Mr.ホームズ 名探偵最後の事件

「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」を観ました。

Mr.ホームズ 名探偵最後の事件 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、初対面の人を見て、どんな人か見抜けますか?

わたしは見抜けますよ。

このブログを読んでいるそこのあなた!!

あなたがどんな人か当ててみせましょう。

えぇーっと・・・

あなたは心が広く、読書家。

どうです?

当たっていますか?

なぜ、わかったのか。

こんな雑な文章を読んでいただけるのは、あなたの心が広いから。

そして、めちゃくちゃな文章を理解できるのは、読解力が高いから読書家。

見事な推理でしょ?

今回は、出会った人の様々な事を言い当ててしまう名探偵の物語“Mr.ホームズ 名探偵最後の事件”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

名探偵も老人となり、海辺の家で静かな日々を過ごしていた。

しかし、その一方で30年前のとある事件が頭に引っ掛かっていた。

それは、未解決となり、自身も探偵引退を余儀なくされた事件だった。

その事件とは、死んだ子供たちと会話しているという女性の調査だった。

なぜ、そんな事を言い出したのか・・・。

ある時、探偵は日本への旅行で事件解決のヒントを得る。

マ・タ・タ・ビ???

泥酔するのか!!

名探偵ニャーロック・ホームズが再び立ち上がる!!

「マタタビで泥酔状態のメスのにゃんこがあの世と交信していたんニャー!!」

3.感想

あの有名なシャーロック・ホームズの物語です。

今でも人気ですよね。

わたしも学生の頃、図書室で本を借り、読みふけったものです。

依頼人との初対面で、どんな人物か言い当てるところがとてもかっこよく、わたしも出来るようになりたいと思ったものです。

当然、無理でしたが。

今回のホームズは年老いています。

なんと93歳になっています。

頭の回転も鈍くなっています。

人の名前などが覚えられず、記憶が曖昧になっているのですね。

彼は、大事な人の名前や約束をシャツの袖にメモをして、忘れないようにしているのです。

あの聡明なシャーロック・ホームズが・・・と、わたしはショックを受けました。

やはり、彼でも老いには勝てないのですね。

ホームズは老いに抵抗をしようとします。

ミツバチを育て、ローヤルゼリーを取っています。

さらに、日本に渡り、山椒を手に入れようとするのです。

しかも、原爆投下後の広島に。

山椒が老いに効くのかどうかは、わたしにはわかりません。

ホームズは、灰と化した土地からヒレザンショウ(山椒)を掘り出してもらい、持ち帰るのです。

ホームズがそこまでして頭をクリアに保とうとするのには、理由がありました。

ホームズが引退を決意した最後の事件を書き残そうとしているのです。

彼は、ジョン・ワトスンの小説のおかげで有名人でした。

しかし、なぜか最後の事件だけは、詳細が違っていたのです。

数年前なら事件を詳細に思い出せたのですが、今のホームズは老いのせいで記憶が曖昧になっています。

だから、頭をクリアにして最後の事件を思い出し、記録に残そうとしているのです。

ホームズ最後の事件は、トーマス・ケルモットからの依頼でした。

妻のアン・ケルモットが、アルモニカという楽器を教えてくれているマダム・シルマーに洗脳されているというのです。

ホームズは、この事件を難なく解決して、さらにその裏にあったアンの計画にも気付きます。

アンは自殺をして、流産をした2人の子供の元へ行こうとしていたのです。

ホームズはアンを説得します。

彼女は強い孤独感を持っていました。

子供を亡くした自分の悲しみをわかってもらえないと。

そんな彼女の気持ちをホームズは言い当てるのです。

アンは、夫さえも見抜けなかった自分の気持ちをわかってくれたホームズに対し、恋にも似た感情を持ちます。

そして、2人でどこかへ行こうと誘うのです。

しかし、ホームズはグッと踏みとどまり、断ります。

そして、アンはホームズと別れた後、自殺をしてしまうのです。

ホームズは強いショックを受けます。

彼女の心の奥底までを見抜けなかった自分を責め、引退をするのです。

ホームズは頭脳明晰な名探偵です。

しかし、わたしから見ると、性格は変人の類いです。

知識と論理で生きているため、人の心には無頓着に感じるのです。

ホームズの家には、マンローという家政婦と息子のロジャーが働いています。

ロジャーがマンローに対し、字が読めない事を貶します。

その時にホームズはこう諭します。

「早く行って謝ってきなさい。言い過ぎだ。今、謝らないと後悔するぞ。これは真実だ。後悔先に立たず。悔やみきれんほど後悔する」

ホームズも言葉でかなり失敗をしてきたのでしょうね。

多分、この叱責は、自分の経験からなのでしょう。

ワトスンと夫人も亡くなり、兄のマイクロフトも亡くなった世界。

人と心を通わす事の無かったホームズには、孤独しか残っていなかったのです。

そんなホームズにも宝物が出来ました。

ロジャーです。

とても聡明な少年です。

ホームズは、ロジャーに色々なことを教えながらも自分も刺激を受け、心を通わす事の楽しさを知るのです。

そして、マンロー。

彼女は、変人であるホームズを嫌っていました。

しかし、病院でホームズの後悔と2人への思いを聞き、心を通わすのです。

ホームズと共にロジャーの元へ向かうマンローは、彼の手を握り、優しく引いていました。

そして、ホームズはウメザキへ手紙を書きます。

ロジャーにケルモットの事をウメザキと呼んでいる事を指摘されました。

この一件で、最後の事件と同様に自分の心に引っ掛かっているのだと悟ったのでしょうね。

今回のシャーロック・ホームズの物語は、サスペンスではなくドラマでした。

人間としてのホームズを泥臭く描いていました。

ラスト、自分を支えてくれ、亡くなった人たちを石に見立て、その円の中で祈りをささげる彼は、幸せに包まれているように見えました。

みんなのヒーローであるシャーロック・ホームズは、孤独の中で死ぬのではなく、幸福感の中で人生を終えてほしい。

そんな気持ちをちょっとだけ実現してくれた物語でした。

(Visited 22 times, 1 visits today)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存