鬼はさまよう

「鬼はさまよう」を観ました。

鬼はさまよう – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、かくれんぼが得意ですか?

わたしは得意ですよ。

小さい頃はよくやっていました。

隠れていながら、わたしたちを探しまわる鬼の姿を、のぞき見る瞬間がたまりませんでした。

あの緊張感・・・。

たまらなく快感でした。

何なんでしょうね?

獣の本能が顔を出したのでしょうか。

それともただのおかしい奴なんでしょうか。

それは神のみぞ知る・・・。

今回は、消えた家族を探す人々の物語“鬼はさまよう”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

ソウル東南部を中心に、子供や女性に「踊らないか?」と声をかけるキザなおっさんの事件が起こっていた。

刑事テスは、事件の捜査中に、偶然道路の真ん中でパントマイムをする男を逮捕する。

だが、押収された車の中に、おびただしい数の香水とラメが散りばめられたスーツが発見されたため、その男がキザなおっさんだということが判明。

そんな中、テスの妹ミン・スギョンが道でおっさんと踊っていたというタレコミがあり・・・。

スギョンはテスに叫ぶ。

「わたしはキザなおっさんとブロードウェイを目指すのよ!!」

3.感想

あぁ、疲れた。

心が痛くなる作品でした。

ソウル東南部連続失踪事件が起こります。

子供や女性など10名が失踪してしまうのです。

この作品は開始20分ほどで、テス刑事によって犯人が捕まります。

犯人はチョ・ガンチョン。

そして、その最後の被害者が、テスの妹ミン・スギョンでした。

それからは、被害者の遺体を探す物語となっていくのです。

ガンチョン宅の庭から3名の遺体が見つかりますが、スギョンを含む7名分が見つかりません。

ガンチョンは、取り調べでも黙秘します。

彼は、保険をかけているのです。

「俺を殺したら、遺体は一生わからないぞ」と。

そして、ニヤニヤしながら警察の捜査を見ているのです。

ガンチョンは死刑判決になります。

しかし、遺体の場所がわからないので、3年経っても執行できないのです。

これは観ていてツラかったですね。

法律に乗っ取って裁こうとしても、被害者の遺体を弔う事ができなければ、終わることはできない。

ガンチョンは7名の遺体を人質にしているのです。

テスとは別に、スギョンの夫イ・スンヒョンも自分なりに復讐と遺体発見をしようとしました。

しかし、彼もガンチョンに殺されてしまいます。

人生を狂わされたスンヒョンが哀れで、仕方ありませんでした。

テスは、ガンチョンを追い詰め、殺そうとします。

そこに駆け付けた警察の仲間たち。

しかし、彼らはテスに対して発砲許可が出ているというのです。

遺体の行方もわからず犯人を殺してしまったら、警察の沽券に関わると。

ここでもガンチョンの保険が効いているのですね。

ラスト、テス刑事は連行されるガンチョンを後ろから撃ち、殺します。

「生きたい」と言って。

スギョンの事件から3年間、テスは生きた心地がしなかったのです。

酒におぼれ、眠れず、苦しみ続けた。

スギョンの遺体の行方は、スンヒョンが突き止めてくれた。

彼は、この苦しみを終わらせたかったのでしょうね。

何とも切ない結末でした。

この作品のMVPはチョ・ガンチョンでしょう。

人の神経を逆撫でするニヤリ顔。

そして、どんなに襲われても跳ね返す体の強さ。

ものすごく憎たらしい男っぷりでした。

ガンチョン役のパク・ソンウンは素晴らしかったです。

なんだか『さまよう刃』の小説を読んだ時のような、虚脱感がありました。

犯罪被害者の、どこにもぶつけられない、やるせない怒りを見せつけられた感じがしました。

心が痛い。

(Visited 18 times, 1 visits today)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存