名もなき復讐

「名もなき復讐」を観ました。

名もなき復讐 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは射撃が得意ですか?

わたしは小さい頃、水鉄砲でブイブイ言わせました。

ダッシュから狙いをつけバシューッ!!

ゴロゴロ転がりながらビシューッ!!

バイクに乗りながらボシューッ!!

ヘリコプターから身をのりだしブシューッ!!

わたしの水鉄砲の扱いは、それはそれは見事なものでした。

え!!

ウソつけだって?

ああ、そうさ。

ウソさ。

水鉄砲なんて買ってもらえなかったんだもの。

ちょっと妄想しただけだよ。

許してちょ。

今回は、射撃の名手である女性の物語“名もなき復讐”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

ジウンはかつてある競技の選手だった。

しかし、交通事故で両親が他界した上に、自分も言語障害の後遺症を負う。

競技の道を断念した失意の彼女。

工場に勤務し始めるが、ある日、家に帰る途中でいきなり3人の暴漢たちに襲撃される。

「ジェットストリームアタック!!」

暴漢たちはたて続けに襲いかかる。

「どっせぇいぃぃぃ!!」

ジウンの右腕は唸りをあげ、1人ずつラリアットで首を刈っていく。

そう、彼女は『首刈り魔』の異名でならしたプロレラーだった。

夜の町に「ウオオォォォッ!!」というジウンの雄叫びが響き渡るのだった。

3.感想

この作品はジャケットを見て借りました。

涙を流した女性が血だらけで銃を握っている写真。

これに目を奪われ、借りたのです。

題名とジャケットの印象から絶対キツい話だろうなと想像していましたが・・・。

キツかった!!

なんてつらい話だ。

まずチェ・ジウンです。

彼女は射撃の名手でした。

金メダルを取り、代表候補に選ばれるほどです。

両親と金メダルのお祝いの食事会に向かっている時に、事故に巻き込まれたのです。

両親は死亡。

ジウンは言語障がいを持つことになります。

10年後。

彼女は生地工場で働いていました。

そんな時、3人の男達にレイプをされるのです。

犯行後、彼女は警察に行きます。

対応したのはパク刑事。

この刑事が最悪。

金銭トラブルをかかえた嫌われ者だったのです。

狂言だと言わんばかりの対応をされたジウンは傷心で家に帰ります。

すると、部屋にレイプ犯の1人イ・ギチョルが。

暗い部屋にボーッと浮かぶ劇団ひとり似の笑顔の男。

これはもうホラーです。

ギチョルはジウンの住民登録証を盗んでいたのです。

そして、またレイプにおよぼうとします。

抵抗するジウン。

割れたガラスで首を刺してしまいます。

「最悪だ・・・何でこんな事を・・・」

首を刺したジウンを恨めしそうに責めるギチョル。

いやいやいや、あんたの方がひどいよ。

思わずツッコンでしまいました。

次にジウンに近付いてきたのはパク刑事。

金の工面に困った彼が、レイプの狂言は犯罪だと脅迫してきたのです。

ジウンは、バラバラにしたギチョルの遺体を捨てに行くところでした。

それをパク刑事に見られます。

そして、ジウンはパク刑事の拳銃を奪い射殺します。

これで、2人殺害してしまいました。

その後、カン刑事の説得を受けてレイプ犯捜査の協力をするジウン。

なんと、警察署内で2人のレイプ犯を見つけるのです。

ここから、ジウンは赤い口紅を塗るようになります。

彼女なりの強さを持つための武装なのでしょう。

ジウンは社会に絶望して、自分の手で復讐をする決意をします。

まずは、親友のチョ・ウォンギョンをボコボコにしたノ・チョンべを殺します。

話は逸れますが、ジウンの銃を撃つときのスタイルがかっこいいのです。

左手の親指をポケットに入れ、半身になって。

キレイなのです。

次に、レイプ犯であるキム・サンヒョンを殺しに行きます。

彼は、警察に違法賭博をしているマ・サンボムの情報を流していました。

だから、ジウンをマが雇った殺し屋だと思い込みます。

つまり、サンヒョンはジウンの事を覚えていないのです。

これはジウンにとって屈辱です。

怒りの彼女は、股間に2発、頭に1発ぶちこんで殺害します。

最後に、ウォンギョンを薬漬けにして愛人にしようとしている生地工場の上司とレイプ犯の殺害を計画します。

レイプ犯の店に上司を呼び出すという一石二鳥作戦。

悲しいことに、このレイプ犯もジウンの事は覚えていません。

ここでジウンは上司の部屋に入り、ラリっている彼の左手を銃でぶっ飛ばします。

そして、悲鳴を聞いて駆け付けたレイプ犯の両足をぶち抜きます。

ここで、カン刑事ら警察が駆け付けジウンは包囲されます。

自殺しようとするジウン。

しかし、カン刑事の説得を受けて自首しようとします。

その時、後ろからレイプ犯に頭を撃たれてしまうのです。

次にカン刑事です。

彼女には障がいのある妹ジャリョンがいます。

ジャリョンは10年前の中学生の時にレイプをされ、障がいを持ったのです。

ジャリョンと同世代のジウン。

障がいがありレイプ被害者という共通点。

2人を重ね合わせて見ていたのは間違いありません。

だから、ジウンが容疑者に挙がっても信じようとはしませんでした。

そして、ジウンがレイプ犯に撃たれた時、無抵抗の彼を撃ったのも納得できます。

そして、ラストの選択です。

脳死状態になったジウンは、臓器移植のドナー登録をしていました。

さらに、彼女を撃ったレイプ犯は肝臓に障がいがあり、移植待ちだったのです。

皮肉なことに、2人は血液型が同じでジウンはドナーになれるのです。

自分の肝臓がレイプで人生を狂わせた犯人に移植される。

うわ~耐えられんわ。

それを知ったカン刑事は、ジウンの呼吸器を外し、安らかに死なせるのです。

なぜ、死なせたのはレイプ犯ではなくジウンだったのか。

カン刑事は、ジウンをこの不条理な社会に生かし続けるのがかわいそうだったのでしょう。

ジウンはたくさんのつらい経験をしてきました。

最後くらい彼女の尊厳を守ってやりたかったのでしょうね。

最後にチョ・ウォンギョンです。

彼女はジウンの親友です。

10年前、恋人だったチャンベとバイクで暴走行為をしていました。

そして、事故を引き起こすのです。

その被害者がジウンとその両親でした。

その後、酒乱の父親から守ってくれたチャンベと住むようになり、ジウンと同じ生地工場で働く事になります。

チャンベはDV男でした。

どう見てもウォンギョンは幸せではありません。

実は、彼女が1番不幸だったのかもしれません。

どんなにがんばっても上に行けない。

正社員になるには上司と寝るしかない。

自分を助けてくれた恋人のDV。

そして、親友のジウンの両親の事故は自分達のせい。

抱えている物が多いのです。

彼女には、ジウンの貯金を大切に使い、この生活から脱出してもらいたいですね。

しんみりしてしまうのはエンドロールです。

事故の前の輝いていた頃のジウンの写真が流れるのです。

この後、悲惨な人生を送る事がわかっているので、胸がキューと締め付けられます。

あぁ、たまらない。

観終わった後は、魂が抜けたかのように放心してしまいました。

はぁ、疲れた。

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