ヴィジット

「ヴィジット」を観ました。

ヴィジット – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、備え付けのオーブンの掃除をしたことがありますか?

わたしはありません。

そんな大きな家に住んでいないので。

今回は、オーブンの掃除でハラハラドキドキさせる物語“ヴィジット”です。

今作は大きな秘密があります。

ネタバレで書きますので、観てない方はご遠慮くださいね。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

その女性はインタビューに答えます。

「10月ごろに人気ロッカーと恋に落ちたの。

大スキャンダルよ。

そのボーカルはいい人に思えた。

付き合って2ヶ月でディズニーシーへ。

その後、彼に妻がいることがわかり、長崎の両親にあいさつ。

彼の妻に卒論を書いてもらおうと思ったわけ。

ちなみに私はそうは思わないけど、“ありがとう文春”というラインが嫌われたらしいわ。

それから次第に風当たりが強くなり、世間はののしり出した。

最後はもう最悪。

それからテレビには出演できていない」

インタビュアーは質問します。

「彼女のファンとして一言」

女性は答えます。

「早く復帰して、新しいキャラでがんばってほしいですね」

3.感想

いやー!!

恐かった!!

どんでん返しでゾッとしました。

M・ナイト・シャマラン監督、今回はちょっとテイストを変えてきましたね。

この監督は、『シックス・センス』や『アンブレイカブル』、『ハプニング』など、超常現象を題材にして作品を作っていました。

しかし、今回は人間の狂気をストレートに描きました。

だから、今までの作品にはなかった背筋が凍る感じがたまりませんでした。

ロレッタ・ジェイミソンは2人の子供がいるシングルマザーです。

その2人とは、15歳の姉ベッカと13歳の弟タイラーです。

ロレッタは19歳で家出をして、15年間両親には会っていません。

今回、インターネットでロレッタの事を知った両親から連絡があり、2人を1週間行かせる事になったのです。

わたしなりに今回の事件を整理します。

ロレッタの父親フレドリック・スペンサー・ジェイミソンと母親のマリア・ベラ・ジェイミソンは、メイプル・シェイド精神科病院で火曜と木曜に相談員のボランティアをしていました。

その病院の患者に、2人と入れ代わっていたミッチェルとクレアがいたのです。

相談の中で、ジェイミソン夫妻は、今度ベッカとタイラーが会いに来るという話をしました。

クレアは孫を持ちたいという願望がありました。

そして、クレアはミッチェルを連れて病院を脱走するのです。

フレドリックとマリアを殺害した2人は、地下に写真や自分たちの身許がわかる物を隠します。

その後、駅でベッカとタイラーを迎えるのです。

姉弟が留守番中に、サムという医師が訪ねてきました。

彼が言っていた病院の騒動というのは、2人の脱走の事だったのでしょう。

そして、ボランティアを無断欠席していたというのは、すでにフレドリックが殺されていたからです。

次に、ステイシーという更正施設でフレドリックにお世話になったという女性が来ました。

ベッカが窓から見たケンカは、「あなた達は誰?」とステイシーがミッチェルとクレアを問い詰めていたのでしょう。

そして、殺されてしまったのです。

金曜日、ベッカが地下で本当の祖父母の遺体を見つけます。

それを目撃したために、ミッチェルと“暗闇さん”に変身したクレアに襲われたのです。

クレアは日没症候群という認知症でした。

9時半を過ぎたら、凶暴な行動をとるのです。

その夜の人格を“暗闇さん”と呼んでいたのでしょう。

さらにミッチェルとクレアは、自分達は“シンモフィテリア星人”で、地球人を池の底に蓄えているという妄想を持っていました。

姉弟を池の底に沈めるつもりだったのでしょうね。

ベッカとタイラーには、ミッチェルとクレアのストレートな敵に隠れて、もう1人敵がいました。

それは、家族の心にトラウマを刻み込んだ父親のコリンです。

今回、2人が祖父母に会いに行った動機は、ロレッタを許してもらうためでした。

記録映画と言いながら、「娘を許しているよ」という言葉を引き出し、それをロレッタに見せたかったのです。

母親の心の傷を治したかったのですね。

さらに、コリンが家族を捨てて駆け落ちをした事で、2人にもトラウマができました。

しかし、コリン・・・何回若い女と駆け落ちするんだよ。

ダメな奴だ。

コリンのダメっぷりは置いといて、まずはベッカのトラウマです。

彼女は鏡が見られなくなりました。

自分が無価値だと思っているため、自身の姿を直視できないのです。

父親に捨てられたと思ったからですね。

また、彼女はタイラーから「なぜ、ひどいニキビ面の男とつきあうの?」と言われます。

これは、ベッカの心の中で「自分に釣り合うのはこの程度かな」という気持ちがあるからです。

しかし、タイラーから見たら、「姉はもっとレベルの高い男とつきあえるはず」という気持ちがあり、それを皮肉で言ったのです。

そして、ベッカはクレアに襲われた時に、鏡の前で目をつぶってしまい、頭を鏡に叩きつけられてしまいます。

次にタイラーです。

コリンの駆け落ちで、彼は極度の潔癖症になってしまいました。

さらに、8歳の時の失敗が原因で、コリンは自分に愛想をつかし、家を出て行ったと思い込んでいるのです。

その失敗とは、アメフトの試合でボールを持った大きな相手選手が向かってきた時に、タックルすることが出来ず、立ちすくんでしまったのです。

タイラーは、本性を現したミッチェルを前にして、また立ちすくんでしまいます。

そして、顔にウ◯コをなすりつけられてしまうのです。

それでも恐怖で動けません。

しかし、ベッカが後ろからミッチェルに飛びかかります。

ベッカが振り払われピンチになった時、タイラーは弾かれたようにミッチェルにタックルをするのです。

それは、彼がトラウマを1つ乗り越えた瞬間でした。

そして、ロレッタです。

彼女は、両親とのわだかまりが心にありました。

旅行前、ロレッタは両親の事を話そうとはしませんでした。

事件が起き、ベッカの旅行の動機を知り、両親の思い出と自分の過ちを告白します。

「お願い。怒りは忘れるの。いい?」

ベッカに言い聞かせるロレッタのこの言葉は、親子の時間を怒りで失った自分の過ちを娘にはさせたくないという親心だったのですね。

そして、このベッカの記録映画の最後には、嫌いだった父親コリンとの映像が入れられるのです。

ラスト、Tダイヤモンドのラップが披露されます。

その後ろで、母親の愛によって自分に価値を見出だしたベッカが、鏡を見ながら髪をといているのが素敵でした。

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