アイアムアヒーロー

「アイアムアヒーロー」を観ました。

アイアムアヒーロー – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは恋人がゾンビになってしまったらどうしますか?

わたしは、愛で恋人の心を癒し、ゾンビから復活させてあげます。

「なぜそんな事ができるのか?」ですって?

それが、わたしにはできるんですよ。

なぜならば、恋人はわたしの妄想の世界にいるのですから・・・。

なんでも思い通り。

どうです?

狂っているでしょう?

大丈夫。

自覚はあります。

今回は、恋人がゾンビになり、いきなり襲われた男の物語“アイアムアヒーロー”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

漫画家アシスタントとしてパッとしない日々を送る、35歳の鈴木英雄。

そんな彼の恋人が、人間を凶暴に変貌させるウィルスに感染して襲い掛かってくる。

慌てて木製のハンガーを手に外に飛び出す英雄だが、街はZQNと呼ばれる感染者であふれていた。

パニックの街でハンガーを手に立ち尽くす英雄。

そして、彼はあの技をくり出す決心をする。

その技とは、『刑事物語』で武田鉄矢が使っていたハンガーヌンチャク。

英雄はハンガーをくるくる回して、ZQN達をなぎ倒していくのだった。

3.感想

人気マンガの実写映画化です。

ハラハラドキドキですよねぇ。

マンガの実写化は成功することがほぼないから。

そして、この「アイアムアヒーロー」です。

1巻でも衝撃のあるてっこ(黒川徹子)の感染シーン。

この作品でも描かれます。

新聞受けから部屋を覗く鈴木英雄。

ベッドに寝ているてっこ。

そこから上半身を起こし、ヤバイ角度でベッドから落ちます。

そこから言葉では表現できない動きで、英雄を襲うのです。

それを観た瞬間「キタこれー!!」

ガッツポーズでした。

この作品ではゾンビはZQNと呼ばれます。

定義としては、ウィルスで人格崩壊を起こして、肉体異常をおこした感染者。

このZQNの描き方がふっ切れている!!

ゾンビ映画はグロさを描く事に腰が引けたら終わり。

その「腰が引けてないぞ!!」という覚悟が、てっこのシーンで伝わってきたのです。

そして、三谷の狂気のシーン。

塚地武雅がうまい。

さらにわたしはガッツポーズ!!

そこからはZQN祭!!!

ZQNの世界に引き込まれて、ジェットコースターのようにぐるんぐるん揺さぶられるのです。

これは、やられました。

さて、この作品は鈴木英雄が『理想の自分』を手に入れていく物語です。

名前は『英雄(ひでお)』なのに『英雄(えいゆう)』ではない自分。

彼は、自己紹介でも「えいゆうと書いてひでお」とわざわざ言います。

自分に自信が無いんですね。

そんな彼がZQNパニックに巻き込まれていきます。

いつまでも普通で、切羽詰まった状況でも法律を気にして、大胆な事ができない自分を責め続けます。

しかし、この鈴木英雄。

端から見ていると、ものすごくいい奴なんですよ。

優しいんですよね。

そして、切羽詰まった状況でも、その心を捨てずにいられるというのがどれだけすごい事か。

英雄は気付いていないのです。

サンゴのように銃を手に入れた瞬間、豹変して横暴になったり。

伊浦のように自分の帝国を作り、それを奪われた瞬間、皆殺しにしようとしたり。

極限の状況では、みんな心が荒んでいくものなのです。

しかし、英雄は優しさを忘れない普通の男です。

そんな彼の良さをわかっていたのは、比呂美とヤブ(小田つぐみ)でした。

英雄は散弾銃を持っていました。

物語の焦点は、彼がいつ引き金をひくのか。

これで後半まで持っていかれます。

英雄は、ヤブに助けを求められ、彼女と比呂美を助けに行きます。

弱い自分を奮い立たせ、人を助けに行く。

これぞヒーロー!!

英雄(ひでお)は英雄(えいゆう)になるのです。

そして、ずっと撃てずにいた銃を構え、2人を助けるために初めて引き金を引くのです。

ラスト、英雄はヤブに自己紹介をします。

「鈴木英雄。ただの英雄です」

異常な世界では普通でいることが難しい。

普通である自分を受け入れた英雄(ひでお)。

その普通でいる姿が英雄(えいゆう)だったのです。

最後に中田コロリ先生のマンガ。

どこかで見たことあるなぁと思ったら、浅野いにお先生の提供だったんだ。

花沢健吾先生と仲が良いですからね。

このちょっとした遊びにニヤニヤしてしまいました。

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