岸辺の旅

「岸辺の旅」を観ました。

岸辺の旅 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは3年間も行方不明だった家族がいきなり帰ってきたらどうしますか?

わたしは叫んでしまいます。

プレゼントを開けたら、ずっと欲しかった物で驚くアメリカの子供みたいに。

「イヤー!オーノー、オー、オーマイガー!ウワーン!!!」

みたいな感じ?

今回は、白玉団子を作ったら、行方不明だった夫が現れる物語“岸辺の旅”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

3年間行方不明となっていた夫の優介が、ある日ふいに帰ってきて、妻の瑞希を「岸辺の旅」に誘う。

それは優介が失踪してから帰宅するまでに関わった人を訪ねる旅。

関わった人とは誰か?

「岸辺の旅」

そう。

優介は岸辺一徳と岸辺シローを訪ねたのである。

空白の3年間をたどるように岸辺を訪ねるうちに、瑞希は優介への深い愛を再確認していった。

3.感想

不思議な物語。

見終わってからずっと、なんとも言えない気分です。

薮内瑞希の元に、3年ぶりに夫の薮内優介が帰ってきます。

しかし、優介は行方不明になり自殺をしていました。

帰ってきたのは、幽霊になった優介だったのです。

瑞希と優介は旅に出ます。

優介が行方不明中にお世話になった人々を訪ねて行くのです。

まず、新聞屋をしている島影の元へ。

彼もすでに亡くなっておりました。

しかし、本人は死んでいる事には気付かず、生活をしているのです。

彼の妻は出ていっており、独り暮らしでした。

とても寂しい老人でした。

なぜ島影は成仏していないのか?

彼は孤独に捕らわれていたのです。

自分の事が誰の記憶にも残らず、このまま死んでしまう。

それが悲しくて嫌で、この世界にしがみついていたのです。

壁1面に貼られていた切り花。

あれは島影の孤独の大きさなのですね。

そんなところに優介と瑞希が訪ねてきました。

2人の心に自分が刻まれた。

こうして島影は成仏したのです。

しかし、あの新聞屋。

あそこの本当の姿は廃屋だったのですね。

島影のいた時代と相まって、物悲しかったです。

次に訪れたのは中華料理屋の神内夫妻。

ここでは妻フジエが10歳で亡くなった妹マコの事で、心にわだかまりがありました。

確かに、ケンカをしたまま死別してしまったら、心残りができてしまいます。

瑞希のピアノの先生という経歴を生かし、見事にマコちゃんは成仏して、フジエのわだかまりも解消しました。

もうここまで来たら、瑞希はイタコです。

わたしは、個人的にはイタコは残された人々の心のわだかまりを取り除く職業だと思っています。

だから瑞希は優秀なイタコですね。

最後に向かったのは田舎に住んでいる星谷。

なんと、息子タカシと義娘の薫が幽霊だそうです。

しかも、タカシはチンピラ幽霊のようで、薫を振り回しているのです。

タカシは現世にしがみついていました。

彼は家の土地を売ってまでやりたかった事があったのでしょう。

その矢先に死んでしまったのです。

傍若無人に見えたタカシでしたが、その抱えている無念さはなんかわかる気がしました。

そして、優介と瑞希です。

どうも生きていた時の優介はひどい奴だったみたいです。

はっきりしない自殺の理由。

瑞希の父親の言葉。

松崎朋子との不倫。

しかし、あの瑞希と朋子の話し合いは怖かった。

火花がバチバチしていました。

恐ろしや。

さて、優介はなぜ瑞希の元に現れたのか。

それは、瑞希の中の自分の悪いイメージを払拭したかったのでしょう。

だから一緒に旅に出たのです。

瑞希は、旅先で彼の意外な一面を知りました。

優介は、瑞希の心に本当の姿を刻みこんだのです。

2人は最後にセックスをします。

これほど自分の存在を植え付ける行為はありません。

1度、優介は誘いを拒否していました。

多分、瑞希に未練を持たせたくなかったのでしょう。

しかし、タイムリミットが迫ってきて、最後に自分の存在を深く覚えていてもらいたくなったのでしょうね。

優介は「みっちゃん、好きだよ」とよく言っていました。

決して「愛している」とは言いませんでした。

優介がいなくなっても、これからの人生がある瑞希。

彼女が新しい1歩を踏み出しやすくするための気遣いだったのでしょう。

夫婦の形はいろいろあります。

破綻してしまった島影夫婦。

良い感じで続いている神内夫婦。

亡くなってからも問題を抱えていた星谷夫婦。

破綻してから再生していった薮内夫婦。

夫婦の数だけ形があるのですね。

わたしはどんな形になるのかな?

ずっとラブラブでいれたらいいなぁ。

なんか女子高生みたいな事を言ってしまった。

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