幕が上がる

「幕が上がる」を観ました。

幕が上がる – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは“何かに打ち込んだ”ことがありますか?

わたしはありますよ。

昔、「スーパーマリオブラザーズをワープしないでクリアしたる!やったるんや!!」と思い立ち、やってみました。

悪戦苦闘の末、全部クリアしたわたしは、「やったった!やったったで!!」と喜びに打ち震えました。

6時間たっていました。

この6時間、有意義と思うか無意味と思うかはあなたしだい!!

今回は、高校演劇に打ち込むまぶしすぎて目が痛い5人組の“幕が上がる”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

捨てるな!燃やすな!の看板が立つ空地。

そこで、壊した舞台装置をドラムカンで燃やす高橋さおりがいます。

「も~えろよ!もえろ~よ~♪」

そこに、ユッコとがるるがやって来て声をかけます。

「終わったね」

さおりは台本も投げ入れます。

「いいんだ、それも」

“ウインタータイムマシーンブルース”という台本が燃えていきます。

「昨日、私たちの1年が唐突に終わった」

さおりはつぶやきます。

高校演劇の予選大会で敗れたのです。

顧問のグッチ先生が某県議会議員のように、号泣しながらみんなの前で話をします。

「うぇ・・・全然、・・・ひっく・・・お前達が・・・いひ・・・負けたとは・・・えっぐ・・・思っていない・・・」

「お前が言うなよ。ここは兵庫じゃないぞ」

がるるがツッコみます。

部長の杉田が口を開きます。

「敗けは敗けじゃ」

「泣きたかったのは、杉田先輩の方だ」

さおりは杉田を見つめます。

「お疲れじゃった」

杉田が頭を下げます。

「この人が部長だったから、私たちはやってこられた」

さおりは感謝の気持ちでいっぱいになります。

近くで、強豪の清進学院高校がミーティングを終え、解散をしています。

その中で1人の女子がなぐさめられています。

それを見かけるさおりとがるる。

そして、帰路につきます。

3年生が引退をして、新しい演劇部の部長を決めなくてはいけません。

「次の部長はさおりでいいんじゃない」

ユッコとがるるが言い出します。

とまどうさおり。

「どうぞどうぞ!!」

ユッコとがるるのダチョウ倶楽部戦法で部長はさおりに決まりました。

3年生が抜けた演劇部は2年のさおり、ユッコ、がるる、そして1年の明美ちゃん、むら、たかだ、なりさんの7人となります。

さおりが高校演劇について語ります。

「高校演劇は厳しい。大会は年に1回しかなく、夏に準備をして、秋に1回だけ1時間の芝居をする」

だんだん熱くなります。

「負けた学校には優良賞というよく分からない賞が渡されるんですよ!!それがむしろ残念賞みたいでキツいっっ!!」

さおりは部長としてみんなを鼓舞します。

「負けたらイヤなの。勝ちたかったの私は。勝ちたいんや!!」

さおりの背中に星野監督が見えます。

「勝ちたいんや!!」

ユッコが同調します。

さおりはユッコを見ます。

「ユッコはお姫様だ。小学生の頃からそうだった。この子が舞台に立てば、それだけで世界が明るくなるのだ。ユッコみたいな子を女優と言うのだろう」

・・・・・・じゃあ私は?なんだ私は?

さおりは膝から崩れ落ちます。

慰めるように肩に手を置く星野監督。

ある日、さおりに杉田先輩から電話が入ります。

待ち合わせる2人。

「杉田せんぱ~い~」

「おお、元気じゃったか。さおり」

2人は抱き合い、くるくる回転をします。

「実はじゃな。さおりに写真を撮ってほしいんじゃよ」

海岸に向かって歩きながら、話をします。

杉田先輩は東京の大学へ行って演劇を続けるそうです。

「やっぱりやめられないんじゃ演劇。東京でプロのオーディション受けて、実力を試して、経験を積んで、最終的には自分の劇団を作るんじゃ。そこで作家をやるのが私の目標じゃ」

さおりは、心の中で謝ります。

「ごめんなさい先輩。私は少し別のことを考えていました。将来の目標、自分のイメージする世界、驚くほど浮かんで来ないのです。私の世界はどこにあるんでしょう?」

崩れ落ちそうになる体を、気力で支えるさおり。

後ろの星野監督も、肩に置こうとした手を引っ込めます。

カメラを構えながら、さおりは問いかけます。

「いいんですか?私なんかが」

「もちろんじゃ。私の知ってるなかで、一番私らしく取ってくれると思うんじゃ、さおりが」

3学期になり、新入生オリエンテーションをどうするか考えます。

ネタ探しに図書館へ入るさおり。

本を取ろうとすると、誰かの手と触れ合います。

「は!恋のはじまり?」

鳴り響くCHAGE&ASKAのSAY YES

浅野温子を壁ドンする武田鉄矢。

・・・すみません。暴走しました。トラックの前に飛び出し、ギリギリで止めてもらいますので許してください。

さおりが出会ったのは、大会で見かけた清進学院高校の女の子でした。

彼女が見ていた本棚は“詩・戯曲”

