太陽

「太陽」を観ました。

太陽 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは太陽が好きですか?

わたしは好きですよ。

エネルギーの象徴だと思っています。

太陽に向けて両手を広げ、パワーをもらいます。

さあ、みなさんもご一緒に。

そして、空に向かって叫びましょう。

「℃※Ω←×▲♀◎∞□!!」

どうです?

UFOはやって来ましたか?

・・・

大丈夫です。

わたしは正常です。

ちょっと疲れているだけです。

今回は、太陽の光を浴びると燃えてしまう人々と、彼らに憧れる人々の物語“太陽”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

バイオテロによって人口が激減してしまった21世紀初頭の世界。

そこに、ウイルスへの抗体を持った新しい人類が誕生する。

優れた知能と若く健康な肉体を誇る彼らは「リア充」と呼ばれ、社会を支配するように。

しかし、SNSでのアピール合戦に心血を注ぐ事しかできず、パーティーのある夜間しか活動できない弱点があった。

一方、ウイルスの感染を免れた旧人類は「オタク」と呼ばれ、リア充から見下される存在になっていた。

オタクの青年・鉄彦はリア充に憧れるが、幼なじみの結はオタクの復権を願っていた。

「そうよ!オタクもパーティーを開き、写真をアップすればいいのよ!」

「やめとけ。地獄絵図になるだけだぞ」

3.感想

いやぁ。

心にズシンとくる物語でした。

根底に人間のどす黒い物が流れており、観ている間、胸が苦しかったです。

まず、この作品の背景には差別意識と村社会があります。

ウイルスに対する抗体を持っているノクス。

彼らは抗体があるから、ウイルスに感染しても平気なのですね。

ただし、強い光に弱くなり、太陽の下で生きることが出来なくなります。

さらに、子供ができにくくなります。

また、わたしの勝手な想像ですが、どうも理性が強くなり、感情の起伏が弱くなるようです。

ノクスは、ウイルス抗体を持っていない人々をキュリオと呼び、差別しているのです。

奥寺鉄彦と生田結は、キュリオの村に住んでいます。

この村は、鉄彦の叔父である奥寺克哉がノクスを殺害したため、10年も経済封鎖をされ、貧しい生活を強いられていました。

この村の人々は、奥寺家に恨みを持っています。

克哉の暴走で村が寂れていったのですから。

そんなある日、経済封鎖が解かれ、20歳未満の者に『未成年ノクス体質転換手術』が行われる事になりました。

現状を変えたい鉄彦は手術を受けたがります。

また、結の父である生田草一は、結に手術を受けさせるかどうか悩みます。

ここで村社会の特性が発動します。

実は、みんなノクスになり、豊かな生活を送りたいのです。

しかし、転換手術を受けられるのは20歳未満。

せめて子供だけでも・・・と考えるのですが、残された自分はずっとこの村で生きていかなくてはなりません。

他の村人の嫉妬による差別が起こり、生活をしにくくなるでしょう。

さらに「四国にはノクスに頼らない自治区がある」という噂がありました。

自分達も自治区を作れるかもしれない。

最悪、四国に行けばいいと思っていたのです。

草一も結に手術を勧めながらも、このように考えていたのでしょう。

しかし、四国の自治区が立ち行かず、崩壊している事がわかります。

これにより、草一は結に手術を受けさせる決心をするのです。

この村に未来がない事がわかってしまったのですね。

さらに村社会を象徴する事件が起こります。

佐々木拓海による結へのレイプです。

拓海は結の事が好きでした。

しかし、結はノクス転換手術に選ばれ、村から出ていきます。

村長の息子である拓海は、村から出られません。

その悔しさから出た行動だったのでしょう。

事件後、この現場を見た草一は、拓海を追いかけ殴り付けます。

そして、村人の会議に引っ張りだされるのです。

村長は草一に「なぜ殴ったのか」と問い質します。

しかし、草一は何も答えられません。

自分の娘がレイプされたという屈辱と、村長を敵にまわして生きていけるのかという考えが、頭を駆け巡っていたのでしょう。

この会議の結末は描かれませんでした。

その後、拓海が登場しなかったという事は、何らかの処分がくだされたのかもしれません。

そんなゴタゴタが続いたある日、克哉が村に帰ってきます。

ヒーローの帰還を頭に描いているのか悠々と振る舞います。

しかし、村人はそんな気持ちは微塵もありません。

そりゃそうですよね。

こいつのせいで10年間も苦難を味わったのですから。

克哉の人の気持ちのわからなさは国宝級です。

そして、村人の怒りが爆発します。

克哉を殺害するのです。

結はその場面を目撃します。

拓海のレイプ、村人たちの克哉の殺害。

村の暗部を見すぎてしまいました。

こうして、嫌がっていた手術を受ける決心をするのです。

ノクスになった結は草一に会いに来ます。

そこで草一は感じるのです。

結がいなくなった事に。

目の前にいる彼女は、感情の希薄なノクスでした。

別れ際、草一は自分のマフラーを渡そうとします。

しかし、結は自分のマフラーを見せ、断るのです。

父親の最後の気持ちが理解できなかった娘。

この場面はむなしい気持ちになりました。

鉄彦はノクスの森繁富士太と仲良くなりました。

森繁は鉄彦に惹かれていきます。

なぜか?

鉄彦は、ノクスにはない溢れんばかりの感情を持っているからです。

喜び、怒り、悲しみ。

これらを大げさなくらいに表現をする鉄彦がまぶしかったのでしょうね。

森繁は「一緒に旅をしよう」と誘います。

2人でなら今の世界を変えられるかもしれない。

森繁はそう考えたのでしょう。

克哉は、世界に革命を起こすため、ノクスを殺害しました。

結は、ノクスとキュリオが共存できる世界を作るため、手術を受けました。

しかし、共存への1番の近道は、鉄彦と森繁の選んだ道なのかもしれませんね。

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