恋人たち

「恋人たち」を観ました。

恋人たち – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは恋をしていますか?

恋をしていると日常が変わります。

わたしですか?

聞かないでくださいよ~。

恥ずかしいなぁ。

もちろんしていますよ。

相手ですか?

相手の方はちょっと忙しいみたいで全然会えないんですよ。

なんかドラマや映画に忙しいみたいで、連絡もできないんですよ。

出会いですか?

ある日、テレビを観ていたら「あ、この人。わたしの事を呼んでいる。なんか恋に落ちたみたい」ってなって。

それからは寝ても覚めても相手の事を考えてしまうのです。

いつかお会いできたらいいなとは思うのですが。

ん、怖いですか?

大丈夫。

わたしも書いていて怖くなりましたから。

ただのファンだと自覚しています。

今回は、3人の様々な恋を描いた物語“恋人たち”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

沖縄生まれでお笑いの仕事をしている肥後克広には、ドリカムの中村正人に似すぎているため、公認されているという過去があった。

自分に関心がない軍団と、はだか芸の考え方が違う新世代と仕事をしている上島竜兵は、出川哲朗という男と親しくなったことから平凡な日常が変わっていく。

エリート独身者の寺門ジモンは、山にひそかにこもっていたが、ある日、肉に目覚めてしまう。

3人の様々な恋模様が綴られていく・・・のか?

3.感想

いやぁ、感情がいろんな方向に揺さぶられた。

怒り、笑い、悲しみ・・・。

そして、最後には爽やかさが残る。

なんか胸に迫る物語でした。

この作品は3人の物語です。

生活に疲れた主婦の高橋瞳子。

同性愛者で弁護士の四ノ宮タカシ。

妻を通り魔に殺されてしまった篠塚アツシ。

彼らを軸に物語が展開されていきます。

まず高橋瞳子です。

彼女は夫の信二郎、姑の敬子と暮らす主婦です。

弁当屋でパートをして、敬子から嫌みを言われながらも家事をこなしています。

この弁当屋。

夫婦が経営しているのですが、この奥さんがキツイ。

周りに当たり散らすのです。

こんな所、わたしには無理だ。

やだやだ。

そんな瞳子の癒しは皇太子妃雅子様を出待ちした時のビデオを見ること。

雅子様のファンなのです。

さらに、瞳子は小説も書いています。

王子様が迎えにくるという話。

気付きましたか?

そうです。

瞳子にはお姫様願望があるのです。

いつか王子様が現れて、お姫様である私を連れていってくれる・・・。

そんな夢見る瞳子に出会いが訪れます。

それは弁当屋に鶏肉を卸していた藤田という男。

あっという間に恋に落ちます。

しかし、この藤田という男。

初めからなんか怪しい・・・。

「美女水」という水でねずみ講をやっていたり。

養鶏場で一儲けをたくらんでいたり。

まあ信用できない男です。

ある日、瞳子は下着姿の自分を鏡で見て愕然とします。

そこにいるのは疲れはてたおばさん。

「ここにいたら、自分はこのまま終わってしまう」

瞳子は体を洗い、脇の処理もして、キレイな服を着て藤田の元へ行くのです。

しかし、そこにいた藤田は・・・。

シャブでラリっていました。

そこで、彼女は信二郎に言われた言葉を思い出すのです。

自分の全部を捧げてこい。すべて受け止めるから。

瞳子は自分の夢が何なのかずっと考えていました。

その夢は何だったのか・・・わかりません。

しかし、その夢を叶えることができるパートナーは、藤田ではなく信二郎だったのでしょう。

こうして瞳子は夫と姑の元へ戻るのです。

まあ、何と言っても瞳子役の成嶋瞳子さんが素晴らしい!!

ご近所にいそうなおばさんなんだけど、妙な色っぽさがあるのです。

顔の感じもいいんだよね。

これが美人女優とかだったら、ダメなんですよ。

この成嶋瞳子さんを抜擢したのが当たりでした。

次に弁護士の四ノ宮タカシです。

彼は同性愛者です。

ずっと親友の聡の事が好きでした。

聡は結婚をして、妻の悦子と息子の翔太がいます。

聡は四ノ宮がゲイだと知っており、悦子もそれを聞いていたのでしょう。

悦子は、入院中の四ノ宮を見舞った時に、彼が翔太を触る手つきを見て嫌悪感があったのでしょうね。

さらに、四ノ宮のパートナーがやってきます。

それがまた若い男の子。

悦子の頭には悪い想像が沸き起こったのでしょう。

こうして四ノ宮は聡から距離を置かれてしまいます。

聡としても、どちらを優先するかと言えば家族になりますし。

四ノ宮としては訳がわからない。

こうして、彼は気持ちが届かないツラさを知るのです。

しかし、これは彼がずっと周りにやってきた事でもありました。

四ノ宮は人の気持ちをわかろうとしないのです。

パートナーの中山の扱いにしても、篠塚アツシとの面会にしても。

これじゃあ敵が多くなるでしょう。

弁護士という職業だからなおさらです。

それが階段突き落としに繋がったのでしょう。

ラスト、女子アナの離婚問題が解決します。

女子アナが四ノ宮の涙を勝手に勘違いして解決したのですが・・・。

それでいいと思うのです。

人間関係は、まず話を聞いて相手に寄り添うこと。

そうしないと何も進みません。

四ノ宮は、今回の聡の件でこの事を学べたのかな?

最後に篠塚アツシです。

このパートが1番ツラかった。

彼は3年前に妻の里子を通り魔に殺されました。

さらに、その通り魔(金子トオル)は、心神耗弱状態で措置入院となります。

遺族としては納得のいかない事でしょう。

アツシは里子の死を受け入れられませんでした。

里子の部屋は3年前のままです。

位牌に供えられた花は枯れ、水も汚れています。

アツシは辛くてこの部屋に入る事ができないのです。

彼は、金子への恨みをずっと燻らせています。

しかし、心神耗弱という判決も出て、四ノ宮などの弁護士にもどうすることも出来ないと断られ、騙され、金もない・・・。

アツシは行き詰まってしまいます。

何も無くなって、どうしようもなくて、初めて自分の弱さを出します。

男って我慢しちゃうんですよね。

まだ、がんばれるうちは。

どうしようもなくなるまで、踏ん張っちゃうのです。

アツシは、今まで入れなかった里子の部屋に入り、位牌に向かって自分の気持ちを吐き出します。

泣きながら。

恨みで押さえ込んでいた気持ちが吹き出したのです。

この気持ちの整理を越えて、やっと里子の死を自分の中に受け入れられたのですね。

エンドロールの後のアツシの部屋。

キレイに掃除がされ、閉めきられていた里子の部屋も開け放たれていました。

このシーンは、アツシの心が救われた事がわかる素晴らしいショットでした。

そして、アツシの物語で忘れてはならない人物。

黒田さんです。

アツシには黒田さんが居てくれて本当に良かったなぁ。

この人が居なかったら、彼はダークサイドに落ちていたよ。

わたしにもああいう人が居てくれたらなぁ。

そして、もう1人忘れてはならない裏MVP。

リリー・フランキーさんです。

あの言葉の軽さに中身の無い内容。

最高でした。

ほんのちょっとしか出てこないのにインパクト大でした。

すごかった。

この作品では3つの恋が描かれました。

どれもほろ苦いものでした。

そして、恋のレベル2のわたしに「みんな大人やん・・・」と呟かせるには充分でした。

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