そこで、さおりは“ロミオとジュリエット”を手に取ります。

4月になり新入生オリエンテーションの日が来ました。

“ロミオとジュリエット 抜粋”で演劇を行います。

しかし、1980年代のパリーグのようなまばらな観客席。

誰も見ておらず、話をしています。

司会もあくびをしています。

「勝ち・・・たいん・・・や・・・」

さおりは膝から崩れ落ちます。

慰めるように肩に手を置く星野監督。

そして、演劇部は、美術室で練習をさせてもらうことになります。

美術室には、新任の吉岡美佐子先生がいます。

さおりは悩んでいます。

「どうすればいいんだろう」

後ろの星野監督も腕組みをしています。

そして、部長を辞める決心をします。

そんな時、吉岡先生にさおり、ユッコ、がるるが呼ばれます。

「肖像画をやってみない?」

悩むさおりは、吉岡先生に八つ当たりをします。

「先生ならどうやってやるんですか?見せてください」

「わかった。試しにね」

吉岡先生が立ち上がります。

そして、さおりの目の前に神様が現れるのです。

3.感想

これは、ももいろクローバーZのための映画ですね。

5人の魅力でぐいぐい映画を引っ張っていきます。

そして、題材も、落ちこぼれから這い上がったももクロに重なります。

ラストの吉岡先生への手紙も、映画とももクロのどちらにもあてはまりますし。

エンドロールでは、ももクロが“走れ!!”を歌っているので余計にそう感じますね。

全国大会の前夜、1回だけ5人のシーンがあります。

それが芝居なのか素なのか・・・空気ができているのです。

はたして、さおり・ゆっこ・がるる・明美ちゃん・中西さんなのか、かなこ・しおり・れに・あやか・ももかなのか・・・わからなくなります。

すごいですね。

この映画の登場人物は、何かにコンプレックスを抱いています。

さおりは華のあるユッコに。

ユッコは演出の才能のあるさおりに。

中西さんは滑舌の悪さに。

がるるは父親がいないことに。

コンプレックスを受け入れ、自分の居場所を見つけるのは大変です。

しかし、社会で生活するには必要な事です。

さおりとユッコは自分にはない才能を持っているとお互いを認め合い、中西さんは環境を変えて再チャレンジをし、がるるは明るさでコンプレックスを受け入れています。

そして、演劇で居場所を見つけています。

この映画の柱は、高橋さおりの自己の確立です。

もともと才能があるのに、人と比較してしまって、自分を見失っているのです。

彼女の才能に気付いている人は、ユッコ・杉田先輩・吉岡美佐子先生とたくさんいるのですが。

吉岡先生と出会えて、演出家への道へ導いてもらえたのはよかったですね。

そして、演劇部でえらく嫌われているグッチ先生ですが、悪い人ではないんですよね。

かみあってないだけで。

女性ばかりの部活だから、男性のグッチ先生では荷が重かったのでしょうね。

それを考えると、なでしこJAPANをまとめた佐々木則夫監督はすごいな。

あと、ファイト・オーの変化もおもしろかったですね。

4回あるのですが、どんどんきれいになっていくのです。

チームとしてまとまっていく姿がわかりますね。

この映画は共演者も豪華でした。

何と言っても吉岡先生です。

“小さいおうち”の黒木華さんだったのですね。

あの幼い感じから、大人な雰囲気になっててびっくりでした。

そして、ももクロにゆかりのある笑福亭鶴瓶さんや松崎しげるさん。

天龍源一郎さんは、マネージャーのプロレス枠なのでしょうか。

早見あかりさんとの共演は、もっと先の話なのかな。

最初に燃やす“ウインタータイムマシーンブルース”の台本は、やっぱり“サマータイムマシン・ブルース”から取っているのでしょうね。

同じ本広克行監督だし。

そして、この映画を観て、心情などをとてもわかりやすく作っているなと思いました。

やはり、同じ世代の高校生に観てほしいのでしょうね。

高校生がこの映画を観たら、どんな感想をもつのでしょうか・・・聞いてみたいです。

最後に“たどりつけない不安”は、みんな持っているゼ~ット!!

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