きみはいい子

「きみはいい子」を観ました。

きみはいい子 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは給食は好きでしたか?

わたしは好きでしたよ。

とても美味しかったですしね。

そういえば、1度、ご飯と温めたボンカレーだけの時がありました。

これはこれで美味しかったのですが、何故だったのだろうと思っていました。

大人になった今、推理してみると・・・。

じっちゃんの名に懸けて・・・。

う~ん。

給食センターで献立通りおかずを作っていた。

しかし、何らかの事故が起こり、作ったおかずを破棄しなければいけなくなった。

どうする?

給食まで時間がない!!

え~い!!ボンカレーだ!!

ってなったのでは・・・。

どうです?

正解かどうかは確かめようがありませんが。

今回は、給食をとても美味しそうに食べるクラスだけれど、その裏には様々な問題が隠れていた物語“きみはいい子”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

新米教師の岡野は、ひたむきだが優柔不断で、問題があっても目を背け、子供たちから信用されていない。

雅美は夫の単身赴任で3歳の娘と2人で生活し、娘に暴力を振るってしまうことがあった。

一人暮らしの老人あきこはスーパーで支払いを忘れ、認知症を心配するようになる。

彼らは同じ町で暮らしていた。

そんなある日、馬に乗った坊さんが3人の元に現れる。

「俺と一緒に天竺へ行かねえか!?」

三蔵法師と名乗った坊さんは、3人に適当に孫悟空、沙悟浄、猪八戒と名付けた。

こうして4人の旅は始まった。

「モンキーマージック♪モンキーマージック♪」

3.感想

あぁ、キツかった。

観ている間、ずっと息が詰まるような緊張感で、エンドロールで「ぶはあ!」っと息を吐く感じでした。

この物語は、大きく3つのパートに別れています。

桜ヶ丘小学校の新米教師 岡野匡。

4年生の担任を持たされています。

そして、水木雅美。

3歳の娘 あやのを虐待しています。

さらに、一人暮らしの老人 佐々木あきこ。

少し認知症が入っています。

彼らの苦悩が、子供を中心に描かれていくのです。

まず、岡野匡です。

1年目から担任を持たされるなんて、なかなかハードですね。

彼は、初めの方では、まだまだ学生気分が抜けきれていない雰囲気でした。

彼女の家に行った時の空気の読めなさに表れていますよね。

担任しているクラスも学級崩壊しかけています。

学校の先生は大変です。

理不尽な問題が次から次へと起こります。

それに対応していかなければならないのですから。

岡野も様々な問題にぶち当たり、疲弊していきます。

その中でも、特に気掛かりなのは、神田さんです。

母親の恋人に虐待をされている疑いがあるのです。

何とか救い出す方法を模索しますが、上手くいきません。

疲弊しきった岡野を救ったのは、甥の『がんばって』でした。

体をギュッと抱きしめ、「がんばって」と言いながら、背中をポンポンと叩くのです。

このシーンは美しすぎて、涙が溢れてきました。

その後、岡野の姉は匡にこう語りかけます。

「わたしがあの子に優しくすれば、あの子も他人に優しくしてくれるの。だから、子供をかわいがれば、世界が平和になるわけ」

岡野は、クラスの生徒たちに『家族に抱きしめてもらう』という宿題を出します。

彼らに家族の愛を感じてもらい、人に優しくする気持ちを改めて感じてもらおうとしたのでしょうね。

岡野が生徒たちに抱きしめられた感想を聞くシーン。

あれは演技ではないですよね?

