マダム・フローレンス! 夢見るふたり

「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」を観ました。

マダム・フローレンス! 夢見るふたり – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは歌が得意ですか?

わたしは音痴です。

気持ちよく歌うのですが、周りには「ホゲーッ!!」と聞こえるようです。

ジャイアンばりに。

あぁ、歌がうまくなりたひ。

聞いている人に涙を流させたひ。

万雷の拍手を浴びたひ。

ひ、ひ、ひ・・・。

今回は、そんな夢を叶えた女性の物語“マダム・フローレンス! 夢見るふたり”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

ニューヨーク社交界のトップとして華やかな毎日を送る一方、ソプラノ歌手を目指して活動しているフローレンス・フォスター・ジェンキンス。

その歌唱力は音痴というしかないレベルであった。

しかし、フローレンスは大きな会場で歌いたいと言い出した。

夫シンクレアは、マスコミを買収し、とうとうコンサートを決めた。

その場所は日本武道館!!

大きな玉ねぎの下で、フローレンスの歌声が響き渡る。

チケットはお早めに。

3.感想

いやあ、いい映画だった。

カーネギー・ホールのシーンは涙が止まらなかった。

そして、まさかこれが実話だなんて・・・。

フローレンス・フォスター・ジェンキンスは音楽をこよなく愛する人です。

資産家である彼女は、ヴェルディ・クラブを創設して、音楽活動を支援してきました。

そんな彼女は、リリー・ポンスの美声を聞き、自分も歌を披露するコンサートを開きたいと言い出すのです。

しかし、絶望的に歌が下手だったフローレンス。

それでも、伴奏者にコズメ・マクムーンを雇い、小さなコンサートを開きます。

これが成功!!

それもそのはず。

夫のシンクレア・ベイフィールドが観客をヴェルディ・クラブ会員中心として、音楽愛好家で固めたからです。

それはそうですよね。

フローレンスは音楽家に多大な支援をしており、何より音楽を愛している事を、皆、十分に知っているのですから。

ただ、アグネスが笑い死にをしそうになる事件はありましたが・・・。

そして、フローレンスはカーネギー・ホールでのコンサートをぶちあげます。

これには理由がありました。

この時代は戦争中。

フローレンスが自分で作ったレコードを配り、それが陸軍病院で人気になっていたのです。

そう、彼女がカーネギー・ホールでコンサートを開くのは、国のために戦っている兵士たちを元気付けたかったのです。

ここがフローレンスのいいところ、応援をしたくなるところなのですよ。

彼女の行為の出発点は、人のためなのですよね。

現にカーネギー・ホールのチケット1000枚を退役軍人協会に寄付していますし。

そして、コンサートが始まります。

自分の歌に対して意外な反応を見せる観客に戸惑うフローレンス。

そんな観客の反応に怒ったのが、あの笑い死にしかけたアグネス。

彼女は、フローレンスやシンクレア、コズメと付き合ううちに、彼らの音楽に対する姿勢に敬意を持っていたのですね。

仲間を笑う観客を許せなかったのでしょう。

そして、オーガスタスも同じ気持ちだったようです。

コンサートは成功。

しかし、ニューヨーク・ポスト紙のウィルソンのコラムで酷評されてしまいます。

ショックを受けるフローレンス。

でも、彼女は気付くのです。

あの日、カーネギー・ホールの観客から贈られた拍手と歓声。

あれが真実なのだと。

そうなのですよね。

コンサートはその現場で起こった事が真実なのですよね。

もし自分の表現に拍手や歓声が起こり、感動に包まれたのなら、それが答えなのです。

そして、この人にも触れないといけません。

フローレンスの夫であるシンクレア・ベイフィールドです。

フローレンスは18歳の時に梅毒にかかりました。

そのため病弱です。

髪の毛も無く、眉毛も常にペンで書かれています。

そして、梅毒が感染する恐れがあるため、性交もできません。

当然、子供もいないのです。

シンクレアは、そんなフローレンスを献身的に支えています。

そして、彼女のやりたい様にさせてやり、それをサポートしているのです。

シンクレアは、死と隣あわせの人生を送っているフローレンスに悔いを残させたくないのでしょうね。

子供を作れなかったフローレンスとシンクレア。

もしかしたら、音楽が2人にとっての子供だったのかもしれませんね。

しかし、ヒュー・グラントをひさしぶりに観ました。

年を取っても相変わらずかっこいいなぁ。

この作品を観て、「音楽って何だろう?」と考えてしまいました。

とかく音楽は、歌や演奏が上手いかどうかに話は行ってしまいます。

ウィルソンもそんな感じでしたし。

しかし、音楽って結局、伝えたい気持ちが観客の心に届くかどうかなのでしょうね。

そして、心に届いた時に、大きな感動を呼ぶのでしょう。

フローレンスは、上手さは無かったけれど、心に届かせる力は十分にあったのでしょう。

すごい女性です。

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