OO7 慰めの報酬

「OO7 慰めの報酬」を観ました。

OO7 慰めの報酬 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは“復讐”を考えたことはありますか?

いきなり怖い質問をしてしまいました。

わたしは・・・ありますよ・・・。

ある日、鼻がムズムズしたんですよ・・・すると・・・

ふ・・・ふ・・・

ふっくしゅう!!

てやんでい!!ばーろー!!ちくしょーめ!!

・・・楽しんでいただけでしょうか?

怒りを覚えた方は、その怒りを『言いたい事も言えないこんな世の中』にぶつけてください。

ポイズン!!

今回は、復讐に燃える男の“OO7 慰めの報酬”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

ジェームズ・ボンドが、ミスター・ホワイトをMの元へ連れてきました。

取り調べする部屋にホワイトを放り込んだボンドは、Mのいる部屋へ行きます。

「やあ、ミッチェル」

ボンドはMの警護をしているミッチェルに声をかけます。

「ホワイトは?」

Mは窓からホワイトを見つめたまま言います。

「黙秘でっせ」

ボンドは不満げです。

「警備の確認に行ってきます」

そそくさと、手刀を切りながらミッチェルが出ていきます。

「ひどい顔。眠ってないの?」

Mはヴェスパーの調査書を出します。

そして、写真をボンドに見せながら、説明します。

「彼女が救おうとしたヴェスパーの彼氏よ。イケてる顔でイケメンね。しかし、死体でイビサ海岸に漂着したわ・・・イケメンなのに。顔は魚に食われて判別できなかった・・・イケメンなのに。だけど、ポケットにイケメンIDが入っていたの」

「イケメンID?」

ボンドは、本当にイケメンなのか引っかかります。

「それで、ヴェスパーの彼氏ってわかったの。しかし・・・」

Mは続けます。

「ヴェスパーが小箱にしまっていた彼の毛髪をDNA検査したの。すると別人だったわ!!多分、イケメンは生きているわ!!」

「いや、それよりヴェスパーが毛髪を小箱にしまっていた事が、ストーカーっぽくて引きまへん?」

ボンドは驚きます。

「人ってわからないわね」

言葉とは裏腹に、Mはイケメン祭りに突入しています。

ワッショイ!!ワッショイ!!

ボンドは、Mがイケメン祭りに突入している隙に、調査書から2人の写った写真を一枚、ポケットに入れます。

「あなたは信用できる?」

祭りを終えたMは、ボンドを見ます。

「何を疑っているんでっか?」

「愛した女が死んで、復讐を考えてない?」

「ご心配なく。今更、どうでもええことや・・・」

ボンドは遠い目で答えます。

「異常ありませんでした」

ミッチェルが手刀を切りながら帰ってきます。

「ありがとう。イケメン」

Mはミッチェルにお礼を言います。

「では・・・」

ボンドが促して、3人はホワイトの元へ移動します。

ホワイトは男に監視されながら、椅子に座っています。

「誰に雇われたんや?」

ボンドは近くに座りながら、ホワイトに質問します。

「ヴェスパーからいろいろ話を聞いている。彼女が自殺しなきゃ、あれだけ惚れていた君は我々に寝返っていただろうね」

ホワイトはボンドを見ながらニヤけます。

「うっさい!!ブサイク!!吐け!!」

Mは脅します。

「へへへ・・・あのMI6が、我々の存在も知らないだって?」

ホワイトはさらにニヤけます。

「うっさい!!ブサイク!!吐け!!」

Mです。

「なるほど。じゃあ教えよう。我々の仲間は、あらゆる場所にいる。そうだろ?」

ホワイトはミッチェルを見ます。

すると、ミッチェルがいきなり銃を抜き、監視員を撃つのです。

3.感想

前作“OO7 カジノ・ロワイヤル”の続きです。

相変わらず、オープニングがかっこいいです。

今回は砂漠をモチーフにしていました。

今作のボンドは、躊躇なくすぐ人を殺します。

Mが問題にするほどです。

ヴェスパーを殺された事に対する復讐心が、ボンドを駆り立てているのでしょうね。

マティスに協力をお願いして、待ち合わせている時に飲んでいるカクテルは、前作に登場した“ヴェスパー”です。

レシピは、「ゴードン・ジン3にウォッカ1、二分の一のキナ・リレを加えて限りなく冷たくシェイク、レモンピールを添える」

ポーカーの最中に、このカクテルに毒を入れられました。

それを何杯も飲んでいるという事は、死にたがっているのでしょうか。

また、眠れないようですし、かなり精神的に追い込まれています。

すごく刹那的です。

今回のテーマは“贖罪”です。

ボンドはヴェスパーの死で、自分が許せない状態です。

復讐の鬼と化しています。

どうしたら、自分を許してあげられるのでしょうか。

今回、“カミーユ”という諜報員が仲間になります。

彼女もメドラーノ将軍に母と姉を目の前で殺され、家に火を放たれた過去があります。

背中の痕は、その時のものなのでしょう。

そのため、メドラーノ将軍に復讐をしようとしています。

彼女は、ボンドに「復讐を果たしたときの気持ちを教えて」と伝えます。

そして、メドラーノ将軍を倒し、復讐を達成します。

しかし、彼女は「あいつは死んだ。でもそれが何」とつぶやきます。

むなしさだけが、残ったのでしょう。

人を殺しまくっていたボンドは、カミーユと出会い、直接人を殺さなくなります。

自分の姿を考え直すきっかけになったのかもしれません。

ドミニク・グリーンも、直接手をくだしませんでした。

しかし、砂漠に置き去りにして、「喉が乾いたらこれを飲め」とモーターオイルを渡していましたけどね。

これは、石油まみれで殺されたストロベリー・フィールズのための復讐だったのでしょう。

今作では、ボンドは黒い服が多く、彼に関わる女性は白を着ている事が多いです。

Mしかり、カミーユやグリーンもです。

黒い気持ちに覆われたボンドを、女性たちが癒すというわかりやすい対比ですね。

そして、ヴェスパーが助けようとした恋人です。

彼は組織の仲間で、要人や諜報部員と付き合い、情報を引き出していたのでしょう。

あぁ、ヴェスパーがかわいそう・・・。

ボンドは彼に会い、話をします。

何を話したかは、くわしくは描かれません。

しかし、すっきりした表情をしており、答えを見つけたようです。

そして、ボンドはMに「あなたは正しかった。ヴェスパーの事です」と伝えます。

Mがヴェスパーについて話したのは、カジノ・ロワイヤルの最後での「彼女はやつらと取引して、金と交換にあなたを助けた」という部分でしょう。

ヴェスパーは自分を愛してくれていたという確信を得て、ボンドの復讐は終わったのでしょう。

ラストに、トレードマークの銃口越しにボンドが歩いて撃つシーンがあります。

カジノ・ロワイヤルでのオープニングでは、モノクロでしたが、今度はカラーバージョンです。

ここで、本当のOO7 ジェームズ・ボンドが誕生したということでしょうね。

そして、ドミニク・グリーンの手下で気になるアイツ。

前髪の短く揃った坊っちゃん刈りの男です。

彼の髪型の悲しき秘密が、とても心に残ったわたしでした。

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