ビッグ・アイズ

「ビッグ・アイズ」を観ました。

ビッグ・アイズ – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは“ゴーストライター”にどんな印象を持っていますか?

有名どころでは、新垣隆さんがいます。

わたしは、才能があるけど運が足りない人が、ボタンのかけ違いでなる職業じゃないかと思っています。

あ、このブログにゴーストライターはいませんよ?

そんな人を雇うお金はありません。

しかし、そんなお金ができたら・・・。

がんばれ!!わたしの腕で輝く金運アップのブレスレット!!

ぜひ、宝くじを当ててくれ!!

今回は、絵を描く天才とそれを売る天才が出会ってしまった“ビッグ・アイズ”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

1958年 北カリフォルニア

マーガレットが、荷物をまとめて、小さな娘ジェーンと車に乗り込みます。

横暴な夫フランクから逃げるためです。

「あんな夫は捨てて、新しい生活をおくるんや!!」

車をかっとばします。

レリゴ~レリゴ~♪

着いた場所は、サンフランシスコ ノースビーチです。

マーガレットは、友達のディアドラと会います。

そこで、ディアドラから衝撃の発言です。

「私は前からフランクが嫌いだったの」

「え!なんで教えてくれなかったんや?」

「浮かれているあなたに言えるわけないじゃん」

マーガレットは、膝から崩れ落ちます。

「わいは・・・男を見る目がないんや・・・」

「大丈夫!これからは言うわ・・・」

抱き合う2人。

彼女たちを拍手が包みこみます。

マーガレットは、ナッシュヴィルの美大を出た後、結婚、出産と続いたため、働いた経験はありません。

今の彼女にあるのは、自分で描いた絵と娘だけです。

「わいを雇いまへんか?絵、描きまっせ」

彼女は、家具の会社に就職して、家具に絵を描く毎日を過ごします。

そんなある日、マーガレットは公園で自分が描いた娘の絵の販売をします。

「似顔絵も描きまっせ~」

通りすがりの人の似顔絵も安く描きます。

「目を大きくしまっせ~」

彼女の絵の特徴は、人物の目が大きいのです。

マーガレットが似顔絵を描く横で、これまた風景画を売る男がいます。

この男は、彼女が似顔絵を描き、代金をもらう様子をずっと見ていました。

彼はマーガレットに近づきます。

「HEY!君のは小銭じゃ買えない絵だぜ。安売りしない方がいいぜ」

「でも喜んでくれたがな。魂が震えたがな」

マーガレットはもらった小銭をしまいます。

「HEY!君の絵には心があるぜ。気に入ったんだぜ」

「そう?おおきに」

「HEY!もっと自信をもつんだぜ。手本を見せてやるぜ」

男は近くの女の子に、マーガレットの絵を見せます。

「HEY!控えおろう!この絵が目に入らぬか。こちらにおわすお方をどなたと心得る。恐れ多くも先の副将軍・・・」

「その絵のモデルは私よ」

女の子は指をさします。

女の子は娘のジェーンでした。

「HEY!君の娘だったのか。ご主人に怒られちゃうぜ」

「実は、主人とは・・・」

そっと涙をぬぐうマーガレット。

「HEY!すまなかったぜ。余計な事を聞いちゃったぜ。もし良かったら、ディナーを・・・」

男の瞳は100万ボルトです。

2人はディナーに行くことになります。

「HEY!オレはウォルター・キーンだぜ」

席に着いた彼は、自己紹介をします。

「HEY!オレはパリの美術学校で学んだんだぜ。そして、サンジェルマンに住み、パンとワインで生きたんだぜ。しかし、いろいろあって、仕事を辞めて妻と別れたんだぜ」

ウォルターは、パンをワインにひたして、ペロリとたいらげます。

「パリで学んだんや。ええなあ。わいは自由を知らんのや。娘しか見てないから、ジェーンの絵ばかりや」

マーガレットは、ワインをかっくらいます。

「HEY!自信をもつんだぜ。君にはすごい才能があるんだぜ。ひとめでその人の特徴をつかみ、キャンパスに描けるんだぜ。すごいぜ!!」

