わたしは、ダニエル・ブレイク

「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観ました。

わたしは、ダニエル・ブレイク – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは生きるのが上手ですか?

わたしは、どちらかというと下手だと思います。

要領が悪いので、貧乏クジを引きまくっています。

くわしくは言えませんが、会社からも弾かれちゃいましたしね。

生きていくのは難しいものです。

今回は、生きるのが下手な男と女の物語“わたしは、ダニエル・ブレイク”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

59歳のダニエルは大工の仕事に就いていた。

師匠は語る。

「でえくってのはあれだろ?年末になるとみんなで集まって歌うやつだろ?」

ダニエル「それは第九です。」

師匠「それじゃあ、あれだろ?BKBってやつだろ?」

ダニエル「それはバイクです。バイク・川崎・バイク」

師匠「それじゃあ、あれか?古池や~、蛙飛び込む、ほにゃららら~」

ダニエル「それは俳句!」

そんなダニエルは、心臓の病でドクターストップがかかる。

失職した彼は、国の援助の手続きを進めようとするが、あまりにもややこしい制度を前に途方に暮れる。

「まだ師匠の相手をしているよりは楽か・・・」

3.感想

何だかなあ。

残念な映画・・・。

いろいろダメだよ。

これは、心臓発作で失業したダニエル・ブレイクが支援手当をもらうために奮闘する物語です。

このダニエルさん。

まあ、気難しくて頑固。

そのため、どんどんジリ貧になっていきます。

ここから、わたしの感じたこの映画の問題点を書いていきます。

この映画に感動した人は、気分を害すると思いますので、ここで閉じちゃってください。

まず、ダニエルの態度です。

敬意を示せと言うのに、自分は相手に敬意を示してないですよね。

オープニングでは医療専門家のアマンダとのやり取りが繰り広げられます。

この時点で「ああ、このおっさんは面倒くさい人なんだな」という感じ。

これがきっかけで彼はジリ貧になっていくわけですが・・・。

これって、アマンダが悪いのか?

彼女は「そういう態度は不利になりますよ」と話をしています。

それがありながら点数が低かったという事は、その後もダニエルはかなり相手に不遜な態度をしたって事ですよね。

彼のこの態度の悪さは役所でも同じです。

アマンダや役所にしたら、仕事といえども不遜な態度をとられたら、良い対応は出来なくなりますよ。

人間同士の話し合いなのだから。

それで俺には敬意を払えって言うのはおかしくないですか?

わたしがこう思うのは、この役所と似たような仕事をした事があるからかもしれません。

このダニエルやケイティの様な人には決まったパターンがありました。

それは自分の要求が通らなかったら、キレてしまい、話し合いが出来なくなってしまうのです。

支援をする方も、規則がありながら相手の事情もわかるので、要求は通せなくても他に何か良い案がないか探します。

しかし、ダニエルやケイティの様な人は要求がとおらないとわかった時点で、聞く耳を持ってくれないので、そこから先に進めなくなるのです。

この映画の役所は、物語の性質上、とてもキツく描かれています。

しかし、ダニエルと接する役所の人は、要求が通らない代わりに別の案を出していました。

その描き方に関しては誠実だなと感じました。

そして、重要な人物がいます。

アンです。

彼女は最後までダニエルに手を差しのべていましたね。

かなり親切な方でした。

しかし、彼はその手をもはねのけてしまった。

これは残念でした。

アンはお葬式にも参列していましたよね。

彼女は本当に彼を助けようとしていたのです。

何でもっと頼らなかったのだろう。

彼に手を差しのべてくれている人は、他にもいました。

製材所のジョーや隣に住むチャイナです。

彼らの手を掴まなかったのは、ダニエルのプライドが許さなかったのでしょうね。

もう1つ、引っかかった事がありました。

園芸の仕事を断った事です。

あれは受けるべきでした。

ずっと仕事をしたいと言っていましたから。

病院からストップがあったと言うなら、返事を1度待ってもらい、主治医に確認すれば良かったのに。

って言うか、ダニエルはあれから病院へ行っていたのか?

なんかそんな感じもないですよね。

通院を止めてしまったのかな?

それはそれで問題だと思いますが。

いろいろと書きました。

しかし、1番腹が立っている部分はこれからです。

それは、「公的機関=悪」「市民=善」という簡単な構図に落とし込んで、扇情的な映画にしている事。

未だにこんな映画を作るんだ。

社会はもっと複雑です。

だから多様な視点を持つ事が必要です。

しかし、この映画は極端なくらいに一方的なのです。

なぜ役所は、こういう対応をせざるを得ないのか?

ダニエルやケイティと同じ立場で、普通に支援を受け助かっている人もいるはず。

そんな人々はなぜ出てこない?

彼らとダニエル、ケイティとの違いもあるはずです。

この作品は、とにかく「役所(国)はこんなに悪い奴らなんだ!ひでえよな!な、そう思うだろ!」と言っているだけにしか見えないのです。

流されやすい人は、公的機関に偏見を持ってしまう。

そこで働く人々を十把一絡げで見てしまう人もいるかもしれない。

これは、とても危険です。

ある人物にスポットライトを当てる時を考えてください。

周りは光が当たらないので、暗くなります。

ライトが強くなるほど、周りはどんどん暗くなり、まるでそこに誰もいないかの様になってしまう。

そうすると、その強すぎるスポットライトは、暗がりに隠れてしまった人に対する攻撃になってしまう事があるのです。

社会問題を描くと特にね。

今回は、ダニエルに強すぎるスポットライトを当ててしまいました。

しかし、暗がりに隠れてしまった人々にも事情があるはずなのです。

だから、みなさん。

この映画を観た後は、1度立ち止まって考えてください。

自分の見方が一方的になっていないか?

ダニエルとケイティの立場はよくわかりました。

それじゃあ、アンの立場は?

チャイナの立場は?

ジョーの立場は?

医療専門家のアマンダの立場は?

万引きを見逃してくれた店主の立場は?

ダニエルを雇おうとしてくれた園芸会社の社長の立場は?

役所で働く人の立場は?

いろいろな視点からダニエルとケイティを見てみてください。

そして、自分ならどうするかを考えてみてくださいね。

しかし、この映画は攻撃性が強く、人に優しくないよなあ。

残念な気持ちしかない。

もっと人に優しい作品が観たいなあぁ。

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