図書館戦争 THE LAST MISSION

「図書館戦争 THE LAST MISSION」を観ました。

図書館戦争 THE LAST MISSION – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、最後に全力疾走をしたのはいつですか?

大人になると、全力疾走をする事がなくなりますよね。

わたしはいつだろう・・・。

犬に追いかけられたあの日かな?

それとも、トイレに行きたくて内股で走ったあの日かも?

まさか、遠くに落ちている100円を見つけたあの日か?

今回は、本を担いで全力疾走をする女の物語“図書館戦争 THE LAST MISSION”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

「例の本を、無事、コンビニで買いました。これより帰還します」

連絡が入り、わたしは部屋でホッと胸をなでおろします。

その瞬間、部屋にサイレンが鳴り響きます。

良化特務機関(別名 母親)が突然来襲して来たからです。

「今日、良化特務機関(母親)は氷川きよしコンサートに行っているはずじゃ・・・」

階段を登ってくる足音。

わたしの頬を汗が伝います。

バーンと開く部屋の扉。

もちろんノックなどありません。

良化特務機関(母親)が通告します。

「良化特務機関より通達。メディア良化法第3条に定める検閲行為を執行する。違反図書を速やかに差し出せ」

わたしは言い返します。

「うちにはない図書だ」

「間もなくここに届くことは分かっている」

なぜそれを知っている・・・。

一瞬たじろぐも、ここは踏んばります。

「答申。図書館の自由法第33条に基づき拒否権を発動する」

その時、わたしの部屋に、さっき連絡をくれた友達が入ってきます。

手にはコンビニの袋。

良化特務機関(母親)が叫びます。

「それは検閲図書ではないのか!!」

わたしは言い返します。

「断じて違う!!」

間に入ってしまい、とまどう友達。

コンビニの袋に薄く浮き出ている18禁の本の文字。

しかし、ここでわたしが引くわけにはいきません。

人生をかけて検閲図書を手に入れてくれた友の想いを無駄にするわけにはいきません。

わたしは、友達のコンビニの袋を奪い取り、良化特務機関(母親)の横をすりぬけます。

逃亡です。

「走れー!!」

友の声を背中に聞きながら、18禁雑誌を持ってわたしは走るのです。

3.感想

図書館戦争の続編です。

前作では、笠原郁の成長物語でした。

今作では、図書隊と良化隊の戦争に意味はあるのかというテーマでした。

まず、前提条件として、この映画の世界では国が書物を管理しています。

法務省がメディア良化委員会を設置して、書物を検閲し、委員会が相応しくないと判断したら回収されるのです。

その検閲に反旗を翻したのが、図書館でした。

図書館法を勝ち取り、図書館で書物を守っているのです。

メディア良化委員会は良化特務機関(通称 良化隊)を組織して、武力で本を回収しようとします。

図書館では図書隊(通称 タスクフォース)を組織して、対抗しているのです。

今回は、良化隊だけでなく、手塚慧という敵が現れます。

彼は図書隊の手塚光の兄です。

そして、図書隊史上最速で一等図書正にまでなったという過去があります。

エリートですね。

しかし、急に図書隊を辞めて、文科省に入りました。

今は、未来企画という団体の長です。

この手塚慧の計画に、図書隊はピンチに陥るのです。

図書館は、茨木県水戸市で行われる県展に、1冊だけ現存する『図書館法規要覧』の初版本を貸し出す事になります。

そのため、水戸図書館に図書館法規要覧を運んで保管し、県展の開催日に会場で受け渡しを行う事にします。

良化隊は、検閲図書の引き渡しを理由に水戸図書館にやって来て、拒否をした図書隊と交戦状態になります。

戦闘終了時間を過ぎても、良化隊の攻撃は止みません。

実は、水戸図書館はすでに良化委員会に屈していました。

館長は、図書館法規要覧をメディア良化委員会に譲渡する文書を交わしていたのです。

良化隊は、戦闘の理由を図書館法規要覧の奪回に切り替え、図書隊を潰しにかかっていたのでした。

これらの計画をたてたのが手塚慧だったのです。

水戸図書館での戦闘は、図書隊をギリギリまで追い込み、降伏するしかない状態になってしまいます。

しかし、図書館法規要覧を県展会場に持っていくというミッションだけは完遂しようとします。

堂上篤と笠原が要覧を担ぎ、県展会場に向かいます。

しかし、堂上が撃たれ、倒れてしまいます。

笠原が瀕死の堂上を担ぎ込んだ場所は、彼女が堂上と初めて会ったあの本屋でした。

前作では光の中にいた堂上。

今作では光の中へ走っていく笠原。

笠原が堂上を追いかけているという、素晴らしい表現ですね。

実力でも。

好きという気持ちでも。

手塚慧はなぜ図書隊を潰したかったのでしょう。

それは、図書隊がいくら戦っても世の中の人々にとっては関係ないし、偽物の幸せで満足しているからです。

歪んだ自由の世界を命がけで守るのは、バカバカしいと思ったのです。

彼はこう言います。

メディア良化法がなぜ生まれたか?

それは、世界が悪意ある言葉に満ちていたからだ。

多分、図書隊での戦闘で、傷付き倒れる仲間を見過ぎてしまったのでしょう。

しかし、自分や仲間が苦しんでも、世の中の人々はのほほんと過ごしています。

人を信じられなくなってしまったのです。

図書館法規要覧を担ぎ、県展会場に向かって走る笠原。

しかし、たくさんの良化隊が後ろから発砲をしようと構えています。

ピンチの笠原を助けたのは、マスコミのカメラのフラッシュでした。

手塚が憎んだ悪意に満ちた言葉を生んでしまう事があるマスコミ。

しかし、彼らが心に秘めているであろう思いは、真実を伝えたいという気持ち。

そんな彼らのカメラが銃に勝つのです。

手塚慧の気持ちは、わかる部分もあります。

本を守るために、戦争をするなんておかしい。

そして、悪意に満ちた歪んだ自由の世界に怒りを覚える。

わたしたちもニュースを観て怒ったり、悪意に満ちた言葉で傷付いたりする事があります。

そして、今もどこかで行われている戦争に疑問を持ちます。

わたしたちが、どこかの国で行われている戦争に何か出来るかと言うと、何も出来ません。

わたしたちが「無駄だからやめろ」と言っても戦争は停まらないでしょう。

また、インターネットが普及した現代。

悪意ある言葉が耳に届く機会が増えました。

ラインやツイッター、掲示板などは言葉の洪水です。

その中には傷付く言葉もあるでしょう。

わたしたちはどうすればいいのでしょう。

なぜ戦争が起こったのか。

それぞれ何を大義にして戦っているのか。

悪意ある言葉を投げつける人は、何を考えているのか。

なぜ自分は悲しくなるのか。

どうしたらいいのか。

わたしが考える解決法は、学ぶしかないと思います。

歴史を。

体験を。

知識を。

知恵を。

手塚慧は平和な未来を考えてはいたけれど、人の気持ちを考えていませんでした。

それを学ばなかったところが、慧の失敗です。

図書館で働いていたのに。

すぐ近くに、人の叡知、歴史が詰まったたくさんの本があったのに。

わたしも学ばなきゃ。

ひさしぶりに図書館に行ってみようか。

部屋に読んでいない本が山積みになっているけど・・・。

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