ウォルターは、フォークに刺したステーキを振り回しながら、熱弁します。

後日、ウォルターとマーガレット、ジェーンの3人は川沿いに絵を描きに行きます。

娘の絵を描くマーガレットと、真っ白なキャンパスのウォルター。

ウォルターはマーガレットに近づきながら尋ねます。

「HEY!ひとつ質問があるぜ。なぜ、こんなに目がバカでかいんだぜ?」

マーガレットは答えます。

「人は何でも目を通して見るやろ。目は心の窓や。この目は私の気持ちなんや。ずっとこの描き方なんや」

絵に見入るウォルターに呼びかける男がいます。

気付いたウォルターは男と話をします。

「土地がなんたら・・・家がかんたら・・・」

話が終わったウォルターは、マーガレットに

「HEY!君に知られたくなかったぜ。実は不動産の仕事をしてるんだぜ」

と暗い顔で伝えます。

「恥じてるんか?」

「HEY!誰でもできる仕事だぜ。辞める勇気がなくて、今は日曜画家だぜ」

3人はマーガレットの家に行きます。

すると、裁判所から彼女宛てに手紙が届いています。

“母子家庭は娘を養育する環境としてふさわしくないので、ジェーンを引き取る”という訴訟をフランクから起こされたのです。

それを聞いていたウォルター。

「HEY!結婚しようぜ!」

とまどうマーガレット。

ウォルターは、彼女の唇に人差し指をあてながら

「HEY!断る理由を考えないで。結婚する理由は100万ある。分かるだろ?楽しい未来を想像して。僕が君達を守るよ」

「あれ“ぜ”はつかんの???」

マーガレットは戸惑います。

しかし、かっこいいプロポーズの言葉にOKを伝えます。

そして、2人はハワイで挙式をあげるのです。

3.感想

初めに「この物語は実話に基づく」と出ます。

これが実話だとしたら、お、恐ろしい・・・。

絵が売れ出してから、マーガレットを金の成る木にしか見ていないウォルターがすごく怖いです。

彼は、すぐに作り話をして、大げさに語り、嘘に嘘を重ねていく天性の詐欺師のような人間です。

経歴もどこまで本当なのかわかりません。

彼が芸術家ではないと分かるのは、絵を批判されたら、批評家を刺そうとしたり、訴えようとしたりと極端な行動に出るところです。

絵の価値が下がるのを嫌がっているのです。

入ってくるお金が減ってしまいますからね。

しかし、マーガレットは男を見る目がないですね。

目は心の窓と考えて、ビッグ・アイズを描いていたんですけどね。

そして、ディアドラという良い友達がいるのに。

彼女は世間知らずでした。

ディアドラが去って行ったら、友達もいないため、相談もできません。

だから新興宗教に入ったのでしょうね。

彼女が活躍した時代も悪かったです。

この時代は男性優位でした。

女の絵は軽く見られるため、ウォルターの名前で売らざるを得なかったのです。

自分が描いた絵に彼の勝手なストーリーを付けられ、売れていくのを見るのは、芸術家の彼女にとって屈辱でしょう。

マーガレットは、周りの人や自分の目が大きくなる錯覚を見ます。

良心の呵責なのでしょうね。

ラストにやっと“マーガレット”とサインをした時は、どんな気持ちだったのでしょうね。

あと、マーガレットとジェーンの絆も良かったです。

マーガレットは、3回、ジェーンと後ろ手に手を握ります。

初めはフランクから逃げる車の中で決意の表情で、次にウォルターから逃げる車の中で泣きながら手を握ります。

これらがあるから、最後の裁判で勝ちを確信して笑顔で手を握った時に「やった!!」という気持ちが倍増します。

最後の裁判の裁判官は、大岡裁きですね。

一番分かりやすい方法で決着をつけました。

この映画では、マーガレットのビッグ・アイズが、混乱の中で大量生産された様な印象を受けます。

しかし、この言葉を映画に入れたところに、ティム・バートン監督の敬意が感じられますね。

“私はキーンの絵をすばらしいと思う。万人に愛されるのは魅力があるからだ。 アンディ・ウォーホール”

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