ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を観ました。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド – Yahoo!映画

1.ダニエル・プレインビューについて

この映画は、ダニエル・プレインビューの物語です。

彼は、自分の性格を次のように話しています。

「私は競争心が強い。他人を成功させたくない。人を嫌悪している。私は人を見ても好きになる事がない。十分な金を稼ぎ、すべての人々から遠ざかりたい。私は人の最悪な部分が見え、その人を見ただけで悪の部分がわかる。長い間に少しずつ憎悪を積み重ねてきた」

・・・最悪なヤツですね。

また、それとは逆に、このような事も言っています。

「一人では仕事を続けられない」

・・・さびしがり屋のひねくれ者ですね。

彼は、1898年に一人で採掘をして金を見つけます。

その時に転落をして、左足を痛め、障がいが残ります。

1902年になると、石油の採掘を行います。

仕事仲間に赤ん坊を連れた工員がいますが、彼は事故で亡くなってしまいます。

ダニエルは、その赤ん坊を引き取ります。

赤ん坊に酒を飲ませようとするシーンは、彼がいかに愛情の欠けた人間かわかりますね。

そして1911年、H・Wという名前の少年を連れたダニエルが、石油屋として活躍しています。

そこに、ポール・サンデーという青年が、自分の故郷の牧場を採掘しないかと情報を売りこみに来ます。

スタンダード・オイルが付近の土地を買ったという事もあり、ダニエルは、その情報を500ドルで買います。

そして、リトル・ボストンへ向かいます・・・。

その後の行動は、彼の語った性格に当てはまっています。

特筆すべきは、彼は自分を裏切ったり、恥をかかせた人間には強烈な仕返しをしています。

2.H・Wについて

H・Wは、ダニエルが育てた少年です。

一人では仕事ができないダニエルは、心の拠り所として彼を連れています。

また、子供を連れていたら交渉がしやすいという理由もありました。

H・Wは、ほとんど笑顔を見せず、いつも困ったような表情をしています。

子供ながらに、ダニエルの言動、行動に違和感を持っているのでしょう。

そして、採掘の事故に巻き込まれた彼は、難聴になります。

ダニエルは、H・Wの世話をするのですが、負担に感じ始めます。

そこに、ダニエルの弟を名乗るヘンリーが現れます。

ダニエルに新しい心の拠り所ができました。

H・Wもダニエルの性格を知っているので、危機感を感じたのでしょう。

ヘンリーの部屋に火を放って、ボヤ騒ぎを起こしてしまいます。

しかし、これをきっかけに、寄宿舎学校へ入れられてしまいます。

その後、ヘンリーは偽物だとわかったダニエルは、ヘンリーを殺害してH・Wを呼び戻します。

勝手な奴ですね。

月日が流れ、成長したH・Wは、サンデー牧場で出会ったメアリー・サンデーと結婚します。

そして、2人でメキシコへ渡り、石油を採掘する会社をおこそうとします。

その報告を、ダニエルにしますが・・・。

H・Wはダニエルに振り回されただけの様にも見えます。

しかし、2人の間に親子としての愛は、本当になかったのでしょうか。

わたしは、家族とは“共有した思い出の量”で作られると思っています。

いずれ、成功したH・Wとメアリーが、ダニエルの許を訪ねてほしいですね。

3.イーライ・サンデーについて

“第三の啓示教会”を主催する牧師です。

少数の信者以外には、あまり尊敬をされていないようです。

彼の兄であるポールが、ダニエルに情報を売った事で石油の採掘が始まります。

そして、ダニエルはイーライを嫌っていました。

イーライは、サンデー牧場を売る時の交渉で、10,000ドルを要求します。

しかし、ダニエルに値切られ、牧場の売買とは別に、採掘が始まったら特別金5,000ドルを寄付する事で契約します。

ある日、イーライは、ダニエルに油井の祝福を持ちかけます。

自分の名前を使い、宣伝して、信者獲得を狙ったのでしょう。

しかし、ダニエルはメアリーの名前で祝福を行います。

屈辱ですね。

その後、採掘現場で事故が起こります。

被害者が信者ということで、ダニエルは家族に知らせてくれるよう、イーライに頼みに来ます。

その時の会話が、お互い言いたい事を言うだけで、かみ合っていません。

二人の関係が分かりますね。

この時、特別金を当てにして、教会を立て替えています。

そして、イーライは、寄付されない特別金の催促に行きます。

しかし、H・Wの事故で、イライラしていたダニエルにひどく殴られます。

その後、イーライは、父に八つ当たりをしています。

そんな彼に、意外な事が起こります。

ダニエルが洗礼を受けに来たのです。

ダニエルにとっては、ヘンリー殺しを知られたバンディの土地を売ってもらう為の条件だったのですが。

イーライは、ここぞとばかりに仕返しをします。

そして、彼は伝道の旅に出ます。

しかし、投資話に乗ってしまい失敗してしまったようです。

困った彼は、寄付されない特別金の催促と、とっくに終わった儲け話を持ってダニエルを訪ねるのです・・・。

彼は、お金に振り回された人でした。

もっと信念があれば、彼の人生は違っていたのかもしれません。

ダニエルは、家族を求めていました。

だから、H・Wを連れていたり、ヘンリーに騙されそうになったり、疑似家族を作ろうとするイーライが嫌いだったのでしょう。

1927年の彼は、豪邸で一人暮らしをしています。

執事はいますが、家族はいません。

そして、ボーリング場・・・誰とボーリングをするのでしょう?

家族を求めた男の家は広すぎるようでした。

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