ディストラクション・ベイビーズ

「ディストラクション・ベイビーズ」を観ました。

ディストラクション・ベイビーズ – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんはケンカをした事がありますか?

わたしは幼い頃にはありますよ。

子供のケンカです。

「わーん!!」

泣きながら、腕を回してポカポカ殴るものです。

大人になってからは、ケンカはないかな。

殴りあいなんてやるの怖いし。

もし、やむを得ずケンカになったらどうしよう。

低空ドロップキックからのシャイニング・ウィザードをお見舞いして、相手が怯んだところを逃げるかな。

逃げるが勝ちだし♪

今回は、無差別にケンカを売っては暴れる男の物語“ディストラクション・ベイビーズ”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

愛媛県のこぢんまりとした港町・三津浜の造船所に2人で生活している芦原泰良と弟の将太。

ケンカばかりしている泰良は、ある日突然「オラ修行してくる」と言い残し三津浜を後にする。

そして、松山の中心街で相手を見つけては、ケンカを吹っ掛けていく。

そんな彼に興味を抱いたのか、亀の甲羅を背負うじいさんが近付く。

通行人に無差別に暴行を働いていた泰良は、じいさんにも殴りかかる。

次の瞬間、じいさんは叫ぶ。

「魔封波!!」

泰良の体は回転をしながら近くにあった電子ジャーの中に吸い込まれていった。

なぜ松山に亀仙人がいたのか・・・。

それは誰にもわからない。

亀仙人は道後温泉行きの路面電車に乗って去っていった。

3.感想

あぁ、疲れた。

なんて映画だ。

良く言えばヒリヒリする映画。

悪く言えば胸くそ悪い映画です。

もう出てくるキャラがみんな狂っている。

あ然としたまま、どんどんストーリーが進んでいきます。

まず、芦原泰良です。

とにかく、道行く男にケンカをふっかけ、殴りあっています。

もう訳がわからない・・・。

口数も少ないので、何を考えているのかわかりません。

「楽しければええけん」

これだけ言い、目につく男を問答無用に殴り付けていくのです。

周りにとっては本当に迷惑。

そして、あの殴った時の乾いた音。

リアルでした。

ホントはあんな音なんですよね。

あと、この役を引き受けた柳楽優弥。

ラストのタイトルが出る前の坊主の姿。

ギラついた顔。

とても素晴らしかった。

あの顔にシビれました。

そして、わたしが1番ムカついたキャラの北原裕也。

最初はただのチョケた奴でした。

それが、芦原泰良という最強アイテムを手に入れ、自分が偉くなった気になります。

まさに虎の威を借るキツネ。

俺たち最強イエーイ!!

そして、大街道で通り魔的に暴行を行うのです。

しかも女性ばかり。

次々と歩いている女性を殴る蹴る・・・。

男が止めに入ったら、最強アイテムの芦原をいかせます。

そして、自分達の犯行を動画に撮り、アップするのです。

もう、コイツ腹立つわぁ。

しかし、この通り魔が大きな事件になっている事を知ります。

それから自分がやった事の重大さがわかり怯えだします。

そして、そのいら立ちを誘拐した那奈などにぶつけるのです。

裕也の汚いところは、絶対男には強く行かないんですよ。

暴力を振るうのは女性か老人なんですよね。

もう、ムカつくわぁ。

しかし、ムカついていたのはわたしだけではありませんでした。

那奈もムカついていたのです。

自動車事故を起こし、瀕死になった裕也。

そして、那奈に何度も自動車のドアを叩きつけられます。

「キモいんだけど!きったねーんだよ!お前!」

裕也は、罵声を浴びせられながら殺されました。

う~ん。

彼は、警察に捕まって裁かれてほしかった。

罪の重さを思い知り、償ってもらいたかったかな。

そして那奈です。

彼女は芦原と裕也に誘拐されました。

一見、かわいそうな被害者です。

しかし、彼女もしたたかな汚い奴です。

彼女は万引きの常習犯でした。

ある日、アクセサリーを万引きしたところをケンジに目撃されます。

ちなみに、このケンジはわたしが2番目にムカついたキャラ。

多分、那奈はケンジに脅迫されたのでしょう。

彼女の勤めるキャバクラにケンジ達を招待する事になるのです。

しかし、ケンジ達は店内でケンカ騒ぎを起こします。

もちろん、誰があんなガキどもを入店させたのか問題になります。

すると那奈は、中国人の同僚に罪をなすり付けるのです。

その仕事後、那奈は誘拐されます。

中国人の同僚は、那奈にキレて立ち去ったため、誘拐を免れました。

そこは皮肉ですね。

那奈は、裕也がボコボコにした老人を車で轢いてしまいます。

トランクに入れたときに息を吹き返す老人。

口から血を吹き出し、それが那奈の服にかかります。

その瞬間、首を締め出す那奈。

観ていたわたしは「えー!?」

救命措置をしたら殺人は免れるかもしれないのに。

目撃者を消すためか・・・もしかしたら服を血で汚されたから?

それだと怖い!!

結局、老人は死んでしまいます。

その後、那奈は警察に保護されます。

そして、2件の殺人の罪を芦原に擦り付けるのです。

ここから彼女の真骨頂です。

警察へのコメントで「世の中の人を勇気づけたい」的な事を言い出します。

そして、ブログで記事を発表。

この事件を足掛かりに、有名になろうとしているのです。

いやはや、したたかな女だ。

さて、この作品で1番ひっかかるのは「芦原泰良が何を考えていたのか」というところです。

無差別に暴力を振るう神経がわからないのです。

彼は、幼くして父親を亡くし、母親も行方知れず。

弟の将太と共に近所の近藤和雄の元で暮らしていました。

多分、この兄弟は近所でバカにされて生きてきたのだと思います。

ケンジと将太の関係のように。

子供は残酷なものです。

泰良にとって、その対抗手段が暴力だったのでしょう。

そして、暴力の魅力に取り込まれていったのだと思います。

悲しいけれど。

近藤さんも泰良は別の世界に行ってしまったとわかったのでしょうね。

それが将太への「こっちにもルールがあるんじゃ」という言葉になったのでしょう。

最後に、わたしは四国に住んでいます。

松山もよく知っています。

芦原達がうろついていた街も「あ、あそこだ」とわかりました。

通り魔の舞台になった大街道も、街の中心にある商店街です。

路面電車もチラッと映っていましたね。

芦原の出身地である三津浜は、松山の北にある港町です。

三津浜焼きという名物もあります。

とてものどかな所です。

松山は良い所ですよ。

この作品を観て興味を持ったら、ぜひ旅行してみてください。

芦原はうろついていませんから。

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