マン・オン・ワイヤー

「マン・オン・ワイヤー」を観ました。

マン・オン・ワイヤー – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは何か隠し芸はありますか?

わたしは何かあるかな?

うーん・・・思い付かない・・・。

「不器用ですから・・・」

あ、高倉健のモノマネが生まれたかも。

今回は、自分の才能をフルに活かして危険な挑戦をした男の物語“マン・オン・ワイヤー”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

男は語ります。

「まるで真夜中の悪夢だった。

目が覚めて『お菓子ボックスを封印しなきゃ』

僕は汗だくで布団から出た。

物音で家族を起こしたろう。

それはもうお菓子ではなく悪魔だった。

悪魔だなんて、なぜそんな考えに囚われたのか?

おそらく鏡をのぞき込んだからだろう。

口福という金色の誘惑から、年齢=童貞が絞め殺しに来た」

大学デビューを目指すデブは、ポテチを食べながら語るのでした。

3.感想

すごかったです。

ワールドトレードセンターのツインタワー、その間を綱渡りした男が過去にいたのです。

それも不法侵入して。

屋上の高さは417メートル。

東京タワーより高いところを綱渡りするのですよ。

考えられますか?

この綱渡りをしたのがフィリップ・プティ。

彼は17歳の時に、歯医者の待合室で、ある新聞記事を見つけます。

将来、世界で一番高いタワービルが出来るというのです。

それがワールドトレードセンター。

そこで彼は夢を持ちます。

「その間にワイヤーを渡し、綱渡りしたい」

彼は、独学で綱渡りの練習を始めます。

才能があったのでしょう。

どんどんうまくなります。

そして、綱渡り師になるのです。

彼がなぜワールドトレードセンターで綱渡りをするなんて考えたのか?

もう運命に導かれたとしか言えません。

映画の中で、彼はインタビューに答えています。

とにかく早口で、まくしたてるように喋ります。

その姿は天才性を感じます。

同時に狂気も感じます。

わたしは、天才は狂気を秘めているものだと思っています。

彼は、計画を実行に移します。

ツインタワーの間を綱渡りしている写真が残っているのですが、その姿は神々しさを感じます。

しかも笑みを浮かべているのです。

わたしは鳥肌が立ちました。

彼は45分間留まり、8回渡ったそうです。

夢を叶えた愉悦に浸っていたのでしょうね。

そんなフィリップに魅せられた男がいます。

ジャン・フランソワとジャン・ルイです。

ジャン・フランソワは、彼の才能に惚れた信者のようです。

彼の行う綱渡りにワクワクしているのです。

フィリップの行う綱渡りは、命の危険があるので、当然許可なんか出るわけありません。

しかし、フランソワは「卑劣な犯罪じゃない。むしろ壮大だ」と語っています。

ジャン・ルイはフランソワと対照的です。

幼なじみの彼は、フィリップの計画に魅力を感じ乗ります。

しかし、フィリップは綱渡りの事しか考えておらず、その他の計画は全くずさんなのです。

どのようにツインタワーに侵入するのか。

警備員に質問されたらどう答えるのか。

スカスカなのです。

ルイは計画に乗った以上、責任を感じており、フィリップの綱渡りを成功させてやりたかったのです。

だから、フィリップとぶつかりながら、計画を練っていきました。

当然、フィリップを始め、全員逮捕されます。

そして、フランスに戻される飛行機の中で、フランソワとルイは対照的な事を言います。

フランソワは「また、やってもいいな」

ルイは「もう二度とあり得ない。こんなことはね」

しかし、ジャン・ルイは、ツインタワーでのフィリップの綱渡りを思い出し、涙を流すのです。

彼が一番、フィリップの才能に惚れ込んでいたのでしょうね。

彼らにとって、ワールドトレードセンターでの綱渡りがゴール地点だったようです。

フィリップは有名人になりました。

綱渡りを始めた時からの恋人アニーとも別れたようです。

ジャン・ルイも「何かが壊れてしまったんだ。僕らの友情が」と語っています。

彼らは、とてつもない事をやりました。

良い悪いは置いておいて。

ただ、インタビューを受けていたみんなが、何か不幸そうに見えました。

あの綱渡りは、みんなを結びつける夢だったと同時に、彼等の心の中の何かを奪ってしまう”禁断の果実”だったのかもしれませんね。

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