「イップ・マン 葉問」を観ました。
みなさんは、習い事をしていますか?
さらに、月謝をきちんと払っていますか?
月謝の払い忘れはダメですよ。
これって先生からは言いにくいんですよ。
「あ。ちょっと話があるんだけど・・・。なんか忘れてる事ない?ほら、月末だし・・・。なんか頭をよぎらない?」
お金にまつわる話ってしんどいですよね。
習い事をしているみなさん。
先生を困らせないでくださいね。
今回は、奥さんにつつかれて、門下生から何とか稽古代をもらおうとする男の物語“イップ・マン 葉問”です。
1950年。
イップ・マンは家族を連れて、広東省佛山からイギリスが統治する香港に移住する。
その後、彼は新聞社の屋上に、桃尻拳の武館を開く。
そんなある日、血気盛んな青年 越中詩郎がやって来た。
彼は、自分が負けたら弟子入りするとイップ・マンに勝負を挑む。
コーナーに登る越中。
「くらえ~!!ミサイルヒップアタック!!」
おもしろかった。
なんかロッキー4を思い出したな。
前作「イップ・マン 序章」からの続きです。
香港へ住居を移したイップ・マン一家は、武館を開きます。
ウォン・レオンを始め門下生も集まり、彼は新たな生活を送ります。
しかし、問題が次々と起こります。
イップ・マンは詠春拳の修行に明け暮れた人物です。
そのため、経営などの知識はないようで、門下生から稽古代もなかなか徴収できないのです。
そりゃあ、奥さんからブツブツ言われるよなぁ。
誰か良い参謀がいてくれたら、もっとスムーズに上手くいったかもしれませんね。
この作品の主役は何と言ってもホン師匠役のサモ・ハン・キンポーでしょう。
ジャッキー・チェン、ユン・ピョウと共に一時代を築いた人物です。
3人を兄弟にたとえて、長男とも言われていました。
このサモ・ハンが、昔と変わらぬカンフーを見せつけ、大暴れします。
最後にはボクシングとの異種格闘技戦まで。
え、ちょっと待って?
この作品は2010年の作品で、サモ・ハンは1949年生まれ。
って言うことは61歳!?
すごすぎる・・・。
素晴らしいなぁ。
さて、ホン師匠はツイスターというボクサーと戦い、敗れます。
さらに亡くなってしまうという悲しい結末。
ジャッキー・チェンがアクションを引退し、『ポリス・ストーリー レジェンド』では泥臭い戦いを見せました。
ホン師匠役のサモ・ハンは、ボクサーにボコボコにされるという衝撃的なシーンを見せつけます。
「もう自分たちの時代ではないんだ」というメッセージなのでしょうね。
わたしが観てきたヒーロー達は、後進に道を譲ろうとしているのです。
寂しいけれど・・・大切な事ですね。
そして、この作品のラスト。
イップ・マンの元に少年がやって来ます。
彼は李小龍。
ブルース・リーきたー!!
やっぱりこの作品の締めはこれしかないですよね。
考えてみると、ブルース・リーの師匠であるイップ・マン。
そのイップ・マンの映画に『燃えよドラゴン』でブルース・リーと共演したサモ・ハンが出演している。
さらに、サモ・ハンはアクション監督もしているんですよね。
ブルース・リーを中心にして、カンフーの歴史が回っている感じがします。
やはりブルース・リーって偉大だったんだなぁ。
さて、今回の作品のMVPです。
それは、でっかいキャンディーを持った少年です。
ホン師匠とイップ・マンが戦っている時に入ってきて、イップ・マンが蹴りが当たる前に抱き上げたあの子です。
あの少年の顔がとても良い感じでした。
こんな映画を観てしまうと、本物のイップ・マンの映像を観たくなるなぁ。
探してみようっと。