「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 」を観ました。
ネタバレ全開です。
まだご覧になっていない方は、心臓を捧げて、立体機動装置で映画館へ飛び込んでください。
あ、エンドロールの途中で、後編の予告がありますから、すぐには席を立たない方が良いですよ。
ちなみに、エンドロールは、壁をバックに上から下へ流れます。壁を登るイメージなのですね。
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN – Yahoo!映画
みなさんは゛絶望゛を味わったとき、どうしますか?
「パトラッシュ疲れたろう。ぼくも疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ」と眠りにつきますか?
「火事場のクソ力~!!」と立ち上がりますか。
わたしは、「逃げるんだよォ!」とスモーキーと一緒にきれいな走り方で全力疾走します。
今回は、「逃げちゃだめだ。逃げちゃだめだ」と、とある中学生のように敵に立ち向かう゛進撃の巨人゛です。
巨人に襲撃された人類は、三重に壁を作り、そこで生活をすることになります。
それから100年。巨人の襲撃もなく、人類は平和に暮らしていました。
「おーい!アルミン。また、エレンが仕事を首になったんだって?」
アルミンの父親はあきれています。
「そーなんすよ!なんか、エレンは『いつかオレはビッグになるんだ』と、すぐ仕事をやめてしまうんすよ~」
アルミンはエレンを探しに行きます。
「ミカサー!エレンを見なかった?」
「きゃぴ。あたし、知らないよー!きゃぴぴ。多分、あそこにいると思うよ。きゃぴぴぴ」
ミカサは、洗濯物を干す手を止めて、答えます。
ミカサという仲間を得たアルミンは、ドラクエのテーマを口ずさみながら高台へ。
そこには、地面に突き刺さったミサイルの上で、ビッグになった自分を想像して、風に吹かれるエレンが。
「まるで、T.M.Revolutionのようだ・・・」
アルミンはつぶやきます。
「ぽっ!!」
顔を赤らめるミカサ。
「君達、ビッグになるオレと一緒に壁の向こうへ行かないか」
手を差しのべるエレン。
「でも、壁の外には巨人が・・・」
アルミンは答え、ミカサもエレンに伸ばそうとした手を止めます。
「そんなものは、汚い大人たちのウソさ!!」
エレンは叫びます。
「何も起こっていないじゃないか!!」
エレンの演説は続きます。
「汚い大人たちは、そんなウソで、才能ある若者たちを、ここに閉じ込めているんだ!!もしかしたら、壁の向こうはパラダイスかもしれないぜ」
尾崎豊の゛17歳の地図゛を熱唱するエレン。
「オレたちは、セブンティーンズマップを描こうぜ!!」
この言葉に心打たれたアルミン。ミカサ、エレンと3人で壁の近くへ行きます。
「レリゴー!レリゴー!ホニャラララー♪」
壁を上ろうとするエレン。
「何してるんだ!!」
兵士の格好をした汚い大人たちが走ってきます。
「はなせ!オレたちはビッグになるんだ!!day after tomorrowのようになるんだ!!!」
「なんだ!?そのdayなんとかってのは!!知らねえぞ!!」
エレンたちは取り押さえられます。
「まあまあ。許してやれ。子供だぞ。ぶっこむぞ!!」
ソウダがやって来ました。
「オレも昔はお前みたいにぶっこんだ時代があった・・・」
さあ、説教をしようとしたその時に地震が!!
地面も壁も揺れています。
そして、上から声がします。
「dayなんとかよりも、MY LITTLE LOVERを目指せ」
壁の上から恥ずかしそうに、巨人がのぞいていたのでした。
超有名マンガ「進撃の巨人」の実写映画化です。
かつて、ユニバーサル・スタジオで等身大の巨人エレンとアニを観て、「もんげー!!」と叫んだ田舎者のわたし。
あれも良き思い出です。
今回の映画で、わたしが一番楽しみにしていたのは、立体機動装置です。
マンガやアニメでもお馴染みの立体機動装置。
これを実写でやったら、はたしてどうなるのか?
結果、スピード感があって「かっこえー!」と思ってしまいました。
しかし、この映画PG-12なの?
中身ハードですよ?まずいんじゃないの?
個人的にはR-15くらいではないかと。
スプラッター苦手な人はおすすめできないですね。
最初の巨人襲撃シーン。鳥肌ものでした。
マンガの巨人を実写にしたら気持ち悪いよー。
目が三白眼か真っ黒なのです。
生気がない・・・。
そして、にやけているのです。
怖すぎです。
こんなのが、人間をうまい棒のようにパクパクしながら追いかけてくるのです。
夢に出そう・・・。
対する調査兵団。
統率がとれ無さすぎです。マンガでは、もっと統率とれていたような気がするのだけれど。
壁をふさぐための最後の爆薬が、恋人をやられた女性の暴走で爆発って・・・。
「これはギャグなのでしょうか?」
と、なんか笑ってしまった。
置かれている状況と、やっている事がすごくチグハグなのです。
それが、ダウンタウンの松ちゃんがよく言う゛緊張と緩和゛になって笑ってしまったのです。
あと、シキシマ隊長。
セリフの言い回しが、なんか1人だけポエムです。
映画の世界で1人だけ舞台をやっているみたいで、動作もセリフもオーバーで、浮いている感じがしました。
そして、ミカサのキャラの話です。
この映画では、ミカサの境遇や性格を変えています。
その中で、ストーリーの大筋を原作通りにやろうとしています。
そこでマイナスが生まれています。
エレンが巨人に食べられたシーン。
アルミンに、残されたエレンの右腕を見せられたミカサの行動は、原作での1つの見せ場です。
原作でのミカサは、自分を助けてくれたエレンを慕い、彼を助けるためならば自分の命も惜しくないという強い決意を秘めています。
しかし、エレンを救えなかった彼女は、悲しみながらも、他のみんなを救うために先導して戦うから、感動が生まれるわけです。
しかし、映画で同じシーンをやっても、映画のミカサはシキシマ隊長とエレンとの三角関係?になってるし。
エレンとの絆を全く描いてないから、サラッと流れてしまいます。
なんで、主要キャラのミカサの設定を変えちゃったんだろう?
何があったんだろう?
そこを変えたら破綻をしてしまわないか?と、後編に不安を感じてしまいます。
寄生獣の感想で書いた「原作が満点からの減点方式」では、わたしは大きなマイナスになりました。
まあでも、立体機動装置と巨人を実写で観れたから良かったかな。
巨人エレンもきれいにハイキックを決めていたし。
後編はきちんと観に行って、映画版「進撃の巨人」を最後まで見届けようかとは思います。