サウルの息子

「サウルの息子」を観ました。

サウルの息子 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、ナチスにどんなイメージがありますか?

わたしは、独裁国家、人種差別、アウシュヴィッツ強制収容所など・・・。

いいイメージはありませんね。

わたしは、ナチスドイツよりも、アイスドーナツの方が好きです。

今回は、ナチスの恐ろしさをまざまざと見せつけられる物語“サウルの息子”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

1944年10月、ハンガリー系ユダヤ人のサウルは、SASUKE1stステージをクリア後に、ミスターSASUKEから特殊部隊゛SASUKEオールスターズ゛に選抜され、次々とチャレンジする同胞たちに声援を送る仕事に就いていた。

ある日、ローリングヒルをクリアする息子らしき少年を発見した彼は、直後にそりたつ壁で失格してしまったその少年をシレッと復活させようとするが・・・。

「俺にはSASUKEしかないんですよ・・・」

3.感想

ひぇー!!

残酷なラスト・・・。

アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所に収容されているハンガリー系ユダヤ人アウスランダー・サウルの物語です。

彼は、ナチスから選抜された特殊部隊『ゾンダーコマンド』です。

この部隊は、収容所用語で特別な身分の囚人集団のことです。

彼らは、他の囚人と引き離され、数ヵ月間働かされた後に抹殺される運命です。

実際に、映画に出てくるゾンダーコマンドは、ガス室の死体を移動したり、汚物を掃除したりしています。

大変な仕事をしながら、死を待っている状態なのです。

だから、特別な身分と言っても、そんなに優遇はないのかもしれません。

サウルは、ガス室の死体の中に、息子を発見します。

そして、その子を正式に埋葬するために、奔走をするのです。

サウルの計画とは別に、ゾンダーコマンドたちの反乱計画が水面下で進んでいました。

サウルも誘われますが、埋葬で頭がいっぱいです。

そして、彼は反乱計画に乗っかって、息子の埋葬をしようとするのです。

埋葬をするにはラビ(ユダヤ教の指導者)が必要です。

サウルは、背教者の元ラビがミエテックの班にいると知り、反乱計画に乗じて外に出ます。

そして、遺灰をシャベルで川に捨てている元ラビを発見するのです。

サウルは、息子を弔ってほしいとお願いするのですが、元ラビは無視します。

そりゃそうでしょう。

近くにナチスがいて、作業の手が止まったら、殺されるかもしれません。

話を聞いてくれない元ラビに腹を立てたサウルは、シャベルを取り上げ川に投げ捨てます。

えぇー!?

元ラビは、この騒ぎを聞き付けたナチスに殺されてしまうのです。

サ、サウル・・・。

そして、サウルはまたラビを探すのです。

ある夜、収容所にたくさんのユダヤ人が移送されてきます。

サウルは、その中にラビがいるかもしれないと、フリード・エラから火薬をもらう作戦に乗じて、処刑場となっている穴に向かうのです。

そこで自称ラビを発見します。

サウルは彼を連れて帰ってきます。

仲間「火薬は?」

サウル「落とした」

仲間・わたし「えー!?」

サ、サウル・・・。

見事なトラブルメーカーです。

そして、残念な事実が次々と明らかになっていきます。

サウルの息子は、妻との間の子ではないと言うのです。

愛人との子らしいです。

サウルにはその負い目があったから、せめて正式に埋葬したかったのかもしれません。

そして、自称ラビです。

彼は偽者でした。

サウルが息子を埋葬しようとする時に、ラビにカディッシュ(ユダヤ教の追悼の祈り)をお願いします。

しかし、自称ラビはカディッシュを唱えられないのです。

間が空いて、自称ラビはサウルと一緒に穴を掘り出しました。

わ、笑えない・・・。

結局、息子の遺体は川に流されてしまいました。

自身の暴走で、トラブルを起こしまくったサウル。

しかし、みんな迷惑をかけられながらも、助けてくれるんですよね。

ビーダーマンも、アブラハムも、医者も。

これは、死が隣あわせの生活の中で、生まれた絆なのかもしれませんね。

ラストは残酷な形でやってきます。

小屋に逃げ込んで、休憩をするサウル達。

そこに、少年がやって来て、ひょっこり覗き込みます。

息子の遺体が川に流れてしまい、放心状態だったサウルは、少年を見て笑顔を浮かべます。

息子が帰って来たと思ったのかもしれません。

そして、入れ代わるようにやって来たのは、兵士たちでした。

森の中に走っていく少年の背後で聞こえる銃声。

画面に映っている光景は綺麗なのに、その背後に起こっている事態は残酷なものでした。

画面と言えば、この映画は、ほとんどサウルの肩越しか顔のアップです。

画面の半分は、サウルの頭と肩なのです。

そして、カメラのピントは、サウルに合っています。

だから、彼が見ているであろう肩越しの光景は、ボケています。

しかし、それでも陰惨な事が起こっているのはわかるのです。

また、急に現れるナチスと暴力。

サウルは、何度も首根っこをつかまれて、引きずられます。

まるで、コーナーに連れていかれるプロレスラーのように。

画面越しから、息がつまるような緊張感がみなぎっています。

ものすごい圧迫感です。

それは、サウルの感じている恐怖と同じものなのかもしれません。

わたしは、どうしてもサウルの考えについていけませんでした。

死者の弔いも大切ですが、状況が状況です。

まわりの必死に生き抜こうとしている仲間をピンチに陥れ、亡くなった息子を埋葬しようとするのは理解が出来なかったのです。

それは、わたしに子供がいないからなのかもしれません。

しかし、ナチス・・・。

改めて恐ろしい国家だったのだなと見せつけられました。

サウルに肩入れを出来ませんでしたが、ナチスはさらに訳がわかりませんでした。

あーやだやだ。

ドラえもんの『どくさいスイッチ』を、ナチスに送りつけたい。

いや『ころばし屋』の方がいいかな。

はぁ、つかれた。

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