駆込み女と駆出し男

「駆込み女と駆出し男」を観ました。

駆込み女と駆出し男 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは逃げ出したい時はありますか?

きつい仕事、しんどい勉強、つまらない日常・・・

そんなあなたに元気が出る名言を。

「つまづいたっていいじゃないか。にんげんだもの。 みつを」

「ゴマであえたっていいじゃないか。いんげんだもの。 料理好き」

「霧吹いたっていいじゃないか。ヒールだもの。 ムタ」

どうです?

駆け出す元気が出てきましたか?

今回は、駆け込む女性の人間模様を描いた物語“駆込み女と駆出し男”です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

じょごとお吟は東慶寺へ向かっています。

2人とも駆け込むつもりなのです。

じょごは、お吟を乗せた荷車を引いています。

お吟は、足を挫いて動けないのです。

東慶寺はもう目の前。

すると後ろから足音が。

「ちくしょう!」

じょごは、荷車を引っ張り続けます。

男が姿を現しました。

「来た!来た来た来た」

お吟は声をあげます。

じょごは、荷車を引っ張りながら、走り出します。

男も走り出します。

彼は、着ているロングコートのボタンを1つずつ外しています。

その時、荷車の車輪が外れ、お吟が投げ出されます。

じょごも転倒。

男は、ボタンを外したロングコートの前を、両手でぴったり合わせています。

「何をする気!?」

お吟は叫びます。

「私に任せて!!」

じょごは、ポケットに手を入れ、メリケンサックを指にはめます。

男は、コートを開きながら、ジャーンプ!!

じょごは、その顔面に右ストレート!!

カウンターとなり、男は後頭部から地面に叩きつけられます。

「やはりな・・・」

じょごは、全裸にコート1枚の男を見下ろします。

「重蔵・・・私の夫よ。この性癖がイヤで駆け込むの・・・」

3.感想

人間を丁寧に描いた作品でした。

中村信次郎は、医者見習いであり、戯作者見習いの男です。

彼は、役人を批判して江戸に住めなくなり、鎌倉にある東慶寺の御用宿『柏屋』にやってきました。

伯母である3代目柏屋源兵衛を頼ってきたのです。

彼は、頭の回転が早く、機転が効きます。

しかし、医者にしても戯作にしても中途半端です。

頭が良いのにもったいない!!

そんな彼は、柏屋で働き、様々な人間模様を目にします。

医者としても経験を積みます。

もっと勉強をするには、江戸に戻らないといけません。

その勇気が出ない彼の背中を押したのは、じょごでした。

これは、才能はあるけど中途半端な男が“駆出す”物語なのです。

しかし、蜂蜜浣腸のシーンは笑った。

もう1人の主役は、じょごです。

じょごは、刀鍛冶の浜鉄屋のおかみでした。

火を扱う仕事のため、顔の右側半分に火ぶくれができています。

そして、その腕前は一流です。

夫の重蔵は、仕事をほったらかし、芸者にハマっています。

彼は、彼女の腕前に嫉妬していたのかもしれませんね。

じょごは、重蔵に嫌気が差し、東慶寺へ向かいます。

その決心の付け方がおもしろかったですね。

お地蔵さんに向けて、3両を投げるのです。

そのうち、2両が東慶寺の方向にはね返ったので、決心をするのです。

じょごは、柏屋で信次郎と出会います。

「素晴らしくて敵わないという時には“素敵”と言いましょう」

“素敵”という言葉を教えてもらいます。

そして、彼女は東慶寺へ入り、修行の日々を過ごします。

もともと頭の良い女性だったのでしょう。

学ぶ機会がなかっただけで。

東慶寺を出る時には、きれいな言葉遣いになっていました。

ラスト、信次郎を曲亭馬琴に紹介します。

「強味と渋味はちょんぼしだけど、“素敵”の男です」

いやー、いい女ですね。

演じた戸田恵梨香は素晴らしかった!!

あと、お吟と堀切屋三郎衛門の物語も良かったですね。

東慶寺に駆け込むのは、ダメ夫から逃げるだけではなく、愛しているからという理由もあるのですね。

労咳にかかった事を知ったお吟は、死に顔を堀切屋に見せたくないから駆け込んだ。

“あだ”にこだわる女。

切なくも、かっこいいですね。

そんな彼女の気持ちを知ったから、堀切屋三郎衛門こと大泥棒 赤星伝内も、徒花を咲かせるべく、鳥居耀蔵に立ち向かったのですね。

お吟の死に際には、死に顔を見ず、柏屋の前でずっと唱和を唱えていた堀切屋。

彼もお吟のことを深く愛していたのですね。

もうひとつ心に残ったのは、腰越の鯵売りの正体です。

感動しました。

玉虫も印象に残りましたね。

彼女は、隠れキリシタンだったのですね。

あの身体は、いろいろな事があったのだろうと想像させるには充分でしょう。

院代様の秘密の部屋には、聖書やキリスト像があったのでしょうね。

ということは、院代様も隠れキリシタンだったのでしょう。

みんな、何か業を背負って、東慶寺に駆け込んでいるのですね。

こんなヘタな長文を読んでくださっている皆様へ。

べったべった だんだん

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