ルーム

「ルーム」を観ました。

ルーム – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、ひさしぶりに訪れた場所が記憶と違っていて、驚いた事はありませんか?

わたしはありますよ。

昔、東京ディズニーランドのスペース・マウンテンに乗った時に、1ヵ所印象に残ったシーンがありました。

進行方向の真正面に、星のような強い光があったのです。

数年後、改めてスペース・マウンテンに乗った時に、その星を探しました。

しかし、見つからない。

わたしの記憶が違っていたのか。

いまだに謎です。

もう一度、あの日見た星を探したいのですが。

何だったのだろう?

今回は、ひさびさに訪れた部屋の広さにびっくりする子供の物語“ルーム”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャックと母親ジョイ。

彼女は、オールド・ニックによって7年間も監禁されていた。

ジョイは、自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。

「ジャック。脱出するわよ」

「OK!!マミー」

「作戦は、オールド・ニックが解錠して入ってきたところを、あなたが波動拳を叩き込む」

「OK!!マミー」

「多分、ニックがソニックブームで相殺すると思うから、わたしは同時に竜巻旋風脚を放つわ」

「OK!!マミー」

「ニックはしゃがんでかわすはず。その時、あなたは懐に飛び込んで、アゴをめがけて昇龍拳を叩き込むの」

「OK!!マミー」

「ニックはスローモーションで後ろに飛ばされるはず。その隙に開いている扉から逃げるわよ」

「OK!!マミー」

その時、解錠する音がして、扉が開く。

そして、エドモンド本田の格好をしたオールド・ニックが入ってきた。

ジョイは叫ぶ。

「え!?ガイルじゃないの?」

3.感想

いやー・・・。

まいった。

すごい物語でしたね。

時々、ニュースで知る誘拐監禁事件。

それらは、犯人の精神の掘り下げを行いますが、被害者にはほとんど触れません。

人権的な配慮がありますから、当然ですよね。

だから、わたしたちが被害者のその後に触れることは、ほぼありません。

今作の母子、ジョイ・ニューサムとジャック。

ジョイは17歳の時にオールド・ニックに誘拐され、7年間も部屋に監禁されていました。

その間に生まれたジャック。

ジャックは5年間、部屋の中でしか生活をしていませんでした。

そして、警察に保護された後、2人は普通の生活に戻ります。

この物語。

ジョイとジャックが助け出されて一件落着かと思ったら、ここからが本題でした。

ジョイの両親のロバートとナンシーは離婚していました。

これも、ジョイが行方不明になってから、いろいろあったのでしょうね。

ナンシーは、レオという男性と再婚しています。

ジョイとジャックは、ナンシー達の家で生活するのです。

ジャックは、人見知りが激しく、大きな声でしゃべることもできません。

それは当然ですよね。

今までずっとジョイと2人きり。

そして、オールド・ニックのせいで男に不信感を抱いています。

新たに出会う大人と、うまくコミュニケーションをとれるわけがないのです。

そして、もう1人。

ジャックとコミュニケーションがとれない人物がいます。

ロバートです。

彼は、ジャックの顔を見ることができません。

これは娘の父親だからこそでしょう。

誘拐された娘が子供を連れて帰ってきた。

その父親は誘拐犯。

だから、孫の顔に誘拐犯の影を感じ、怒りが出てしまうのです。

ここを割りきれるかどうかは、父親と母親の違いもあるかもしれませんね。

その点では、血のつながっていないレオは良い存在でした。

そこに一線を引いて、ジャックと付き合うことができますから。

ジョイも普通の生活に戻りながら、精神的にどんどん追い込まれていきます。

やはり、監禁事件が深い傷になっているのです。

「なぜ私が?」という気持ちもあるでしょう。

ジャックが生まれたとはいえ、7年間という長い時間を奪われました。

あと、世間に対する負い目もあるでしょう。

ジャックに普通の生活をさせられなかった負い目も。

それらがごちゃごちゃになって不安定になっていました。

そこで受けたテレビのインタビュー。

その負い目を見事に突かれてしまいます。

ジャックを守ってきた母親としての自負を壊されてしまったのです。

こうなったら、ジョイには何も残りません。

そうして自殺を謀るのです。

被害者なのに責められるってツラいですよね。

もうちょっと優しくしてあげてよ・・・って感じです。

ジョイが入院する事になり、ジャックはナンシーとレオと暮らすことになります。

ここから、ジャックが急成長します。

何でも吸収し、どんな状況でも対応する子供はすごい!!

また、彼の成長を大きく促したのは、シェイマスとアランでしょう。

シェイマスのわんこパワーは説明不要でしょう。

あと、友達のアランです。

窓を叩いてすぐに友達になるというこの屈託のなさ。

子供は友達ができると、みるみる成長します。

友情パワーおそるべし。

ラスト、ジョイとジャックは監禁されていた部屋を見に行きます。

「端が見えないくらい広い」と言っていたジャックは、その狭さにびっくりします。

これは、もちろんジャックが成長したから。

部屋が世界のすべてだった彼は、世界の広さを知り、世の中のすべてが世界になった。

そして、過去の自分に別れを告げるのです。

ジョイの「Bye room」という呟きも良かった。

なんてよくできた物語。

今作のMVPは文句なしにジャック役のジェイコブ・トレンブレイでしょう。

演技が抜群。

これからまっすぐに成長して、良い俳優になってほしいです。

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