ヒメアノ~ル

「ヒメアノ~ル」を観ました。

ヒメアノ~ル – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、カフェの店員さんに恋をした事がありますか?

カフェの店員さんっていいですよね。

やはり、あのパリッとした白いシャツ姿に清潔感があるんでしょうね。

オシャレな雰囲気と相まって、とても素敵に見えます。

わたしもカフェで働こうかな。

一目惚れをされたらどうしよう?

キャッ!!

・・・

キモいですか?

妄想するだけなので、許してください。

今回は、カフェの店員さんと恋をしたために殺人鬼に狙われる事になった男の物語“ヒメアノ~ル”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

普通の生活に焦燥感を抱くビル清掃会社のパートタイマー岡田。

「普通ってつまらん。あぁ、俺には秘められた力があるのに。世界を悪の手から守りたい」

彼は、同僚からカフェの店員ユカとの恋の橋渡し役を頼まれる。

「あぁ、なんで俺が・・・。世界を守らないといけないのに」

彼女が働くカフェへと足を運んだ岡田は、高校時代の同級生・森田と再会する。

「も、森田・・・。金髪になっている。まさかこいつは世界征服をするつもりか?」

ユカから森田につけ狙われ、ストーキングに悩まされていると相談される岡田。

「きた!!俺の秘められた力を解放する時が!!」

岡田はとうとう力を解放した。

「うおおおおおお!!」

彼の体が光に包まれる。

シュゴーン!!

光が飛び散り、そこには新たな岡田が立っていた。

「岡田くん。大丈夫・・・?見た目は全然変わっていないけど」

「変わっているさ」

岡田は鼻を指差す。

鼻の頭が気持ち赤くなっている。

「俺は犬並みに鼻が利くようになったんだ」

「それが秘められた能力・・・?」

「そうさ。さあ、いくぞ。世界を森田の手から取り戻すんだ!!」

岡田は駆け出した。

ユカはその後ろ姿を見つめている。

ゆけ岡田。

にっくき森田を倒し、世界をその手に取り戻すために。

「くっさ!!!」

岡田は、鼻をつまみながら、明け方の繁華街を駆け抜けるのだった。

3.感想

ああ、怖・・・。

やはり頭がおかしい人は怖い。

古谷実さんの漫画「ヒメアノ~ル」の実写化です。

殺人を次々と犯していく森田正一と、その同級生の岡田進の物語です。

この映画は、大きく2つに分かれています。

前半は岡田と阿部ユカの恋愛物語。

後半は森田の暴走物語。

映画が始まって43分、この切り替わりの時に、題名とオープニングが差し込まれます。

森田の背中と不穏な音楽。

ヒメアノールとはヒメトカゲという爬虫類の事だそうです。

ヒメトカゲは猛禽類のエサになるそうで・・・。

あのオープニングは、ここから森田という猛禽類がヒメアノールに襲いかかっていきまっせ!!という号砲だったのですね。

この森田がとても恐ろしい。

無軌道に殺人を犯していくのです。

あの一軒家でのシーンなんかたまらない。

想像してみてください。

仕事を終えて家に帰ったら、殺人鬼がカレーを食べているんですよ。

傍らには家族の死体。

イヤー!!

そして、1番怖いのは、今の世の中では現実に起こってもおかしくないと思えることです。

森田は、高校時代に河島という同級生から壮絶なイジメを受けていました。

これによって、彼の精神が壊れてしまったのでしょうね。

そして、河島を殺した事で、殺人に抵抗が無くなってしまいました。

森田は怖いものが無くなったのです。

「人を殺す」という行為は、普通の人にとって、ものすごく高いハードルです。

それを簡単に飛び越えられる人は、普通の人にとって脅威になってしまいます。

森田はモンスターになってしまったのです。

この映画、森田以外にもモンスターがたくさん出てきます。

大怪獣総攻撃です。

まず1人目。

岡田の職場の先輩 安藤勇次です。

彼もある意味モンスターです。

自分の惚れているユカと岡田が付き合うかもしれない。

そんな時、安藤は「親友の岡田君がそんな事をするはずがないよな」とプレッシャーをかけるのです。

あぁ、いやだいやだ。

さらに「つきあったらチェーンソーでバラバラにするかもしれないよ」とまで。

きょ、脅迫・・・。

そんな事やっているから、好かれないんだよぅ。

ストーカーみたいになっちゃうんだよぅ。

なんか、このキャラは観ていてイライラしちゃいました。

この安藤が森田と遭遇します。

モンスター VS モンスター

ゴジラ VS キングギドラ

ジェイソン VS フレディ

わたしの胸は高鳴りました。

森田の取り出した銃にも怯まない安藤。

ねこパンチのシャドーボクシングを見せつけます。

次の瞬間、安藤の股間から血が・・・。

森田に銃でぶち抜かれたのです。

キャー!!

なんて壮絶な敗北。

こうしてモンスター対決は決着しました。

もう1人のモンスター。

ユカが居酒屋に連れてきた友達 飯田アイです。

彼女は、ちょっとしか出ませんでしたが、強烈でした。

見た目もインパクト大ですが、そこは置いておきましょう。

彼女は、人を傷付ける事を平気で言うのです。

俗に言う「自称サバサバ系女子」というやつです。

とてもイラッとくる。

彼女は、幸運なことに森田と遭遇しませんでした。

しかし、今日もどこかでトラブルを起こしている事でしょう。

恐るべきモンスターです。

さて、ラストは森田と岡田を乗せた逃走車が事故を起こします。

そのショックで、森田は高校時代に戻ります。

あの森田も昔は優しかったのですね・・・という事なのでしょう。

事故を起こしたのも、犬を避けたからです。

昔、犬を飼っていたから?

森田くんやさしぃ~!!ってならないよ。

わたしは納得いかないよ~!!

それじゃあ、意味なく殺された被害者たちの立場は?

あれだけ平気で大量の殺人を起こしておいて・・・。

あたしゃ許さないよ!!

なぜ、こんな展開にしたのでしょう?

大量の無差別殺人を起こしておいて、実は彼は優しいやつなんですぅ~って言われても困ってしまいます。

心がモヤモヤっとしてしまう。

原作では、森田は公園のベンチで普通に逮捕されます。

彼の頭の中も描かれますが、異様な世界です。

葛藤や妄想、心の傷、色々なものがごちゃごちゃになっているのですね。

それは、わたしのような常人ではわからない世界でした。

だから、この森田正一というキャラクターを突き放して見る事ができました。

原作のあのラストは素晴らしかったのではないかと思います。

しかし、この映画のラストは変更されています。

「森田もあなた達と同じ様に、普通の優しい人間なんだよ」とされています。

そんな事を言われても・・・こちらは戸惑ってしまいます。

森田の犯した罪は大きすぎます。

やり過ぎています。

実は優しい奴と言われても、同意できない。

だから、腑に落ちないのです。

あと、無粋なツッコミを入れさせてもらいます。

森田のあの逮捕の瞬間。

凶悪犯人とは言え、足がちぎれかけている人を引きずっていかないでしょ!?

森田が死んでしまったら、事件の真相がわからなくなるよ。

さらに事故車の中には大怪我している岡田もいるし。

まずは救命救急!!

救急車を呼んで、止血しなよ!!

警察官の行動にびっくりしちゃいました。

結局、わたしが何を言いたいかというと、危険を察知したら近付くなという事です。

「君子危うきに近寄らず」

この言葉が身に染みる物語でした。

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