大魔術師Xのダブル・トリック

「大魔術師Xのダブル・トリック」を観ました。

大魔術師Xのダブル・トリック – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんはマジックが好きですか?

わたしは好きですよ。

1つマジックをお見せしましょう。

あなたの頭の中に1つの数字を思い浮かべてください。

思い浮かべましたか?

何桁でもいいですよ。

それでは、かけ算をしてもらいます。

思い浮かべた数字に0をかけてください。

できましたか?

では、いきますよ。

今、あなたの頭の中にある数字は・・・

0です!!!!!

いかがでしたか?

当たりましたか?

これが『ハンドパワー』ならぬ『なんとバカー』です。

今回は魔術で人の心を操ろうとする男達の物語“大魔術師Xのダブル・トリック”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

広場に人々が集まります。

周りは兵で囲まれています。

人々の目の前には舞台があります。

そこには『鉄牛軍 募兵集会』の文字が。

「皆さん。よく集まってくれた」

舞台の上の男が叫びます。

「戦が続き、民は苦難の日々だ。だが、それも終わる」

男はさらに声をあげます。

「鉄牛軍の雷大牛司令官は、兵を大切にする方だ。我が軍に志願すれば、金も食糧も保証しよう。好きなだけやるぞ」

集められた人々は信じられない様子で、ざわめくだけです。

すると、舞台の男が雄叫びをあげます。

その瞬間、空から饅頭が降ってきます。

人々はよろこび、饅頭に食らいつきます。

さらに男は、右手に扇子をかざし、左手をあおぎます。

すると左手から、銀紙が現れ、人々に降り注ぎます。

その姿を見ていた1人の兵士が、男に詰め寄ります。

「あやしげな術を使い、人々を惑わすな」

男はたじろぐこともなく「あれを持ってこい」と叫びます。

舞台の真ん中に設置されたものは熱湯風呂。

兵士は、なぜかふんどし姿になっています。

「は!いつの間に!?」

自分の姿に驚く兵士。

兵士は、催眠術をかけられたかのように、自然と熱湯風呂に上がります。

風呂の縁に両手両足で踏ん張る兵士。

「押すなよ。押すなよ」

兵士は体勢を整えます。

「絶対押すなよ!!」

その瞬間、兵士の背中は男に押され、熱湯に落ちていきます。

兵士は飛びはね、リアクションもバッチリです。

男は叫びます。

「我が軍は規律を重んじるぞ。志願者は?」

その計算され尽くしたリアクション芸に、人々は心をうたれたようです。

「入れてくれ!!」

「おれも入る!!」

志願の声が鳴り止まなかったのです。

3.感想

中国映画の純粋なコメディーは初めて観ました。

なかなかおもしろかったです。

内容は単純で、ふらっと現れた魔術師が、軍のクーデターを防ぐという話です。

街に張賢という名の魔術師がやって来ます。

彼は、魔術(マジック)で有名人になります。

しかし、彼の本当の目的は、軍の司令官雷大牛を拉致することでした。

雷大牛の第7夫人の柳蔭は、張賢の許嫁だったのですが、彼が魔術の修行に出ている間に捕らえられ、夫人にされてしまったのです。

張賢は、柳蔭を取り戻すために、街にやって来たのでした。

柳蔭の父親の柳万遙は、西太后の前で七聖法を披露して名を上げた魔術師で、張賢の師匠でした。

今、柳万遙は行方不明となっています。

柳蔭は父親を探しに行きたいのですが、雷大牛に外に出させてもらえません。

実は、柳万遙は雷大牛の総参謀の劉昆山に捕らえられていました。

劉昆山は、人心を操るという七聖法を手に入れ、クーデターを起こそうとしていたのです。

舞台は、はるか昔です。

序盤に、マジックで人々の心をつかみ、兵を募集するというシーンがあります。

どの時代でも、ものすごい最先端のマジックを使う人が出てきたら、確かに心を持っていかれますね。

わたしが思い出すのは、Mr.マリックが登場した時です。

それはそれは衝撃的でした。

本当に超能力かなと思いました。

コインを手の甲から手のひらに通したり、何も入っていないコップを振るだけで水が溢れだしたり。

一大ブームが起きました。

実際に、マリックさんの所には、宝くじの当選番号を教えてくれ等の依頼があったそうです。

マジックの世界は日々進化をしています。

次々に信じられないマジックが出てきています。

はるか昔に、「魔術を使える」と吹聴して、人心を掴んでいた人間もいたことでしょう。

今回の物語に出てくる雷大牛ですが、一見悪人のようですが、実はとてもキュートな人です。

憎めないのです。

始めは、張賢と柳蔭の引き裂かれた恋物語を応援していたのですが、途中から雷大牛を応援していました。

なぜでしょう?

実は、雷大牛は、妻が7人いても誰からも愛されていないからです。

そして、それを自覚していながら、柳蔭に愛して欲しいと懇願しているのです。

その姿が健気なのです。

ラストは強烈でした。

七聖法により、みんな夢想をします。

頭の中で自分の夢を叶えるのです。

そして、現実に戻ります。

七聖法は、人心を操る術ではなく、夢を叶えた姿を見させる術だったのです。

しかし、柳蔭だけはその術にかかりませんでした。

彼女は、過去や未来に縛られず、夢を追って生きるのが嫌で、今を生きたいのです。

そんな柳蔭を張賢と雷大牛が追いかけて物語は終わりました。

柳蔭は、なかなか一筋縄ではいかない女性だと思います。

彼女を追いかけていった張賢も雷大牛も、ずっと振り回されそうな気がしますね。

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