ムーンライト

「ムーンライト」を観ました。

ムーンライト – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんには頼りになる人がいますか?

わたしはいますよ。

ありがたい事です。

自分の事を理解してくれる人が1人でもいてくれたら、とても気が楽になります。

大切にしないといけない人ですね。

今回は、頼りになる人と同じように生きるしかなかった男の物語“ムーンライト”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

貧困地域で、薬を常習している母親と暮らす少年シャロン。

学校ではリトルと呼ばれていじめられ、母親からは育児放棄されている。

彼には、何かと面倒を見てくれる男がいた。

シャロンにとって、その男は父親のように感じられ、心の支えだった。

男「おい、シャロン!生きていくのに必要なのは何か分かるか?」

シャロン「おじさん。わからないよ」

男「生きていくのに必要なのはな。それは、気合いだ!!」

シャロン「気・合・い?」

男「気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合いだ!おい!おい!おい!おい!」

シャロン「おじ・・・さん・・・?」

男「ワッハッハ!ワッハッハ!ワッハッハ!」

その男・・・アニマル浜口の声は、空に吸い込まれていくのであった。

3.感想

アカデミー作品賞を受賞した話題作です。

ワクワクして観てみると・・・

胸が締め付けられた。

なんて切ないんだ。

この作品は、シャロンという男の子の成長物語です。

次の3章に分けられています。

1.リトル

2.シャロン

3.ブラック

それぞれ、少年時代、学生時代、青年時代となっています。

まず、1.リトルです。

シャロンは、体が小さくて『リトル』というあだ名が付いています。

さらに、ナヨナヨしていたためオカマと言われ、いじめられていました。

シャロンはゲイでした。

現在は、かなり理解が深まりましたが、この性的傾向を理解してもらうには、まだまだ難しい世の中です。

少年時代は特に。

シャロンは八方塞がりでした。

学校ではいじめられています。

彼に父親はいません。

母親は、恋人の影響で薬に溺れ始めています。

さらに彼女は、シャロンの性的傾向にも気付き、悩んでいました。

そんなシャロンに手を差し伸べてくれたのが、薬の売人であるフアンと、その恋人のテレサでした。

彼らは、シャロンの逃げ道になってくれて、困った時に優しく受け入れてくれたのです。

シャロンはフアンを父親のように思っていたのでしょうね。

そして、もう1人、シャロンに手を差し伸べてくれた人物がいました。

同級生のケヴィンです。

1人ぼっちのシャロンに声をかけ、友達にナメられないようにアドバイスをしてくれるのです。

少年時代、シャロンにはフアンとケヴィンという逃げ道があったのです。

次に、2.シャロンです。

ティーンエイジャーになったシャロン。

なんと、フアンが亡くなっています。

薬の売人だった彼。

多分、何らかの事件に巻き込まれたのでしょうね。

シャロンは、テレサとまだ付き合いがあり、泊めてもらったりしています。

そして、母親。

彼女は完全にヤク中になっていました。

シャロンにも薬を買うお金をせびるほどです。

もう、完全にネグレクトですね。

シャロンは、まだ学校でいじめられていました。

特に、テレルという男に標的にされています。

こいつ、本当にたちが悪い。

学校も、よくこいつをのさばらせているなぁと感じるほどです。

そして、ケヴィンです。

彼は、相変わらずシャロンを気にかけてくれています。

口は悪いけれど、優しい奴です。

そして、あの海岸での出来事。

びっくりしました。

友情では、あそこまで出来ません。

となると、愛情か・・・。

ケヴィンは女好きでした。

彼は、バイセクシャルの性的傾向があったのかもしれません。

シャロンはフアンがいない今、ケヴィンが逃げ道になっていきます。

しかし、事件が起きます。

テレルがケヴィンにシャロンを殴るようけしかけるのです。

引くことができなかったケヴィンは、シャロンを殴ってしまいます。

ケヴィンを愛して信じているシャロンは、倒れるわけにはいきませんでした。

テレルではなく自分を助けてくれるという信頼と意地があったのです。

しかし、そう甘くはありませんでした。

ケヴィンはテレルの恐怖に負け、シャロンを殴り続けてしまったのです。

これで、シャロンの逃げ道は無くなってしまいました。

そして、テレルに復讐をして、完全に道を外れてしまうのです。

3.ブラックです。

まず、青年になったシャロンの姿にびっくり!!

体は筋肉ムキムキ。

両耳にピアス。

金のネックレス。

そして、金歯。

職業は、薬の売人です。

その姿は、まるでフアンのよう。

完全にアウトローになったシャロン。

そんな彼に、突然ケヴィンから連絡があります。

ひさしぶりに会わないかというのです。

ケヴィンに会う決心をするシャロン。

その前に母親に会います。

彼女から謝罪を受け、「愛してる」という言葉をもらえます。

そして、ケヴィンとの再会です。

ずっとギクシャクしている2人。

別れてからまた出会うまでの間に、積み上げてきたそれぞれの人生があります。

その間に変わってしまった部分もあるはずです。

そんな部分に怯えながら、昔の面影を探っているのです。

そして、シャロンが意を決して、ある言葉を口にします。

「俺に触れたのは1人。お前だけだ。あれ以来ずっとな」

この言葉は、2人をあの海岸に連れていきます。

そうなのです。

シャロンが全てをさらけ出した相手はケヴィンしかいないのです。

こうして、シャロンは逃げ道ではなく、新たな未来への道を手に入れたのです。

フアンはシャロンにこういう話をしました。

「月明かりを浴びて走り回っていると、黒人の子供が青く見える。ブルーだよ」

ブルーは悲しみの色です。

これは、差別を受けた歴史がある黒人の悲しみを指しているのでしょう。

シャロンは、その上に理解されにくいゲイという性的傾向を抱えていました。

彼の放つブルーは、とても深かったでしょう。

それがケヴィンによって淡くなる事を祈らずにはいられません。

(Visited 6 times, 1 visits today)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存