新感染 ファイナル・エクスプレス

「新感染 ファイナル・エクスプレス」を観ました。

新感染 ファイナル・エクスプレス – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは人の波を見たことがありますか?

そんなドッキリがありましたよね。

道の向こうからたくさんの人々が走ってくるという。

あれはおもしろかったです。

でも、やられた人は身がすくむだろうな。

今回は、そんなレベルではなく本当の人の波を見せてくれる物語“新感染 ファイナル・エクスプレス”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

別居中の妻がいるプサンへ、幼い娘スアンを送り届けることになったソグ。

夜明け前のソウル駅からプサン行きの特急列車KTX101号に乗り込む。

発車直前、ウィルスに侵された女性が飛び乗ってきた。

女性はケラケラ笑い続けている。

乗務員「どうされました?」

女性「アイスティーを愛すてぃー」

乗務員「へ?」

女性「あたりめはおいしいね。あったりめーだ!」

乗務員「こ、これは・・・」

女性「暗記はあんきらめました」

乗務員「だじゃれウィルスだー!!」

瞬く間に車内はパニック状態になるのだった。

3.感想

なんじゃあ、こりゃあ~。

100点満点!!

すごい映画だ。

謎のウィルスに感染した人間が襲ってくるというパニックムービーです。

同じような映画で思い出すのは「アイアムアヒーロー」

しかし、大きく違う点があります。

「アイアムアヒーロー」は1人のさえない男が英雄へとなっていきます。

いわゆる成長物語。

この「新感染」は、身近な者との別れをテーマに描いているのです。

まず、サンファとソンギョン。

サンファのインパクトが強すぎて、ぼやけてしまいそうになりますが、この2人は結婚生活の1番良い時期なんですよ。

ソンギョンのお腹の中には赤ちゃんがいて、生まれるのを待っている状態。

そんな時に、この事件に巻き込まれたのです。

それだけに感染してしまったサンファは悔しかったでしょうね。

ソンギョンも初めは悪態ばかりついていたのに、彼に頼っているところがチラチラ見えていました。

そこがツンデレでかわいらしい。

トイレにサンファが助けに来た時の顔なんて最高でした。

それにしてもサンファはケンカ慣れしすぎだろう?

ただ者ではないですよね。

あのテープを拳にも巻いていれば・・・。

次に、あのお婆ちゃんの姉妹です。

人に気を使う姉と、斜に構えている妹。

この2人は人間に絶望をしてしまいました。

姉は、差別的な行動をとる人々に。

妹は、人に気を使って生きてきた姉が、なぜこんな目にあわないといけないのかという思いで。

もしかしたら、あのパニックの中で、この2人が1番正常な精神状態を保っていたのかもしれませんね。

最後にソグとスアンです。

父と娘。

父は仕事が忙しくて、娘に目を向けてやれませんでした。

そのため、スアンはちょっと心を開いていません。

また、ソグはこの事態を娘と生き残るために、時には冷徹な判断もします。

そこもスアンは引っかかってしまう。

しかし、これは難しいところですよね。

極限状態で人を助けながら逃げられたら、それは正しくてかっこいいのですけれど、それができるかとなったら自信はないですよね。

そんな、ちょっとギクシャクした父娘関係で物語は進んでいきます。

そして、とうとうスアンの父への思いが爆発するシーンが。

それはソグとの別れでした。

ギリギリになって、スアンはやっと感情を見せるのです。

そうなんですよねえ。

この物語の登場人物は、別れを迎えるギリギリになって、本当の気持ちに気付くのです。

ソグやスアン、サンファとソンギョン、お婆ちゃん姉妹、ヨングクもです。

でも、人間関係ってそんなものなのかもしれませんね。

近ければ近いほど特に。

この作品にはMVPがいます。

それは、あの横暴なおっさん。

ソグを噛んだあいつです。

彼がいてくれたから、とても物語がおもしろくなりました。

主要キャラが感染したのは、ほとんど彼がきっかけになっていますからね。

やっぱり悪役は大切です。

ラスト、ある歌がスアンとソンギョンを救います。

それは「アロハ・オエ」

この歌は讃美歌としても使われているそうです。

讃美歌を歌いながら暗いトンネルから現れる子供と妊婦。

それはまさに新たな世界を作る希望の象徴。

この物語は、世界をぶっ壊して、きちんと再生を提示しているのです。

うまいなあ。

よくできています。

まだ観ていない人に勧めたい作品ですね。

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