ラ・ラ・ランド

「ラ・ラ・ランド」を観ました。

ラ・ラ・ランド – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんはダンスが得意ですか?

わたしは苦手です。

体の使い方が下手なのでしょうね。

手と足が同時になり、ブリキのおもちゃみたいな動きになってしまいます。

人生で1度くらいは、ダンスで「おぉ~」と言われてみたい・・・。

今回は、「おぉ~」と言ってしまう華麗なダンスが満載の物語“ラ・ラ・ランド”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいたミア。

彼女は、ピアノの音色に導かれるようにバーに入る。

「ぼくがのんで、いもうとものんだのに、ちっちゃくならないママのおっぱ~い」

ピアノを弾き、セクシーに歌いあげる男。

これが、ミアとセブの出会いだった・・・。

3.感想

素敵な映画。

すごく計算されて作られていますね。

しかし、監督・脚本のデイミアン・チャゼルはすごいな。

『セッション』といい、この『ラ・ラ・ランド』といい、音楽を本当に愛しているのですね。

まず、何と言ってもミュージカルシーンです。

オープニングの高速道路でのミュージカルで、いきなり映画の世界にダイブさせられます。

しかも長回しだし。

この作品のミュージカルは、ほぼ長回しで撮られていました。

そりゃそうだ。

カットで割ったら、ダンスが繋がらなくなりますし、流れが悪くなります。

上手いなぁと思ったのは、映画で退屈になりがちなシーンで効果的にミュージカルを使っているところです。

映画は必ず前半で説明が入ります。

主人公はどんな性格か?

ヒロインはどんな人か?

彼らはどんな状況なのか?

今、何が起こり、さらに何が起ころうとしているのか?

映画にとって、この説明のパートが鬼門になっており、ここで退屈になってしまう事が多いのです。

そこを、この作品は華麗なミュージカルで魅せてくれる。

さらに、ミアとセブが親密になる過程でもミュージカルを組み合わせています。

この辺りが監督は上手い!!

すごいです。

さて、この物語は、女優志望のミア・ドーランとジャズピアニストを目指すセブ(セバスチャン)の恋愛と成長を描いています。

このセブという男。

何とも面倒くさくて嫌な奴。

ミアもよく付き合ったなぁと、わたしは思っていました。

しかし、ストーリー中盤になると、ミアが嫌な奴に思え、セブがだんだんといい奴に感じてきます。

なぜだろう?

そこで、はたと気付いたのです。

そうか、ミアはセブの人生を追いかけているのか。

2人が出会ったころ、セブはどん底でした。

ジャズピアニストという夢を叶えるために試行錯誤しているけれど、うまくいかない。

さらに人に騙されてもいたようです。

彼のこだわりが強い事もあり、夢に行き詰まっていました。

そりゃあ、余裕が無くて心がいっぱいいっぱいだったら、嫌な奴になってしまいます。

状況がセブを追い込んでいたのですね。

ミアもオーディションを受けていました。

しかし、そこまで切羽詰まった感じはありませんでした。

そんな時、2人が出会います。

似た者同士の彼らは恋に落ちます。

そして、セブはキースと出会い、コンボで大成功。

しかし、それはジャズピアニストとしてではありませんでした。

ただ、ジャズの現状と、ミアとの夢を叶えるための手段として選んだ道だったのです。

これは、ミアにとって納得のいくものではありませんでした。

お前のやりたい音楽はそれかと。

しかし、わたしはセブの選択もわかるのですよ!!

大人になって社会の現実を知ると、何事も妥協しなくてはいけない事があるのですよね。

その辺がわからないミアは、まだ子供だったのかもしれない。

そして、社会の壁にぶつかったセブは、一足早く大人になったのです。

やがて、ミアも社会の壁にぶつかる時がやって来ます。

初めて開催した1人芝居が大失敗するのです。

夢に冷や水をかけられたミアは、自暴自棄になってしまい、実家に帰っていきました。

この彼女の状態。

これが初めのセブの状態です。

ミアはセブの人生を追いかけているのですね。

そんな、どん底のミアにチャンスがやって来ます。

大きな映画での配役が決まるのです。

そして、2人は別々の道を歩む事に。

この時、セブはミアにこう言いました。

「君が受かったら没頭しないと。全力で。君の夢だ」

先を歩いているセブだから言えるのですね。

ここから5年経ちます。

ミアは女優になり、セブはジャズの店を持ちました。

ミアはカフェで、かつての女優と同じように振る舞います。

セブは店の入り口にホーギー・カーマイケルの椅子を飾っています。

そして、2人は再会。

そこから『もしも』の世界へダイブ。

もしも、2人が別れずに続いていたら・・・。

このシーンが素晴らしかった!!

導入はクビになったセブをミアが見つめているシーン。

そこで、セブはミアに肩をぶつけて出て行くのですが、ここでなんとキス!!

この一発で「あ、パラレルワールドが始まる」とわかるのです。

そこから世界を広げていきます。

想像の世界なので、演出も過剰です。

そして、最後はセブの店へと戻っていくのです。

「あぁ、2人にはこんな人生も選べたのだろうな」

こう考えながらしみじみ。

でも、現実は違います。

ミアには夫も子供もいます。

2人は声をかける事もなく、目線だけで夢を叶えたお互いを称え、別れるのです。

T-BOLAN風に言うと「素敵な別れさ~♪」

もう、なんて素晴らしいラスト。

たまらなかった。

胸がジーンとしました。

こんな気持ちはひさびさでした。

あぁ、良い映画でした。

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