何者

「何者」を観ました。

何者 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは頼りになる先輩がいますか?

いつも気にかけてくれる先輩。

ためになるアドバイスをくれる先輩。

何かあった時には助けてくれる先輩。

こんな人がいると助かりますよね。

わたしもこんな先輩が欲しい。

「パイセ~ン」と言って、飼い犬のごとくデレデレしますよ。

今回は、サワ先輩という頼りになるアニキを持った就活生の物語“何者”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

就職活動の情報交換のために集まった大学生の拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。

海外ボランティアの経験や業界の人脈などさまざまな手段を用いて、就活に臨んでいた。

自分が何者かを模索する彼らは、やがて1つの結論に達する。

「そうだ。俺らは地球の平和を守るために生まれてきたんだ」

拓人たちは、赤、青、白、桃、黄の全身タイツを身につけ、みんなで町に飛び出していった。

戦え、ナニモノレンジャー!!

地球の平和を守るために・・・。

3.感想

うわぁ・・・。

やばい、鳥肌が立った。

なんて嫌なところを突いてくるんだよ。

この作品は、ほとんどの人が通る就職活動を題材にしています。

だから、心が痛くなる人が続出したのでは?

この就職活動。

子供が大人になる前の1つの大きな関門になりますよね。

わたしは、ちょうど就職氷河期にぶち当たり、かなりもがき苦しみました。

この物語の主要人物は3人。

大学時代に演劇をやっていた二宮拓人。

バンドをやっていた神谷光太郎。

留学をしていた田名部瑞月。

彼らの就活に対する奮闘が描かれます。

まずは、神谷光太郎。

彼はノリの良い明るい男です。

誰とでもすぐに仲良くなれます。

こういう奴を「人たらし」と呼ぶのでしょうね。

まあ、わたしとは正反対でうらやましい資質です。

多分、拓人と瑞月は彼の就職は難しいだろうなと内心では思っていたのでしょう。

しかし、あれよあれよと最終面接までこぎつけていたりしています。

そして、最後には中堅の出版社に見事内定。

こういう奴いるよなぁ。

世渡り上手というか何というか・・・。

しかし、光太郎は冷静に自己分析をしています。

自分は就活が得意であった。

そして、チラッと不安を覗かせます。

ほとんど勉強をしていない光太郎は、入社したら苦労するとわかっているのでしょうね。

でも、案外上司にかわいがられて、うまくやっていけるのでは?

次に田名部瑞月。

彼女は安定している大企業を目指していました。

父の浮気で精神のバランスを崩した母と同居をするためです。

多分、彼女にもやりたいことはあったのでしょう。

留学をしていたくらいだから、グローバルな仕事をしたかったのかもしれません。

しかし、家庭の事情でその夢を諦めざるを得なかった。

だから、口だけ野郎の宮本隆良に腹を立てたのですね。

多分、彼女に感情移入をする人は多いのではないでしょうか。

自分の夢を叶えるために就職をする人って案外少ないですから。

最後に二宮拓人。

彼は、就活がうまく行かなさすぎて、自分を見失ってしまっています。

わたしは彼に感情移入をしてしまいました。

就職活動というやつ。

これは魔物です。

わたしも経験しましたが、不採用の通知が来るたびに、プライドをハンマーでガーンと叩かれる感じなのです。

自分の何がいけなかったのか?

内定した奴と自分は何が違うのか?

どこで負けたんだ?

疑問はたくさん沸いてくるのですが、その答えは誰も教えてくれないし、自分でも見つけられないのです。

そうしているうちに不採用通知は積み上げられ、プライドは何回もハンマーで打ち付けられ・・・。

最後は粉々のプライドだけがあり、自信を無くした自分が残っているだけなのです。

このツラさたるや・・・。

その状況の中で、拓人が編み出した自分を保つ方法が、「何者」のアカウントだったのでしょう。

拓人と同じ状況の人物がもう1人います。

小早川理香です。

彼女は、留学経験のある意識高い系の女性です。

それゆえに、この苦行はツラいものだったのでしょう。

ただ、彼女が拓人と違うのは、自分が出来る最大限の事をやっているところ。

人によっては鼻につくのかもしれませんが、わたしは彼女に悪い印象を持ちませんでした。

理香なりに現状を打破しようと努力しているのだから。

結局、光太郎と瑞月が内定を取れ、拓人と理香は取れませんでした。

この2組には、どのような違いがあったのか?

それはSNSです。

光太郎と瑞月は就活中、SNSを気にしていないのです。

拓人が理香と隆良のツイッターを2人に見せるシーンがあります。

しかし、2人とも無反応。

光太郎と瑞月は、自分の就活で手一杯で、SNSに気持ちと時間を割いていられなかったのです。

拓人と理香は、自己を保つため、SNSに時間を割いていました。

つまり、光太郎と瑞月はまっすぐに自分自身を見つめていたのですが、拓人と理香はSNSを経由して自分自身を見つめていたのです。

この違いが、内定をもらえるかどうかに響いたのではないかと思うのです。

あと、拓人には烏丸ギンジという存在がいました。

拓人にとって、烏丸は自分の夢を体現している男です。

このような存在がいると、何ともモヤモヤするでしょうね。

もしかしたら、自分もあの場所にいたのではないか?

俺にもできたのではないか?

特に、内定がもらえず悩んでいる時には、いろいろ考えてしまい、気になってしまうのでしょう。

うらやましくもあり、妬ましくもある存在なのです。

最後に彼と正面から向き合えたのは、拓人にとって大きな一歩だったのでしょうね。

あと、拓人に事件が起きます。

理香に「何者」のツイッターアカウントを使っている事を暴かれ、内面の図星を突かれてしまうのです。

ひえー!!

これはキツい。

自分が何者なのかわからなくなってしまう拓人。

混乱の中、瑞月と出会います。

瑞月が彼にかけた言葉。

そこには、演劇と向き合う拓人という人間が息づいていました。

拓人は、自分という存在を見ていてくれる人がいるという事に安堵します。

そして、涙を流すのです。

本当に就活ってしんどいです。

プライドを粉々にされ、自分を見失ってしまいます。

さらに、周りの人は「内定が取れて当たり前。やっとスタート地点に立てた」と思っていたりするので、内定を取るための努力や苦労を誰も労ってはくれません。

何より、いつ内定が取れるのか、終わりが全く見えないのです。

これはまさに荒行ですよ。

本当にツラい・・・。

就職活動中のみなさん。

今は人生の修行の時だと考えてください。

自分は、どこかの誰かに必要とされていると考え、乗り越えていってください。

いつか終わりが来ます。

そして、笑顔で新しいスタートを切るときがやってきます。

周りに就職活動中の人がいるみなさん。

彼らに労いの言葉をかけ、褒めてあげてください。

今、彼らは自分を否定され続け、自信を失っています。

あなたの優しさで、自信をつけてあげてください。

みんなが笑顔で働ける時が来ることを、日本の片隅で祈っています。

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