ミスト

「ミスト」を観ました。

この作品をご覧になっていない方は、ネタバレしているので、決して読まないでください。

ミスト – Yahoo!映画

1.デヴィッド・ドレイトンについて

デヴィッドは、映画のポスターを描く画家で、妻と息子のビリーと3人暮らしをしています。

ある日、彼の住む町が史上最大の雷雨に見舞われ、家とボート小屋が壊れます。

その買い出しで、ビリーと隣に住むノートンでショッピングセンターへ向かい、そこで、謎の霧とその中に潜む謎の生物に襲われ、サバイバルが始まります。

この作品で描かれるのは、“極限状態での人間の本質”です。

ショッピングセンターに閉じ込められ、外に出ると何者かに攻撃されるという極限状態で、皆、精神的に追い詰められます。

すると、普段は心に秘めており、外には出さないような不満や本音をぶちまけるようになります。

ジョンのように学歴コンプレックスがあって、それを基に人を責めだしたり、ノートンのように、自分を受け入れない田舎は閉鎖的だと文句を言ったりして、いざこざが起きます。

途中で、カーモディの件で、デヴィッドとアマンダ、オリー、ダン、バドで人間の本質について話をする場面があります。

まとめると、「ひとたび闇の中に置かれ、恐怖を抱くと、人は粗暴で原始的な無法状態になる」「恐怖にさらされると人はどんな事でもする。解決策を示す人物に見境もなく従ってしまう」「人間は根本的に異常な生き物で、部屋に2人以上いれば、最後は殺しあう」という考えでした。

アマンダだけは性善説に立っており、「人間は生まれつき善良だ」と異を唱えています。

カーモディの支配に耐えられなくなったデヴィッド達は、車で南へ逃げる計画を実行に移します。

霧の中を通り、無事車までたどり着いたのは、デヴィッドとビリー、アマンダ、ダン、レプラーの5人だけでした。

車を走らせ、我が家に寄ったデヴィッドは、妻の遺体を見つけ、そして、南に向かって走ります。

車窓には破壊された町並みが続きます。

また、ものすごく巨大な謎の生物も目撃します。

ガソリンが切れて車は停まりますが、霧から抜ける事はできません。

恐怖にさらされた5人が乗る車の中は、“粗暴で原始的な無法状態”になります。

そして、デヴィッドはある“解決策”を示し、みんなは“見境もなく従って”しまいます。

そして“殺しあう”のです。

この決断は、最後、絶望に変わってしまいます。

2.カーモディについて

カーモディは、宗教に熱心でした。

そして、町で有名な変人でもあります。

スーパーマーケットにやってきた彼女は、店員のオリーにいきなり「こんなに混んでいるとは思わなかった。仕方ないわね」とわざわざ言っています。

気難しい性格なのだろうなと思わせます。

倉庫での事件の後、彼女はトイレで「私にこの人達を助けさせてください。何人か救えたら、私の人生に意義が見いだせます。」と神に祈っています。

この最中、アマンダに声をかけられ、話し相手になろうかと申し出をされます。

カーモディはバカにされたと感じ、怒ります。

彼女のプライドの高さを感じます。

その後、カーモディは、黙示録を読み上げ、「この霧は、神を無視してきた人間に対する神の怒りだ」と唱え始め、そして、今夜怪物が襲って来て、誰かの命を奪うと予言をします。

夜になり、謎の生物が光に誘われ、スーパーマーケットを襲います。

彼女も、生物に襲われ、腹にとまられます。

「この命を神に捧げます。御心のままに」と唱えた彼女は、何もされず無事でした。

この瞬間、彼女は「神に認められた」と思ったのでしょうね。

この襲撃で店員のサリーが命を奪われます。

そして、予言が当たったと思った人たちが、カーモディについていくようになります。

自分は神と話せると言い、彼女はどんどん信者を増やします。

そして、兵士のジュサップ二等兵を、生贄にしてしまいます。

デヴィッドがスーパーマーケットを出ていく時は、カーモディは、生贄にジミーかアマンダを置いていけと要求します。

そして、もみ合いの最中、オリーに射殺されるのです。

彼女が怖いのは、本気で皆を助けようと思っていたところです。

しかし、その思いの真ん中には、今まで疎外されていた自分が、神の名のもとにリーダーになった気持ち良さがあったのでしょう。

最後は、自分の考えについてこない奴は敵だという独裁者の様でした。

3.アローヘッド計画について

当初、“アローヘッド計画”は、デヴィッドとノートンの車中の会話で出てきます。

“歩くタブロイド紙”の異名を持つエドナの説で、基地には墜落したUFOと宇宙人の冷凍死体があるというものです。

そして、デヴィッドの車は、電力会社と軍の車とすれ違います。

スーパーマーケットに着いたら、今度はパトカーと消防車が急行するところが見えます。

そして、ミリタリーポリスが、休暇に入るジュサップ二等兵達を休暇取り消しになったので戻るよう呼びに来ます。

中盤、薬局に薬を取りに行ったデヴィッドは、そのミリタリーポリスを発見します。

彼は、「すまない。どうか許してくれ。俺たちのせいだ。何もかも全て」と言い残し亡くなります。

その後、ジュサップ二等兵と一緒にいたモラレスとドナルドソンが、ミリタリーポリスの話を聞いて自殺します。

そして、ジュサップ二等兵が聞いた「科学者が異次元の世界に窓を開けて観察している」という噂です。

これらを総合して考えられるのは、

「軍は、山の上の基地で、異次元の世界を観察する実験をしていた。(アローヘッド計画)

しかし、今回の雷雨で停電と火事が起こり、その影響で異次元の生物がこちらの世界を襲ってきた。この非常事態に、軍の人間を呼び戻し、基地で対処を行った。そのため、町の方に助けに行くのが1日遅れてしまった。町は、異次元の生物に襲われ助からないので、焼く事で対応した」この焼いている対応の時に、デヴィッドは出会ったのでしょう。

しかし、初めに飛び出した母親は、どうやって助かったのでしょうね。

「みんな地獄に落ちて」の捨てゼリフは、その通りになってしまいました。

いやー怖い映画でした。

観終わった後、固まってしまいました。

(Visited 104 times, 1 visits today)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存