多分、子役たちに実際に抱きしめてもらう宿題を出して、体験してきてもらったのでしょう。

生徒たちは、自分の言葉で話しているように感じました。

神田さんは、宿題を出した日から欠席しています。

ラスト、岡野は神田さんの家に向かって駆け出します。

「5時まで帰ってくるな」と言われていた神田さん。

5時を過ぎたら、家にいるはず。

岡野は神田さんを抱きしめに行ったのでしょうね。

次に水木雅美です。

このパートが1番辛かった。

もうあやのちゃんがかわいそうで・・・。

夫がタイに単身赴任をしており、2人で生活しています。

まず、目に飛び込んでくるのは、無機質な部屋です。

3歳の子供がいるのなら、多少のおもちゃはあるはず。

しかし、それが全くない。

この時点で、雅美の無関心さがわかります。

だけど、外面は気にするのです。

あやのちゃんの髪はかわいく縛ります。

そして、長袖にスカートの下はタイツをはかせます。

体のアザを見せないためですね。

公園でママ友たちとランチをする時には、お弁当も作ります。

その中身は子供が喜びそうなおかずです。

タコさんウインナーなんか入れたりして。

この外面と家での顔の落差が怖い!!

そんな雅美に友達ができます。

同じマンションの大宮陽子です。

彼女は、2人の子供を連れた肝っ玉母さんです。

息子のひかるくんも、人見知りをしない、まさに THE 子供。

このひかるくんの顔がすごく良いのです。

クチャッとしていて。

あやのちゃんとひかるくんは仲良しになるのですね。

さて、雅美は陽子と行動を共にするようになるのですが、気が気ではありません。

雅美は、自分の子育てに自信があるはずもなく、いつボロが出ないか内心ハラハラしているのです。

だから、あやのちゃんにも何もさせたくない。

そんなある日、事件が起こります。

陽子の家でお茶をしている時に、あやのちゃんの打ったボールで食器が割れてしまいます。

鬼と化す雅美。

これで、とうとうボロが出てしまいました。

あやのちゃんは頭を抱えて丸まったのです。

完全な殴られ体勢です。

その瞬間、陽子は雅美をギュッと抱きしめるのです。

雅美も陽子も幼い頃、虐待を受けていました。

そのため、自分に自信がなかったのです。

1つ違ったのは、陽子は近所のおばあちゃんという逃げ道があったという事。

2人は、お互いに同じ雰囲気を感じ、惹かれあったのかもしれませんね。

しかし、陽子は雅美の虐待に早い段階で気付いていたフシはありますよね。

子供の仕草なんかで違和感を感じるのでしょうし。

救いだったのは、あやのちゃんが雅美をまだ好きでいる事です。

陽子の「うちの子になる?」に「いや」と言いながら雅美に抱きついていました。

そりゃあ、雅美も罪悪感を刺激され、トイレに立てこもりますよ。

最後に佐々木あき子です。

彼女は認知症を患っている独居老人です。

彼女は、朝の掃除で出会ったひろやくんという少年と仲良くなります。

ひろやくんは発達障がいを持っています。

ある日、カギを無くしてパニックになっている彼を、あき子は家に招き入れます。

そして、彼の母親に連絡するのです。

ここで大事なのは、ここまでひろやくんは、あき子に何も失礼な行動をしていないのです。

お茶をいただき、お手玉で遊び、仏壇に手を合わせているのです。

障がいがあるのでコミュニケーションが取りづらいだけで、普通の少年なのです。

連絡を受けた母親がやって来て、いきなり謝ります。

しかし、あき子はなぜ謝られるのかわからない。

ひろやくんを褒めるのです。

謝ってばかりだった母親は、泣き崩れるのです。

発達障がいを持つ人は、普通の行動をしていても、とかく色眼鏡で見られます。

その事が、ひろやくんの母親を追い込んでいったのでしょうね。

この3つの物語。

共通点は『承認欲求』だと思います。

みんな誰もが自分を認めてもらいたいのです。

岡野は「がんばって」と抱きしめられ、自分のがんばりを認めてもらえたと思ったのでしょう。

雅美は陽子に抱きしめられ、ツラさを認めてもらえました。

ひろやくんの母親は、あき子に息子を褒められ、認めてもらえました。

自分の周りにきちんとわかってくれて、認めてくれる人がいてくれたら、もうちょっと生きやすくなるのでしょうね。

みなさんも周りの人を認めて、褒めてあげてください。

そうすると、あなたも褒めてもらえます。

子供をかわいがれば、世界が平和になる。

子供を大切にしなきゃいけませんね。

なんか、わたしのどす黒い心が洗われた気がします。

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