らが本気で編むときは、

「彼らが本気で編むときは、」を観ました。

彼らが本気で編むときは、-Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは編み物をしますか?

わたしはやった事がありません。

しかし、楽しそうだなとは思います。

やり始めたら、時間を忘れて編み続けてしまいそうです。

今回は、編み物にいろいろな気持ちを込める女性の物語“彼らが本気で編むときは、”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

母親が家を出てしまい、置き去りにされた11歳のトモ。

彼女は、おじのマキオの家を訪ねる。

「トモちゃん。いらっしゃい」

聞いた事のない声が部屋の奥からして、トモは驚く。

「おじさん。これは・・・?」

マキオは笑顔で紹介を始めた。

「彼女はpepperだよ。僕の恋人なんだ」

3.感想

すてきな作品。

ラストで泣いてしまった。

母性って何なのだろうね。

この作品には、たくさんの母親が出てきます。

まずは、トモの母親のオガワヒロミ。

「母よりも女が強い」と自分で言います。

実際に、彼女は小学生のトモを置いて、男性の元に行ってしまいます。

一見すると「その通り!彼女は女だ」と言ってしまいそうになります。

しかし、あまり責める事もできない部分もあります。

母子家庭は本当に大変だと思うからです。

トモに責められた時のヒロミの崩れ方を見たら、心の中はいっぱいいっぱいだったのでしょうね。

そして、現実から逃げたくなるのでしょう。

ヒロミは「女の部分が強い」という言い訳をして、心が耐えられなくなった時に逃げてしまっていたのかもしれません。

トモが家に帰ってくると、部屋は綺麗に片付けられています。

彼女は、きちんと母親が出来るんですよ。

これからは、うまく息抜きをしながら、トモを大切に育ててあげてほしいですね。

そして、カイの母親であるナオミです。

彼女も悪い人ではないとは思うのです。

スーパーでトモに声をかけたのは、彼女が生活できているか心配したからですし。

ただ、ダメだったのがトランスジェンダーに対する偏見があったところ。

この偏見で、トランスジェンダーかもしれない息子を追いつめていってしまいます。

ナオミは、これからカイとどう向き合っていくのでしょうね。

考え方を改めないと、カイの未来は大変になりそうです。

ナオミと対照的だったのが、リンコの母親のフミコです。

きちんと、トランスジェンダーを理解しており、リンコを受け入れるのです。

リンコは彼女が母親で、本当に良かったですね。

出来た人です。

最後にリンコです。

元男性である彼女。

本当に優しい女性です。

彼女は、マキオとトモと生活をする内に、彼らと家族として生きていきたいと考えます。

しかし、その夢は叶いませんでした。

この物語は、リンコを通してトランスジェンダーが家族を持つ事へのハードルの高さが描かれていきます。

戸籍の問題。

結婚する時の相手方の両親の理解の問題。

その先には、養子をとる時にも問題が起こるかもしれません。

これらの根元にあるのは、偏見だと思います。

「普通」にこだわり、人と違っていたら、すぐに見下してしまう。

この考え方が、自分も周りも生き辛くしているのですよね。

リンコは、すてきな女性でした。

マキオとトモと家族を作って欲しかったなあ。

わたしは、この作品のタイトルが気になっていました。

「彼らが本気で編むときは、」

リンコとマキオ、トモが108個のアレを作る事だったのかな。

アレを供養した後に、リンコは戸籍を女性にして、マキオと結婚をするつもりでした。

さらに、その後にトモを養子にとる決心もしていました。

彼らが本気で編むというのは、3人が家族になるために努力するという事だったのですね。

タイトルに読点がついていると言うことは、まだ家族作りは終わっていないのでしょう。

彼らには幸せになってもらいたい。

本当に、そう思わされました。

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