ニーチェの馬

「ニーチェの馬」を観ました。

ニーチェの馬 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんはじゃがいもが好きですか?

わたしは好きですよ。

よく、味噌汁に入れています。

美味しいですよね。

また、食後にもじゃがいもを食べます。

いや、ポテチと言った方がわかりやすいかな。

じゃがいもは、結構、身近なのです。

今回は、茹でたじゃがいもをホクホク食べる父娘の物語“ニーチェの馬”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

強風が吹き荒れる中、農夫は馬にカバーをかけた荷車を引かせている。

「オラオラ!しっかり引けよ!大切な物なんだよ!」

彼の家は、見渡す限り何もない場所にぽつんと一本の木が立つ場所。

木の根本まで馬に荷車を引かせた農夫は、バサッとカバーを外した。

そこには大量のエロ本が!!

農夫は根本に穴を掘り、エロ本をきれいに埋めた。

彼は娘と二人でつつましい生活を送っていた。

娘にバレずにエロ本を隠すには、ここしかなかったのだ。

3.感想

うーん。

重い!!

わたしには高尚過ぎて、観るのは早すぎたのかもしれません。

これは父親と娘の物語です。

2人の生活を淡々と描いていきます。

まぁ、この生活が単調で息苦しい。

父親は、朝起きて、娘の手を借りて服を着ます。

右腕が不自由なのです。

その後、パーリンカ(焼酎)を2杯飲み、馬の準備をして御者の仕事へ。

帰ってきたら、娘と共に馬と荷車を片付けます。

そして、夕食に茹でたじゃがいもを食べます。

これがまた、バクバク食べて、終わると窓際に座り、外を眺め始めるのです。

目の前の娘はまだ食べているのに。

ほぼ会話もなし。

そして、娘に手伝ってもらいながら着替えて寝るのです。

これを毎日繰り返しているのです。

「木食い虫が静かだ。58年間聞こえ続けた音がぴたりと止んだ」

こんな一言があるので、58年この家に住んでいるのです。

周りに何も無く、風が吹きすさぶ家に。

そして娘。

彼女は、朝起きると井戸に水を汲みに行き、家事三昧です。

また、父親の右腕の事があるので、介護もあります。

家から出ないで、こんな生活をずっと続けているのです。

父親といるか、1人でいるか。

会話もほぼ無し。

周りには何もない。

すごい精神力だな。

わたしには出来ないよ。

おかしくなってしまう。

たまに来訪者もあります。

パーリンカを分けてもらえないかとやって来た男性。

ずっとしゃべっているけれど、話が抽象的で意味がわからない。

父親がパーリンカを渡しても、それを横に置いてしゃべり続ける。

不思議な人です。

また、パーリーピーポーみたいな集団もやって来ます。

勝手に井戸を使うという無法っぷり。

お礼に本を渡すという紳士的な1面を見せながらも、パラリラパラリラと去っていきます。

なんだここは?

こんな来訪者しかいないのか?

こんな生活をしていた2人に事件が起きます。

井戸が枯れてしまったのです。

水は重要なライフライン。

これでは、生活ができません。

意を決した父娘は、馬を連れて、引っ越す事を決意するのです。

暴風の中、出発した父娘と馬。

右往左往して、結局、家に戻ってきます。

暴風で進めなかったのか、生活ができるような場所がなかったのか・・・。

理由は、はっきりとはわかりません。

家で再び生活を始める父娘。

水を節約しないといけないのでしょう。

きちんと茹でられていないじゃがいもは、固くて食べられないようです。

さらに問題が。

馬が飼葉を食べず、水も飲まず、働かなくなったのです。

父親は仕事もできなくなりました。

完全に外界と遮断されてしまうのです。

まるで、真綿で首を絞められるように、命を削られていく感じ。

そして、光も奪われました。

暗闇の中、生のじゃがいもを前にして、父娘は何を考えていたのでしょうね。

この父親と娘。

外の世界への憧れはあったようです。

父親の食事が終わってから窓の外を眺める時間。

娘も窓の外を眺める時間があります。

外の世界が恨めしくもあり、羨ましくもあったのでしょうね。

この映画は、家の中がほとんどなので、窓から外を映すショットが多いです。

しかし、引っ越しを失敗して戻ってきたシーン。

荷物を片付けて、窓から外を眺める娘を外側から映すのです。

その姿は、まるで牢獄に閉じ込められているかのようにみえました。

父親は御者の仕事で外へ出る機会はありました。

しかし、娘はずっと閉じ込められていたのです。

彼女には、家を飛び出すチャンスがありました。

パーリーピーポーに本をもらい、開いた時です。

多分、本なんか1冊もないであろう家。

外界の教養に触れた大きなきっかけだったと思います。

しかし、父親を放っておく事は出来なかったのでしょう。

彼女は新しい世界に出ないで、留まってしまったのです。

実は、新しい世界に出ようと行動を起こしたキャラがいました。

それは馬です。

この馬、体が傷だらけです。

父親からどんな扱いを受けてきたのかがわかります。

ある日、逆上した彼に鞭で打たれていたところを、フリードリヒ・ニーチェに助けられました。

泣きながら首を抱かれたのです。

それは、憐れみだったのかもしれません。

しかし、そこで優しさに触れた馬は、御者の父親を主として認めなくなったのです。

それから、父娘からの飼葉も食べず、水も飲まなくなったのです。

馬は、新しい世界に出るために戦っていたのですね。

ニーチェがつぶやいた言葉。

「母さん。私は愚かだ」

これは、助けてやる事が出来ない相手に憐れみをかけ、希望を持たせてしまった自分を恥じたのかもしれません。

この後、父娘と馬はどうなっていくのでしょう。

父親は行動を起こすことは出来ないように思います。

娘は行動を起こすかもしれません。

そして、馬は・・・

新しい世界に飛び出しちゃえよ!

大脱走だ!!!

(Visited 8 times, 1 visits today)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存