ディア・ドクター

「ディア・ドクター」を観ました。

 

 ディア・ドクター – Yahoo!映画

 

1.伊野治について

伊野は、心臓のペースメーカーの営業を10年やっていました。

 

営業で病院に出入りしている内に、医者への憧れが強くなります。

 

また、父親が医者である事も、思いに拍車をかけます。

 

彼は、偽医者となり、役場の職員の健康診断で神和田村へやってきます。

 

そこで、村長に頼みこまれ、神和田村診療所で働く事になりました。

 

収入もいいし、田舎の診療所ならこなせるかもという計算もありました。

 

医療機器メーカーで得た知識と、勉強、そして人柄の良さで、がむしゃらに診療所の仕事をこなしていく内に、3年以上たっていました。

 

ある日、胃の調子が悪いという鳥飼かづ子を診る事になります。

 

彼女は夫を介護した経験があり、娘たちには同じ経験をさせたくない、そして、東京で医者をしているりつ子の足を引っ張りたくないという思いがあり、子供たちには軽い病状だとうそをついてほしいと伊野に頼みます。

 

彼は思いを汲み、一緒にうそをつく決意をします。

 

しかし、彼女の病気は胃癌でした。

 

嵐の夜、事故で男が運ばれます。

 

左胸の音がしないという状態で、緊張性気胸の疑いがある事がわかります。

 

早く胸に溜まった空気を抜かないといけませんが、このような緊急事態に初めて直面した伊野はとまどいます。

 

しかし、救急医療の経験がある大竹朱美の指示で、空気を抜く事ができました。

 

しかし、生きるか死ぬかの場面に直面した彼は、ニセ医者の自分にかかる責任の重さに耐えられるか不安になります。

 

伊野は、研修医の相馬啓介に、研修が全て終わったら、春から神和田村診療所に来ようかと思っていると告げられます。

 

ここでは本当の医療をしていて、伊野はみんなに尊敬されているという相馬の言葉に、彼は偽医者である後ろめたさから苦しくなります。

 

しかし「自分なんかが人の命を扱うってどうなのと思いますよ」という相馬の言葉に少し救われます。

 

鳥飼りつ子がかづ子の病状を聞きに、訪ねてきました。

 

伊野は、業者の斎門の胃の写真を見せながら、胃潰瘍と説明します。

 

りつ子の質問にもきちんと答え、納得させる事に成功します。

 

そして、りつ子の思いを聞く事になります。

 

「父が倒れる前に、私が早めに気付いてやれなくて、もう同じミスはしたくない」 伊野は気持ちが揺らぎます。

 

彼女が次に帰郷するのは1年後と聞き、それまでかづ子はもたないとわかってしまいます。

 

そして失踪をします。

 

彼は、田舎の特性を知っていました。

 

失踪をする事で、徹底的に悪者になりました。

 

バイクで出ていく伊野は、りつ子を呼び止めます。

 

そして、白衣を脱ぎ捨てます。

 

メッセージだったのでしょうね。

 

 

 

2.神和田村について

波多野刑事の「偽物は偽物なりにこの村を支えていた。伊野を本物に仕立てようとしていたのは、あんたたちではないのか」という言葉がありました。

 

これは、そうかもしれません。

 

医者という肩書がある人なら誰でも良いという部分もあったでしょう。

 

しかし、神和田村の人ばかりを責められません。

 

田舎の医師不足は深刻で、需要と供給が一致していません。

 

実際にこのような市町村はたくさんあります。

 

神和田村は、1,500人いる村民の半分は老人です。

 

医者がいないと、病人が増えるばかりです。

 

だから、医者を神様のようにあがめます。

 

出て行かれたら困りますから。

 

これは、彼らの健康と命を守るための苦肉の策だったのでしょう。

 

 

 

あと、看護士の大竹朱美は、伊野が偽物だと気付いていたのでしょうか?

 

気付いていたけど、医者がいないと村が潰れてしまうという思いで、黙っていたのかな?

 

研修医の相馬啓介には、帰ってきてほしいな。村人にも受け入れられていましたから。

 

 

 

鳥飼かづ子はりつ子の涙で全てを知り、東京の病院に入院します。

 

そこに、看護師の格好をした伊野がやってきます。

 

彼らは、どんな話をしたのでしょうね。

 

 

 

ラストの伊野の優しさに感動しました。

 

 

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