予告犯

「予告犯」を観ました。

予告犯 – Yahoo!映画

1.はじめに

みなさんは、予告をして実行したことはありますか?

わたしはありますよ。

あれは、とある野球の試合でした。

2ストライクで追い込まれたわたしは、スゥッとバットをバックスクリーンに向けました。

予告ホームランです。

そして、バットを構えます。

ピッチャーが力の入った速球を投げます。

おもいっきり振り抜くわたし!!

ボールはきれいにキャッチャーミットに収まっていました。

あれ、予告したけど実行できてない・・・。

すみません、かん違いしていました。

今回は、わたしと違って、予告をして必ず実行をする男達の物語゛予告犯゛です。

2.あらすじ(妄想スパイス入り)

動画共有サイトに生中継の映像が投稿されます。

画面には頭に新聞紙を被った男。

「明日の予告を教えてやる」

ゆっくりと喋り出します。

「今回のターゲットは、ある女だ」

この生中継を観ている警察は固唾をのみます。

「この女は、お魚くわえたドラ猫を追っかけて、裸足で駆けていった陽気なヤツだ」

シンブンシは画面から指をさします。

「こいつをみんなで笑ってやる!お日さまも笑うだろう!!」

シンブンシは最後に付け加えます。

「今日もいい天気・・・」

生中継はここで終わりました。

警部の吉野絵里香は叫びます。

「磯野家だ!!磯野家へ向かえ!!」

刑事達は、部屋を飛び出して行くのです。

3.感想

漫画原作の映画です。

切なかったです。

現在、日本の社会は上流と下流に二極化しています。

そんな社会背景があるから、生まれた物語に感じました。

下流から抜け出そうとした『ゲイツ』こと奥田宏明は、使い捨てにされた人間でした。

そして、行き着いた先は不法な産業廃棄物処理場でした。

そこで出会ったカンサイ、メタボ、ノビタ。

そして、ヒョロことネルソン・カトー・リカルテ。

彼等は、もう後がない人間でした。

そして、ヒョロの死亡と石田の殺害が起こります。

奥田は、この事件をきっかけに、みんなの夢を叶えてやろうとします。

なぜならば、彼の夢である「友達が欲しい」が叶ったから。

カンサイの夢は「一発でかいことをやってやりたい」

これは世間を騒がせ、さらに設楽木匡志議員を辞職させました。

ノビタは「彼女が欲しい」

これは中華料理屋の店員さんと知り合いました。

傘を貸してくれた時は、もしかしたら、奥田が店員さんに声をかけて追いかけさせたのかもしれません。

メタボの「一度でいいから回ってない寿司屋で腹一杯食べたい」

これは、ラストに叶えてあげていましたね。

そして、一番難しいヒョロの「父ちゃんに会いたい」

これが、一連のシンブンシの犯行動機でした。

そして、きちんと叶えてやります。

「それが誰かのためになるなら、どんな小さなことでも人は動く」

奥田は、仲間のために命をかけてまで、動いたのです。

もう1人の主役、吉野絵里香です。

上流に見える彼女の経歴ですが、実は努力で下流から抜け出した人間です。

この過去があるから、自分の境遇を社会のせいにしている彼らに腹が立つのです。

また、それと同時に、その辛さも分かります。

だから、約束を守り、きちんとヒョロの遺体を父親に返してやりました。

そして、何といってもシンブンシ達4人の絆ですね。

結局、奥田が薬をすり替え、3人を生かしました。

まるで自分がみんなに指示をした様に見えるビデオを残し、自分だけ罪を被りました。

その気持ちと覚悟が分かったから、3人とも彼に罪を被せました。

あのメタボの涙を流しながら自供する姿は、感動しました。

今の日本の歪みを切り取った、おもしろい作品でした。

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