怒り

「怒り」を観ました。

怒り – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは怒りを感じる事がありますか?

わたしはありますよ。

こんな世の中に怒っています!!

言いたい事も言えないこんな世の中じゃ ・・・

POISON !!

そういう事です。

どういう事?

今回は、どうしようもない怒りを青い海にぶつける少女の物語“怒り”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

八王子で起きた凄惨な事件の現場には「乳」の文字が残され、事件から1年が経過しても未解決のままだった。

洋平と娘の愛子が暮らす千葉の漁港で田代と名乗る青年が働き始め、やがて彼は愛子と恋仲になる。

洋平は娘の幸せを願うも前歴不詳の田代の素性に不安を抱いていた折り、ニュースで報じられる八王子の事件の続報に目が留まった。

自称「おっぱい星からやって来たおっぱい星人」と名乗るおっさんが逮捕されたのである。

3.感想

いやぁ重かった。

そして、胸に染みた・・・。

何だかわからないけど涙が溢れた。

この物語は、1つの殺人事件を中心に、3つのパートに別れています。

この殺人事件とは八王子夫婦殺害事件。

容疑者は山神一也という男で、逃亡中です。

まず、藤田優馬の物語です。

同性愛者である彼の前に、大西直人という男が現れます。

恋人同士になる2人。

しかし、直人は自分の事を語ろうとはしません。

そして、優馬には疑念がありました。

直人は山神一也ではないかと。

彼は、愛しているという気持ちと疑念の間で揺れ動くのです。

やがて、直人と連絡が取れなくなります。

そして、直人が喫茶店で会っていた薫から知らされた真実。

直人は亡くなっていたのです。

彼は、もともと心臓が悪かったのです。

直人は、身寄りのない自分を救ってくれた優馬を本当に愛していたのですね。

優馬は母から言われた言葉を思い出します。

「あんたはねえ。昔から大切なものが多すぎるのよ」

一緒に聞いていた直人は、その言葉の意味をきちんと理解していました。

「本当に大切なものは増えるんじゃなくて減っていくんだ」

これは1番大切なものを見つけたから言える言葉です。

直人にとって1番大切なものは優馬だったのですね。

「一緒の墓にはいるか」

施設育ちで身寄りがないであろう直人にとっては、この優馬の言葉はどれだけ嬉しいものであったか。

優馬は直人を信じきれなかった事を悔やむのです。

しかし、妻夫木聡。

いい役者になったなぁ。

次に、槙洋平の物語です。

洋平には愛子という娘がいます。

彼女は3ヵ月前に家出をしました。

そして、風俗で働いているところを見つかります。

洋平は愛子を連れて帰ります。

この愛子ですが、すごく子供っぽい。

大きな花のヘアピンも印象的です。

そして、洋平の言っていた「人と違うところ」がある。

これらから考えると、彼女は軽い知的障がいがあるのではないかと思います。

そして、それで苦労をしてきたのでしょう。

彼女は自分には価値がないと考えています。

洋平も愛子は1人では生きていけないと考えているようです。

さらに、風俗で働いていた事が知れ渡り、生き辛さが増してしまいました。

そんな2人の前に、田代哲也という男が現れます。

愛子は田代に一目惚れ。

猛アタックをします。

そうなると洋平は父親として気になる事が。

それは田代の素性です。

彼は過去を語りたがりませんでした。

洋平は田代の事を調べるうちに、ある疑念が沸いてきます。

田代は山神一也なのではないかと。

それは愛子の耳にも入ります。

愛子は田代を信じようとします。

しかし、彼女は自分に価値がないと思っています。

そんな女に寄り添う男も過去に何かあるのではないか?

一度疑念にとらわれてしまうと、なかなか振り払う事はできないもの。

愛子は警察に電話をしてしまうのです。

彼女は警察より先に田代に電話をしていました。

そして、彼は姿を消してしまいます。

洋平と愛子は警察の捜査を受けます。

結果は、田代は山神ではありませんでした。

田代の本名は柳本康平。

自殺した両親の借金から逃げるため、名前を変えて転々としていたのです。

慟哭する愛子。

彼女は、田代と自分自身を信じる事ができず、つかみかけた幸せを手放してしまったのです。

その悲しみたるや。

洋平も愛子のこの姿を見て、彼女が本気で幸せをつかもうとしている事を理解します。

そして、田代から愛子に連絡が。

次は幸せを逃がさないよう、愛子は田代を迎えに行くのです。

オープニングでは、洋平が愛子を汽車で連れて帰りました。

エンディングでは、愛子が田代を連れて帰ってきます。

彼を逃がさないよう隣に座ってね。

愛子には幸せになってもらいたいものです。

最後は小宮山泉の物語です。

彼女は、母親と内地から沖縄の波留間に引っ越してきました。

そして、友達の知念辰哉に連れていってもらった星島で謎の男と出会います。

彼の名は田中信吾。

誰もいない島の廃墟で生活をしているという奇妙な男です。

そして、泉と辰哉、田中の3人の物語が展開していきます。

この泉のパートは、沖縄のいろいろな問題が入っており、1番重かった。

泉に起きた事件もキツイですし。

結局、この田中信吾が山神一也でした。

こいつが本当に嫌な奴。

辰哉の旅館で働くのですが、急に態度が悪くなります。

最後は、旅館の中をメチャクチャに壊して逃走するという・・・。

多分、警察の整形映像が流れて、見つかってしまう恐怖で破れかぶれになったのでしょうね。

そして、山神が殺人を犯した動機が明らかになります。

なんと、家の前にバテて座っていた時に、奥さんに冷たいお茶をもらったから。

さらに、奥さんを生き返らそうと浴槽で温めようとしていたら、夫が帰ってきたから殺した。

なんじゃそれ!?

これについては、早川が警察で解説をしています。

「(山神を)かわいそうとか思ったらまずいっすよね。だって他人を見下すことでギリ保ってた奴ですよ。そんな奴、憐れんだら虫けら扱いしてんのとおんなじっすよ。そりゃ殺されちゃうでしょ」

えぇ・・・怖すぎる。

好意を憐れみと取られるなんて。

だから現場に『怒』の血文字が残されていたのか。

それじゃあ、あの廃墟の壁に削っていた『怒』の文字は、誰に怒っていたのだろう?

自分を認めてくれず、追い詰めてくる世の中に怒っていたのかな。

そんな気がします。

結局、山神は辰哉に殺害されました。

そりゃあ、あれだけやられたらね。

辰哉の怒りはわかる。

結局、泉はあんな目にあって心と体に傷を負い、辰哉は逮捕され・・・。

それに加えて米兵は裁かれない。

このパートは救いがないよ。

洋平や優馬の怒りは、愛する人を信じてあげられなかった自分自身に対するものですが、泉の怒りは理不尽な暴力に対するものだから。

泉の最後の絶叫に、どこにぶつけていいかわからない本気の怒りがこもっていたのでしょう。

あぁ、つらすぎる。

ところで、この映画を観た人がみんな思ったであろうこと。

綾野剛と松山ケンイチ、森山未來は顔が似ているのか?

似てると言えば似てるか。

まぁ、映画を観ている間は違和感がなかったから良しとするか。

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