ヴィクトリア

「ヴィクトリア」を観ました。

ヴィクトリア – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは夜遊びをした事がありますか?

わたしはあまりないですね。

田舎者なので、夜中に遊ぶところが無いのです。

健全と言えば健全ですね。

しかし、たまには夜通し遊びたいですよね。

15の夜ですよ。

盗んだバイクで走り出す。

行き先もわからぬまま。

暗い夜のとばりの中へ。

ヒャッホー!!

・・・

あ!?

バイクに乗ったことないや。

それに15歳なんてとっくに通り過ぎた。

今、夜遊びする体力があるかどうかも疑わしいな。

・・・

あ、目から水が。

今回は、慣れない夜遊びをしてものすごいトラブルに巻き込まれる女性の物語“ヴィクトリア”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

3カ月前にやって来たばかりのヴィクトリア。

クラブから帰ろうとしていたところ4人組の青年に呼び止められる。

まだ言葉に不慣れで会話がおぼつかないながらも、彼女は地元民の彼らと酒をくみ交しながら楽しい時間を共有する。

その後、ヴィクトリアは酔いつぶれた仲間の代わりにステージに立つよう頼まれる。

もちろんOKする彼女。

「ドライアイスを口に入れる?それともおならを燃やす?」

ヴィクトリアは知らなかった。

彼らは『電撃ネットワーク』だという事を・・・。

3.感想

ある女性の転落劇です。

ゾッとする話です。

3カ月前にスペインのマドリードからベルリンにやって来たヴィクトリア。

友達もおらず、寂しい毎日を暮らしていたようです。

彼女はピアニストを目指していましたが、その夢は破れてしまいました。

16年と半年、毎日7時間も練習を続けてきたのですが、ダメだったのです。

何もかも無くなってしまった彼女は「グレてやる」と悪い人間になろうとするのです。

ヴィクトリアは、クラブに行って踊ってみるものの、何か居心地が良くありません。

そんな時にゾンネ、ボクサー、ブリンカー、フースという4人組と出会うのです。

彼らは怪しいチンピラです。

少しでも社会に出て生活をしていると、危険を察知して、彼らに関わらないでしょう。

しかし、ヴィクトリアは彼らに関わってしまうのです。

多分、彼女はピアノに打ち込んできたため世間知らずだったのでしょうね。

ヴィクトリアは、どんどんトラブルに巻き込まれていきます。

この作品はワンカットの長回しで撮られています。

そのため、自分がヴィクトリアと4人組についていく6人目の気持ちになるのです。

さらに138分の上映時間。

ワンカットの長回しなので、映画内の時間が実際の時間の流れと同じなのです。

だから、ヴィクトリアの猛スピードの転落に唖然としてしまうのです。

ただのカフェ店員が銀行強盗の一味となり、最後には警察に追われる身となるのですから。

わたしは、初めは事件に巻き込まれたヴィクトリアと、4人の中では常識的なゾンネに同情して観ていました。

しかし、あるシーンでドン引きしてしまい、一気に2人から気持ちが離れてしまったのです。

それは、あの赤ちゃんのシーンです。

逃亡中の2人は、銃で脅してある夫婦の部屋に隠れます。

その部屋には赤ちゃんが。

それにゾンネがブチ切れます。

「赤ん坊がいるのになぜ入れた。赤ん坊がいる所に入れるな!お前はバカか。信じられんバカだ」

夫婦に親のあり方を説教したのです。

いやいやいや・・・

銃で脅して部屋に押し入ったお前が言うな!!

この行為に「自分は悪くない。巻き込まれただけ」というゾンネの被害者意識が見えます。

だから、自分を棚に上げて説教できるんですよね。

さらにヴィクトリアが信じられない提案をします。

赤ちゃんを連れて警官の包囲を突破しようと言い出すのです。

もちろん母親は抵抗します。

「私たちは悪人じゃない。助けが要るの」

出ました被害者意識。

そして、赤ちゃんを無理矢理に連れ出します。

警察に出会うものの疑われません。

そりゃあ、免罪符を持ったようなものです。

赤ちゃんを連れている人は乱暴に扱えない。

2人は警察の包囲網を突破するのです。

そして、赤ちゃんは向かいのお店にポイ。

うわー引くわー・・・。

もう、わたしの心は離れてしまいました。

映画『トゥモロー・ワールド』でも赤ちゃんを抱いて銃撃戦を抜けるシーンがあります。

感動的な名シーンです。

しかし、ヴィクトリアとゾンネのこの行動は似ているようで全く逆。

こちらは引いた。

最悪でした。

ホテルに逃げ込んだ2人でしたが、結局、ゾンネはホテルで亡くなります。

あのヴィクトリアの号泣シーンは凄かったですね。

あんなの初めて観たよ。

ライア・コスタのプロ根性ですね。

ゾンネが亡くなり、ヴィクトリアと大金だけが残されました。

ラスト、彼女はお金を持ってホテルを後にするのです。

さて、ヴィクトリアはこの後どこへ向かったのでしょう?

ゾンネの言ったとおりスペインへ帰ったのでしょうか?

それとも元の生活に戻ったのでしょうか?

はたまた自首をしたのでしょうか?

わたしの想像では、元の生活に戻ったのではないかと考えています。

彼女が4人と出会ったのは午前4時ごろ。

だとしたら、ホテルを出たのは6時半くらいです。

わたしは、彼女はあの後カフェに出勤したのだと思います。

7時に開けると言っていましたし。

この事件で、彼女は悪い人間の世界の怖さを思い知ったでしょう。

自分には無理だとも。

平穏な生活を送れる、それがどんなに幸せな事かを実感したと思います。

だから元の生活に戻ろうとすると思うのです。

これは、あくまでわたしの想像です。

どうしたのかは彼女しかわかりません。

いずれにせよ、もう危険な男についていっちゃだめだよ、ヴィクトリア。

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