湯を沸かすほどの熱い愛

「湯を沸かすほどの熱い愛」を観ました。

湯を沸かすほどの熱い愛 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは銭湯に行きますか?

わたしはよく行きます。

銭湯ではなく温泉ですが。

幸いにも現在住んでいるところが、温泉で有名な土地でして。

温泉がたくさんあるのです。

足を伸ばして湯につかるのは気持ちいいですよね。

あぁ、行きたくなったなぁ。

今回は、昔ながらの銭湯を舞台に繰り広げられる母と娘の物語“湯を沸かすほどの熱い愛”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

1年前、夫の一浩が家を出て行って以来、銭湯『幸の湯』は閉まったままだった。

双葉と安澄の母娘は二人で頑張ってきた。

だがある日、いつも元気な双葉がパート先で急に倒れる。

精密検査の結果、「サンシャイン池崎病」を告知される。

いつでもどこでも急に大声で自己紹介をしてしまうという現代の奇病。

気丈な彼女は、残された時間を使い、生きているうちにやるべきことを着実にやり遂げようとする。

「空前絶後のぉぉお!!!!超絶怒涛のぉぉお!!!!」

「お母ちゃん!?」

3.感想

うーん・・・。

わたしには合わなかった。

観ている途中に腹が立って腹が立って仕方ありませんでした。

何だろう。

この作品の監督さんは、いつの時代の人なのだろうか?

脚本を書いていて疑問は沸かなかったのだろうか?

湯は沸かしても。

それは何かと言うと、幸野安澄のいじめ問題です。

安澄は高校生。

留美を中心とする女子3人組にいじめられています。

母の幸野双葉は、学校に行くのを嫌がる安澄をたたき起こして行かせようとします。

「逃げちゃダメ!!」と、まるで碇シンジのようなことを言う双葉。

末期ガンの宣告を受け、生きる力を安澄につけさせたいのはわかります。

でも、やり方が違う。

力付くで立ち向かわせるのはダメ。

この方法の行く先は、グレるか、余計にいじめられるか、最悪は自殺です。

安澄はいじめで自信を無くしています。

わたしならこうします。

今はひとまず逃げさせて、自信を取り戻させる事に専念させます。

同時に武道などをさせて、戦う力を付けさせます。

自分に自信を取り戻させ、体を守れる力を身に付けたら、いじめられなくなると思うのです。

結局、物語では安澄は学校へ行きます。

制服を盗まれ体操服姿です。

当然、クラスで問題に。

すると、いきなり体操服を脱ぎ、下着姿になる安澄。

「制服を返してください」

そして、ストレスからか飲んだ牛乳を吐くのです。

保健室で寝ている安澄。

すると、体操服が返ってくるのです。

安澄の情熱がいじめっこに届いたらしい。

さらには、いじめ問題も解決したらしい。

なんだそれ!?

どれだけ頭の中がお花畑なんだ。

高校生の悪意、無知さ、欲深さをなめるなよ。

何だろう?

こんな解決法を、さも「いい話でしょ?」という感じに描く神経が、わたしにはわからなかったのです。

何十年か前ならウケたのかもしれません。

しかし、今の時代、あんなやり方はさらに相手を増長させるだけ。

恥ずかしい写真を腹いせにネットにばらまく奴がいる世の中です。

下手したら安澄の下着姿がネットにばらまかれるかも。

多分、監督は高校生の良識を信じたいのでしょう。

でも、何かが違う。

時代の波を察知できていないのでは?と感じました。

そこからは、もうダメでした。

ストーリーが頭に入ってきません。

もう、双葉の行動がワガママに見えてしまう。

命のリミットが短いから、安澄に早く大人になれとお尻を叩いているようにしか見えませんでした。

いや、双葉の気持ちはわかるよ。

自分自身も母に置いていかれ、安澄も鮎子も同じ境遇でした。

だから、娘を大切にしたい、強くしたい、いろいろ伝えたいという強い気持ちがあるという事も。

でも、やり方が・・・。

あと、夫の幸野浩一をもっと信じてやれよ。

酒巻君江の件は浩一が安澄に話すのが筋だと思うし。

1人で子育てしているわけじゃないんだから。

まあ、彼はあんな事しでかしちゃったからな。

大きなマイナスだったんだろうな。

だけど、悪い奴ではないんだよ。

しかし、人間ピラミッドは笑ってしまった。

「入院中の妻を元気にするために夫がやって見せた事は?」

「人間ピラミッド」

まるで大喜利だよ。

あぁ、残念だ。

わたしには合わなかった。

でも、この映画には1つだけオアシスが。

それは探偵の滝本の娘であり助手の真由ちゃん。

彼女の出ているシーンは、ほっこりするんだよなぁ。

人間ピラミッドの横でスフィンクスをやる真由ちゃんが可愛かったです。

1つ良かったところを。

やはり、役者たちでしょう。

安澄役の杉咲花。

すごい演技力。

どえらい役者が出てきました。

さらに宮沢りえ。

病気がわかってからのすごい痩せ方。

最後は本当に病気に見えるくらいの細さだった。

あの病室で安澄とのシーン。

腕が写っただけで、「あ、もうヤバい」とわかりました。

彼女はすごい役者になったなぁ。

そして、強烈なラストです。

あれって結局そういう事ですよね?

ここに書くのも怖い事が行われたんですよね?

焼き場に行かず、双葉で沸かしたお風呂にみんなで・・・

マジか!?

安澄の言った「絶対、お母ちゃんを独りぼっちになんてしない。だから安心して」ってのは、こういう事だったのか。

すごいな・・・。

あ、だから「湯を沸かすほどの熱い愛」なのか。

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